おすすめ充電器6選(単3・単4 充電池用)【ミニ四駆・ミニッツ】

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今回はミニ四駆・ミニッツユーザー向けに単三・単四充電池に対応した おすすめの充電器を紹介していきます。

前半は厳選したおすすめ充電器の紹介、後半ではおすすめ充電器をランキング形式で紹介していきます。

目次

はじめに

ここでは本記事の内容を より読みやすくするために事前に知って欲しいことを紹介していきます。

※すぐに おすすめ充電器を知りたい方は『おすすめ充電器紹介』の項目へお進みください。

充電器の選定条件について

昨今、充電器の種類も非常に豊富で「充電器」というくくりにしてしまうと該当する機器の種類が多すぎるので、本記事で紹介する充電器は以下の条件を満たしていることとします。

充電器 選定条件
  • 単3充電池・単4充電池を4本以上セットできる
  • 本体に直接 充電池をセットすることができる
  • 放電機能を有している

単3充電池・単4充電池を4本以上セットできる

本記事で紹介する充電器は単3充電池・単4充電池(ニッケル水素電池)に対応していることが大前提で、且つ一度に4本以上の電池をセットできる条件を満たしていることとします。

このことから単3充電池・単4充電池(ニッケル水素電池)に対応していたとしても2本しかセットできない充電器は選定対象から除外しています。

本体に充電池をセットすることができる

本記事で紹介する充電器は本体に充電池がセットできるもの(本体と電池をセットするスロットが一体になっているもの)を対象とし、電池ホルダー等を本体に外付けするものは選定対象から除外しています。

また、今回紹介する充電器は基本的に充電器本体を購入した段階で機器を使用できることも条件に含んでおり、各製品パッケージを購入すれば すぐに充電池の充放電が可能となります。

ただし、一部の充電器については別途USBアダプタが必要となることもあるのでご注意ください。
(追加機器が必要な場合は該当する製品の所で必要なアイテムも紹介していきす)

放電機能を有している

本記事で紹介する充電器は充電・放電機能を有していることを条件とします。

このことから充電機能しかない(放電できない)充電器は選定対象から除外しています。

また、放電のみのモードがない場合でもリフレッシュモード(充電→放電→充電)のように一連の動作の中で放電を実施できる機器は選定対象とすることにしています。

専門用語について

本記事では充電器を紹介していく中で充電器にまつわる専門用語がいくつか登場しますが、基本的にそれらの意味についての解説は省略します。

一部、補足説明するものもありますが大半の用語(単語)については意味を知っている前提で話しますので、用語の意味が分からない場合はお手数ですが個々で調べるようお願いします。

各製品の評価について

このあとの『おすすめ充電器紹介』では各製品紹介の冒頭で 機能性」「操作性」「携帯性」「価格」の項目にわけた評価を★(星)で示していきます。

基本的に★の数が多いほど各項目で優れていることになり、各項目の評価基準は以下となります。

機能性」…充電器として機能・設定内容が優秀か、また より高性能な電池が作れるかどうかを示します。

操作性」…操作のしやすさ、各種操作画面の見やすさ、操作時のストレスが無いかを示します。

携帯性」…持ち運びに適しているか示します。

価格」…その製品のお求めやすさを示し、★が多いほど 価格が安く★が少ない程 価格が高い ということになります。

尚、★評価の基準は充電池の使用用途がミニ四駆であることを前提としたものとしますので、ミニッツや他の使用用途である場合は評価(特に機能性)が若干異なる可能性があることをご了承ください。

おすすめ充電器紹介

ここでは単三充電池・単四充電池(ニッケル水素電池)に対応した おすすめの充電器を紹介していきます。

まず、おすすめ充電器のリストは以下となります。

尚、紹介する順番は 個人的に知名度が高いであろうと思う機器順となっており紹介する順番が早いからといって必ずしも優秀な機器ということではありません。

※おすすめ度合いをランキング化したものについては後半の『充電器ランキング』で紹介していきます。

ISDT C4 evo

機能性
操作性
携帯性
価格 

ISDTから販売されている充電器の1つで、ミニ四駆・ミニッツ界隈で もっとも知名度が高いであろう製品となります。

尚、製品名は正確には「C4 evo」ですが「ISDT C4 evo」とメーカー名とセットで呼ばれることが多いため、本記事でもISDT C4 evoという名称で紹介していきます。

