今回はHITEC(ハイテック)から発売予定の単3電池・単4電池用充電器 AAA Charger X4 Advanced EX Pro プレリリースに関する情報を紹介してきます。
X4 Advanced EX Pro 製品情報
ここではX4 Advanced EX Proの現状判明している各種製品情報を紹介していきます。
発売日・価格
X4 Advanced EX Proの発売日は2025年2月上旬~中旬予定で、価格は22,000円(税込)となります。
発売日については現状予定であり発売時期が若干ずれる可能性もあるので、気になる方は以下のハイテックジャパン公式Xを定期的に確認した方が良いかもしれません。
また、価格は22,000円と単3電池対応の充電器では過去最高とも呼べる程の高額となっていますが、その価格に見合った性能とも言えるので 決して割高というわけではありません。
製品仕様
X4 Advanced EX Proの製品仕様は以下となります。
対応バッテリー | Ni-MH/Ni-Cd |
対応バッテリーサイズ | 単3電池 / 単4電池 |
対応言語 | 日本語・英語・オランダ語・フランス語・中国語 |
入力電源 | USB(QC2.0、QC3.0、PD3.0)専用 ※30W以上 |
USB Type | Type-C |
充電電流 | 0.20~3.00A(0.1A単位) |
放電電流 | 0.20~2.50A(0.1A単位) |
電池容量範囲 | 100~5000mAh |
Δ(デルタ)ピーク感度 | 1~20mV |
トリクル充電電流 | 10~300mA or OFF |
充電カット電圧 | 1.47~1.80V |
放電カット電圧 | 0.50~1.10V |
動作モード | 充電・放電・ブレークイン サイクル・マックスブースト・ターボ |
本体寸法 | 138 x 105 x 61mm |
本体重量 | 380g |
全体的な性能・仕様は現在販売されている単3電池・単4電池用充電器の中ではトップクラスであり、むしろ頭一つ抜けていると言える程の製品となっています。
上記仕様の気になる部分については後述する『注目ポイント』にて取り上げていくので、仕様に関する詳細説明は省略します。
尚、上記製品仕様についてはハイテック公式サイトにて公表されているデータとなっており、その他の製品特徴などを知りたいという方は以下の製品公式紹介ページをご参照ください。
X4 Advanced EX Pro 注目ポイント
ここでは、X4 Advanced EX Proについて個人的に注目している点について紹介していきます。
Type-C対応
X4 Advanced EX Proの入力電源のインターフェイスはType-Cとなっています。
尚、本体起動に必要となるUSBアダプタ・USBケーブルは製品には付属していません。
別途USBアダプタ・USBケーブルを用意する必要があるものの、Type-C対応であることから電源アダプタ周りがコンパクト化でき、携帯性にも優れている製品と言えます。
また、入力電源の必要要件は「QC2.0、QC3.0、PD3.0」となっており、この条件にプラスして30W以上の出力値である必要があります。
基本的に出力値30Wを満たしているものであればQC2.0、QC3.0、PD3.0のいずれかには対応しているので、USBアダプタを選ぶ際は出力電源を意識しておけば良いのかと。
1つ気になったのは、電源出力値30Wが起動最低要件なのかフルスペック稼働要件なのかです。
公式サイトの仕様表には「30W以上」とあることから、起動に際して最低30Wは必要になるという見方が濃厚かと思われ、最大限の性能を出すためには それ以上の出力値が必要になるのかと。
その逆の電源出力値30Wでフルスペック稼働できるのであれば、出力30W未満が多いとされるモバイルバッテリーでも それなりの機能は使えるのではないでしょうか。
こればっかしは、製品の取扱説明書もしくは実際に製品に触れてみないと何とも言えませんが、本製品が高スペックなだけに安価なUSBアダプタでは厳しいかもしれません。
Bluetooth対応
X4 Advanced EX ProはBluetooth5.0モジュールが標準搭載されており、これによってスマホからの操作が可能となります。
アプリでは充電器の操作を始め、充電グラフの表示・ファームウェアのアップグレードがおこなえる模様で、これにより操作性の向上が期待できます。