そして、ここではISDT C4 evoに関する以下の内容を紹介していきます。

製品仕様(ISDT C4 evo)

ISDT C4 evoの製品仕様は以下となります。

ISDT C4 evo 仕様表

項目備考
入力電源USB(Type-C)PD/QC2.0・QC3.0対応
DC入力5~12V/3A
最大同時充電本数4本
充電電流0.1~1.5A0.1A単位
放電電流0.1~1.0A0.1A単位(放電モードのみ設定可)
Δ(デルタ)ピーク電圧3~15mV1mv単位
充電カット電圧1.55V京商版は1.6V
放電終了電圧0.7~1.1V0.01V単位(放電モードのみ設定可)
動作モード充電・放電・ループ(サイクル)
分析・アクティブ・破壊
サイクル設定回数5~30回5回単位
絞り放電あり
完了通知アラームあり
同梱品本体・USBケーブル・取扱説明書
本体重量193gUSBケーブルは含まず
本体寸法92 x 120 x 34mm

上記表の補足説明として、放電電流・放電終了電圧の設定については放電モードのみ設定可能となっており、ループ・分析・アクティブモードでは放電電流1A・放電終了電圧0.9Vが自動的に設定されます。

また、備考欄で「京商版」と記載がありますが、これについては『類似製品』のところで紹介していきます。

尚、ISDT C4 evoのより詳細な仕様や使い方については以下の記事にて詳しく解説しているので、本製品に興味がある方はこちらもご参照ください。

特徴(ISDT C4 evo)

ISDT C4 evoはコンパクトなサイズであることとUSB(Type-C)経由で本体起動ができるため、場所を問わずどこでも使用することが可能です。

また、充電器として必要な機能を一通り兼ね備えており、各モード動作時には以下の画像のように電池ごとの状態確認が可能で、電池の管理もしやすくなっています。

尚、ISDT C4 evo本体を起動させるためには別途以下のようなUSBアダプタが必要となります。

必ずしも上のUSBアダプタを用意する必要はありませんので、お好きなタイプのUSBアダプタを選んでもらって構いません。

すでにスマホの充電等でUSBアダプタを所持している場合はそちらを流用する形でOKです。

推奨の入力電源の電力は15~36W

ISDT C4 evoの稼働に必要な入力電力は15~36Wとなっており、最低でも15Wの入力電源が必要となります。

このことから出力電力が15Wに満たないUSBアダプタを使用した場合は、ISDT C4 evoが安定して稼働しなくなります。

実際に12Wの入力電源で稼働を確認したところ放電は電流MAX(1A)で4本同時にできましたが、充電は電流MAX(1.5A)だと2本まで、3本・4本同時に充電を実施すると起動がおかしくなり まともに動作しなくなってしまいます。

尚、ISDT C4 evoは5W(5V/1A)でも起動自体は可能ですが、安定稼働させるには少なすぎる電力なので現実的に5Wでは少なすぎます。

また、先ほど紹介したUSBアダプタは15W出力となっているのでISDT C4 evoの稼働に必要な条件は満たしていますが、欲を言えばもっと出力値が高いUSBアダプタを用意したいところです。

※ISDT C4 evoを安定稼働させるために必要なUSBアダプタについては『おすすめ周辺機器』の項目で詳しく紹介していきます。

良い点(ISDT C4 evo)

ISDT C4 evoの良い点は携帯性に優れていながらも充電器に必要な機能を網羅していることです。

機能面では電池育成に必須とも言えるサイクルモード・絞り放電機能も搭載しており、レースに勝つための電池を作ることも可能です。

また、操作性も非常に良く 押しやすい物理ボタン大きめのカラー液晶など快適に操作する要素もおさえています。

個人的には充電完了時にアラーム音で知らせてくれる点も評価に値します。
(設定でアラーム音を無くすこともできます)

悪い点(ISDT C4 evo)

ISDT C4 evoの悪い点は全体的に中途半端な性能にとどまってしまっていることです。

ミニ四駆・ミニッツ用の充電器として必要な性能が一通り備わってはいるものの最大充電・放電電流値が少し物足りないのと、ミニ四駆ユーザーにとっては充電カット電圧が1.55Vである部分がネックかと。

充電カット電圧1.55Vについては、過充電で電池を痛めることを防ぐために敢えてこの設定値にしていると思われるので 電池をいたわるという点ではメリットでもあります。

また、必ずしも充電カット電圧が高いから良いということでもなくミニ四駆の公認競技会で勝つことを考えた場合は1.55Vで充分という見方もあるので一概にデメリットとは言い切れません。

尚、京商版であれば充電カット電圧が1.6Vとなっているので、より電池電圧を増やしたい場合は京商版を購入するのもありかと思われます。

※京商版については『類似商品』のところで解説していきます。

まとめ(ISDT C4 evo)

家でも外でも使用できるオールラウンダー

ミニ四駆・ミニッツで使用する上で充電器に必要な機能は網羅しており、初心者から上級者まで幅広い層にお勧めできる製品となっています。

ただ、機能的には最上位モデルの充電器と比べ やや劣る点もあり 最初のうちは満足するものの 使っていくうちに物足りなさを感じ、より機能が優れた機種が欲しくなるかもしれません。

しかし、後から上位機種を購入したとしてもISDT C4 evoを携帯用として活用することができるので持っておいて損はない製品とも言えます。

こんな人におすすめ
  • それなりに性能がいい充電池を作りたい人
  • 外出先でも充電器を使用したい人

外出先で充電器の使用頻度が高く、それなりに機能が備わっている充電器が欲しい 且つ充電器での出費を極力抑えたいという方は 当面の間はこれ1台で事足りるかと思われます。

類似製品(ISDT C4 evo)

ISDT C4 evoには同形状・同スペックの類似製品が2つ存在し、それらを紹介していきます。

1つ目の類似製品はLIMETAから販売されている6スロットバッテリー充電器です。

外観の一部ロゴが異なっている点以外はISDT C4 evoとまったく同じ作りをしており、物自体もまったく同じであろうと思われます。

実際に所持している人の話だとソフトウェアはISDT C4 evoとまったく同じものであるとのことなので、機能面はISDT C4 evoそのものと同じ模様です。

価格はISDT C4 evoよりも1,000円程安くなっているので、少しでも安くISDT C4 evoを購入したいという方はこちらを選択するのもありかと思います。

ただし、本当に同じ機能なのかは保証できませんので、購入後の動作・機能面については自己責任でお願いいたします。

2つ目の類似製品は京商から販売されているSPEED HOUSE マルチセルチャージャー evoです。

こちらもロゴ以外の外観は同じ作りとなっていますが、内蔵しているソフトウェアがISDT C4 evoと違うという決定的な相違点があります。

具体的な相違点は、サイクル・分析モードなどでも放電電流・放電終了電圧値を設定できたり充電カット電圧を最大1.6Vまで設定できたりとISDT C4 evoよりも機能面が充実しており、上位互換機種とも言えます。

より高性能な充電器を求めるのであればこのSPEED HOUSE マルチセルチャージャー evo 一択なんですが、価格がISDT C4 evoよりも高いという欠点もあります。

少し高めの京商版を購入する、もしくはもっと出費を増やして別の充電器を買うかは本記事を読み終えた後に、ご自分の使用目的に合わせて最終判断して頂ければと思います。

X4 Advanced Mini Ⅱ

機能性
操作性
携帯性
価格 

Hitecから販売されている充電器の1つで、ミニ四駆・ミニッツ界隈でメジャーな充電器の一つとして知られる製品となります。

そして、ここではX4 Advanced Mini Ⅱに関する以下の内容を紹介していきます。

X4 Advanced Mini Ⅱ の紹介内容

製品仕様(X4 Advanced Mini Ⅱ)

X4 Advanced MiniⅡの製品仕様は以下となります。

X4 Advanced Mini Ⅱ 仕様表

項目備考
入力電源USB(Type-C)PD3.0/QC3.0対応
DC入力5V/3A
最大同時充電本数4本
充電電流0.1~1.6A0.1A単位
放電電流0.1~0.7A0.1A単位
Δ(デルタ)ピーク電圧7mV
放電終了電圧0.9V
動作モード充電・放電・リフレッシュ
絞り放電なし
完了通知アラームなし
同梱品本体・USBケーブル・取扱説明書
本体重量114gUSBケーブルは含まず
本体寸法79 x 108 x 32.9mm

上表の補足説明として、X4 Advanced Mini Ⅱは充電規格であるPD3.0・QC3.0に対応しており、本体を給電する規格によって最大充電電流・放電電流が変わってきます。