従来機である「X4 Advanced EX」もBluetoothには対応していますが、こちらはXLINKという外付けデバイスを装着しないとBluetoothが使用できないものとなっています。
しかし、X4 Advanced EX ProはBluetoothモジュールが本体に内蔵されているため、外付けデバイス無しでBluetooth機能が使用できるという優れものです。
このスマホ連動起動は一度その便利さを味わうと 絶対に必要!と思う程の重宝する機能で、非常に注目すべきポイントの1つ言えます。
尚、スマホ操作には スマホ側にて専用アプリ「Hitec LinkPower X JPN Ver」のインストールが必要となり、こちらのアプリは無料で取得可能となっています。
放電電流 最大2.5A
X4 Advanced EX Proの放電電流値は最大2.5Aとなっており、個人的に本製品における最大の注目ポイントとなります。
何故、この「放電電流値2.5A」が注目ポイントかと言うと、電池育成(電池性能アップ)において放電電流値が非常に重要になってくるからです。
放電電流値の重要性については本記事では割愛しますが、単3電池の性能いかんで速度が変わってくるミニ四駆においては充電器の放電電流値は重要な機能となります。
そして、X4 Advanced EX Proは その重要とされる放電電流値が他の充電器よりも頭一つ抜けています。
ただ、充電器というくくりで見れば 放電電流値2.5Aは超える製品は多数あります。
しかし、それらは電池をセットするために別途付属品を購入・セットする手間がかかることと 現状入手が困難であるという問題点があり一般的には敷居が高い製品と言えます。
そうした現状を踏まえると、本体に直接 単3・単4電池をセットできる充電器で放電電流値最大2.5A出せるのはは画期的なのではないでしょうか。
これまで同系統の充電器では「SkyRC MC3000」の放電電流値2.0Aが最高値でもあったわけですが、X4 Advanced EX Proではそれを上回ることとなりました。
長らく続いたSkyRC MC3000の覇権も遂に終わりを迎える?!と思わせる程の可能性を持つ充電器と言えるのではないでしょうか。
サイクルモードの仕様は?
こちらは注目ポイントというよりも私が気になっている点となるのですが、サイクルモードの仕様がどうなのか気になるところです。
「充電→放電」or「放電→充電」のどちらかを1セット繰り返して終了するのか?、もしくは好みのセット数を選択できるのか?が気になる点となります。
また、サイクルモード時に充電・放電に関する詳細設定(電流値・カット電圧値など)が可能なのかも気になります。
本製品の新モードであるマックスブースト(フル充電→放電→フル充電)が充放電のメイン機能な気もするので、サイクルモードはおまけ程度の機能である可能性も拭えなかったりします。
ただ、サイクルモードが充実していないという不安がある反面、後のバージョンアップで多機能化してくれるのでは?という期待もあります。
「SkyRC MC3000」並みの事細かい設定までは要求しませんが、セット数・電流値・カット電圧値・デルタピーク値が設定できると非常に嬉しいわけで…
X4 Advanced EX Proは買いか?
結論から言うと、X4 Advanced EX Proは個人的には非常に買いの製品だと思っています。
価格(22,000円)を見て躊躇してしまうという方も少なくないと思いますが、これまでの充電器を過去のものとしてしまうぐらいの魅力が詰まった製品です。
特に、電池性能が重視されるミニ四駆の大会において勝ちたい!と思う方には必須級の製品と言えます。
また、今ミニ四駆用の充電器を探しているという方は、もう少し待って このX4 Advanced EX Proを購入するのが得策と言えます。
私自身 発売したら速攻で購入したいと思っている1人なわけですが、現状 2024年のミニ四駆新製品発売ラッシュの影響もあって現在金欠状態となっており、発売直後に購入できるか怪しいところです…
購入を検討している人向けに 実際の使用感などをできる限り早く紹介していきたいところですが、その時の金銭状況が思わしくないようであれば 紹介時期も遅れてしまう可能性があることをご了承ください。
コメント