これに関する詳細情報については、HitecのX4 Advanced Mini Ⅱ製品ページにて記載されているので気になる方はこちらをご参照ください。

尚、それ以外のX4 Advanced Mini Ⅱのより詳細な仕様や使い方については以下の記事にて詳しく解説しているので、本製品に興味がある方はこちらもご参照ください。

特徴(X4 Advanced Mini Ⅱ)

X4 Advanced Mini ⅡはコンパクトなサイズであることとUSB(Type-C)経由で本体起動ができるため、場所を問わずどこでも使用することが可能です。

また、小型サイズでありながら充電・放電電流値を設定できたり、内部抵抗値や累計容量(充放電した累計の電流値)の確認も電池スロットごとに個別で確認することができます。

また、X4 Advanced Mini Ⅱの本体色は白・黒の2色あります。

尚、X4 Advanced Mini Ⅱ本体を起動させるためには別途USBアダプタが必要となります。

起動するだけなら適当なUSBアダプタで構わないんですが、本機の性能をフル稼働させるのであればQC3.0に対応した以下のようなUSBアダプタがおすすめです。

推奨の入力電源の電力は15W

X4 Advanced Mini Ⅱの稼働に必要な入力電力は公表されていない(?)ため具体的に必要な出力数が不明となっていますが、本体入力端子の箇所に5V・3Aとあることから15Wであることが推測されます。

このことからフルスペックでX4 Advanced Mini Ⅱを稼働させるためには15W出力のUSBアダプタが必要となります。

尚、先ほど紹介したUSBアダプタは15W出力となっており X4 Advanced Mini Ⅱの稼働に必要な条件を満たしています。

※X4 Advanced Mini Ⅱを安定稼働させるためのUSBアダプタは『おすすめ周辺機器』の項目でも詳しく紹介していきます。

良い点(X4 Advanced Mini Ⅱ)

X4 Advanced Mini Ⅱの良い点は携帯性に優れていることです。

今回紹介する充電器の中では最小・最軽量であり、持ち運びはもとより 保管時のスペースにも困りません。

以下の画像はミニ四駆のマシンと並べたものとなりますが、いかにX4 Advanced Mini Ⅱが小さいかお分かりでしょうか。

また、操作性も非常に良く まったく充電器を使ったことがない人でも4つの操作ボタンで直感的に操作することができます。

そして、価格も4,800円程とお求めやすい点も本製品の魅力です。

悪い点(X4 Advanced Mini Ⅱ)

X4 Advanced Mini Ⅱの悪い点は充電器としての性能がいまいちであることです。

携帯性はトップクラスである反面、機能面は今回紹介する充電器の中でもワーストクラスであり、ミニ四駆・ミニッツの中級・上級レーサーには物足りない部分があるかもしれません。

また、本機の性能をフル稼働するためにはPD3.0もしくはQC3.0に対応したUSBアダプタ必要になることもデメリットの1つかと。

特にPD3.0を利用する場合はUSBケーブルも別途購入が必要になり、費用がかさんでしまい本機の価格が安いというメリットが薄まってしまいます。

ただ、PD3.0/QC3.0のUSBアダプタは本機に限らずスマホ充電などの他のシーンでも活用できるので、本機を機に購入してみるのもありかもしれません。

まとめ(X4 Advanced Mini Ⅱ)

充電器の入門には持ってこいの1台

充電器としての機能はやや乏しいものの、充電しかできない普通の充電器よりも遥かに優れていることもあり、一番最初に購入する充電器としてはもってこいかと。

仮に後から上位機種を購入したとしてもX4 Advanced Mini Ⅱを携帯用として活用することができるので持っておいて損はない製品とも言えます。

こんな人におすすめ
  • まだ充電器を持っていない人
  • 外出先での充電器使用頻度が高い人

外出先で充電器の使用頻度が高く、できるだけコンパクトで且つ 安い充電器が欲しいという方にはX4 Advanced Mini Ⅱが最も適しているかもしれません。

X4 Advanced EX

機能性
操作性
携帯性
価格 

Hitecから販売されている充電器の1つで、1つ前に紹介したX4 Advanced Mini Ⅱの上位版にあたる製品となっています。

また、X4 Advanced EXはSkyRCから販売されているNC2200と同等品であり、本製品はNC2200のOEM品となります。

そして、ここではX4 Advanced EXに関する以下の内容を紹介していきます。

X4 Advanced EX の紹介内容

製品仕様(X4 Advanced EX)

X4 Advanced EXの製品仕様は以下となります。

X4 Advanced EX 仕様表

項目備考
入力電源ACアダプタ
DC入力12V/2A
最大同時充電本数4本
充電電流0.2~2.2A0.1A単位
放電電流0.1~1.0A0.1A単位
Δ(デルタ)ピーク電圧5mV(3~15mV)カッコ内数値XLINK装着時
充電カット電圧(1.40~1.65V)カッコ内数値XLINK装着時
放電カット電圧0.9V(0.5~0.9V)カッコ内数値XLINK装着時
電池容量範囲500~3200mAh
動作モード充電・放電・ターボチャージ
リフレッシュ・ブレークイン
トリクル充電電流(20mA)カッコ内数値XLINK装着時
絞り放電なし
完了通知アラームなし
同梱品本体・ACアダプタ・取扱説明書
本体重量370gACアダプタは含まず
本体寸法112 x 108 x 62mm

上表の補足説明として、XLINKを装着することにより一部の設定が拡張されます。
(XLINKの詳細については後述します)

尚、XLINK装着時のトリクル充電電流値については20mA固定ではなく20mA前後の調整が可能となっており、設定値については不明確なため 本記事では固定値を記載しております。

また、絞り放電は「なし」と記載してはいるものの真偽は不明で、後述する超高速プロセッサを搭載していることから実は絞り放電に近い動作をするのかもしれません。

それ以外の製品関する詳細情報については、HitecのX4 Advanced EX製品ページにて記載されているので気になる方はこちらをご参照ください。

特徴(X4 Advanced EX)

X4 Advanced EXは本格的な電池育成が可能な充電器であり、充電器の中でも上位モデルにあたる機器となります。

また、本機はコントラストが優れた大型液晶の搭載及び押しやすい物理ボタンを搭載していることから操作性においても優れています。

そして、超高速プロセッサ「ARM®Cortex®-M3」内蔵により充電プロセスを効率的制御します。

ただ、この超高速プロセッサについては、そもそも他の充電器がどういったCPUを使用しているかが分からず比較対象がないことから どのくらい優れているかは不明なところでもあります。

また、X4 Advanced EXには専用の外付けデバイスとしてXLINKという製品が存在します。

このXLINKをX4 Advanced EXに接続することで、Bluetooth経由でスマホからの操作・電池状態の確認が可能となります。

XLINK装着の恩恵はそれ以外にも、一部機能の拡充もあり XLINKがあることでX4 Advanced EXの機能面がさらに向上します。

尚、冒頭のX4 Advanced EXの評価及びこれ以降のX4 Advanced EXに関する内容XLINKを装着したことを前提としていきます。

良い点(X4 Advanced EX)

X4 Advanced EXの良い点は充電器としての全体的な性能が高いことです。

超高速プロセッサの恩恵がどの程度のものかは不明なところですが、「充電池の電圧と電流をリアルタイムに取得し、充電プロセスを効率的制御します」とのことで その辺も優秀ということにしておきます(笑)

そして、本機の操作がしやすいこともさながらXLINK装着時のスマホでの操作・電池管理ができる点も魅力です。

このXLINK装着時の操作性は充電器においてトップクラスと言っても過言ではありません。

それと、これは外観の話となるので評価には含めていませんが、X4 Advanced EXの形状は個人的に最も好きデザインでもあります。

悪い点(X4 Advanced EX)

X4 Advanced EXの悪い点は充電器としての性能があと一歩及ばずということです。

機能自体は今回紹介する充電器の中でも上位に入るので性能が低いというわけではないんですが、他の上位モデルと比較した際にいくつかの粗が見つかってしまいます。

具体的な性能が劣っている点については「充放電電流がやや低い」「サイクルモードがない」「充電完了アラームがない」が挙げられます。

充放電電流がやや低い点については、充電電流はターボモードで2.2Aまで増やすことができますが欲を言えば2.5Aぐらいまで増やしてほしかったことと、放電電流もあと0.5~1A程増やして欲しかったかと。

サイクルモードがない点については、電池育成においてサイクルモードの必要性が高いことを考慮すると用意して欲しかったかと。

ただ、サイクルモードは基本的に充電→放電の繰り返しとなるので、手間ではありますが 手動で充電→放電を繰り返す もしくはリフレッシュモードを繰り返せば再現可能なので サイクルモードがないからといって電池育成ができないわけではありません。

充電完了アラームがない点については、個人的には残念な部分で、X4 Advanced EXは各スロットのLEDランプが赤→緑になることで充電完了を知らせてくれる仕様となっています。

この通知方法のネックは、定期的に本体を見て充放電が完了してるかどうか確認する必要があることで、これによって充電器を監視する手間が増え、地味に時間をロスしてしまいます。

また、これは一部の方限定の話となりますが、色盲の方はLEDランプ赤・緑が見分けづらいということがあります。

かく言う私も色盲で普段からLEDランプの赤・黄・緑には散々苦しめられているわけで、できれば青を採用してくると助かるかなーというのが本音です。

そして、もう一つの悪い点として、持ち運びには向いていないということも挙げられます。

X4 Advanced EXは決して重いわけでもなく大きさもそれなりにコンパクトにまとまってはいるものの、基本的に電源コンセントが必要となることから気軽に持ち運べるわけではありません。

このことから外出先で頻繁に充電器を使用したいという方には不向きな製品なのかもしれません。

まとめ(X4 Advanced EX)

性能・価格のバランスが取れた上位機種

機能面ではあと一歩と及ばずとは言いましたが、性能が良い電池を作る上での必要条件は満たしていることから初心者・中級者には自信を持っておすすめできる製品となっています。

また、本体価格は約9,000円となっており上位モデルの充電器としては比較的購入しやすい部類に入ります。
(XLINKは別途2,500円程 必要)

まずはX4 Advanced EXだけを購入して、より利便性・機能性が欲しくなったら追加でXLINKを購入する方法がベストかもしれません。

こんな人におすすめ
  • 性能がいい充電池を作りたい人
  • 自宅用の本格的な充電器が欲しい人

とにかく充電器としての性能は高く、価格もそれほど高くはないので「できるだけ価格を抑えつつ高性能な充電器が欲しい」という方にはおすすめです。

Record Buster AA/AAA Charger

機能性
操作性
携帯性
価格 

G-Force(ジーフォース)から販売されている充電器の1つで、SkyRCから販売されているNC2500 Proと同等品でもあります。

ただ、NC2500 Proはすべて英語表記なのに対して、Record Busterはすべて日本語化されており 日本人に使いやすい作りに変更されています。

そして、ここではRecord Busterに関する以下の内容を紹介していきます。

Record Buster の紹介内容

製品仕様(Record Buster)

ここではRecord Busterの製品仕様を紹介していきます。

Record Buster 仕様表

項目備考
入力電源ACアダプタ
DC入力12V/3A
最大同時充電本数6本
充電電流0.1~2.5A0.1A単位
放電電流0.1~1.5A0.1A単位
Δ(デルタ)ピーク電圧1~8mV1mV単位
充電カット電圧1.45~1.65V0.01V単位
放電カット電圧0.8~1.0V0.1V単位
電池容量範囲100~3000mAh100mAh単位
動作モード充電・放電・リフレッシュ
ブレークイン・モーターRUN
サイクル設定回数1~3回リフレッシュモードでの運用
トリクル充電電流30~99mA/OFF1mA単位
絞り放電あり
完了通知アラームあり
同梱品本体・ACアダプタ・取扱説明書
本体重量600gACアダプタは含まず
本体寸法148 x 135 x 65mm

上表の補足説明として、動作モードのモーターRUNについてはモーターブレークイン機能となり 充電池の充放電とは関係ない機能となります。

それ以外の製品関する詳細情報については、G-ForceのRecord Buster 製品ページにて記載されているので気になる方はこちらをご参照ください。

特徴(Record Buster)

Record Busterは本格的な電池育成が可能な充電器であり、同時に6本の充電池を充放電することが可能です。

そして、本機の操作は基本的にロータリーダイヤルを使う形となります。

このダイヤルにより各種操作がスムーズに行えるようになり操作性が向上します。

また、Record Busterは充電器の機能に留まらず、モーターブレークイン機能が搭載されています。

本記事ではモーターブレークイン機能の詳細については省略しますが、出力電圧値の変更や正転・逆転の設定など本格的にモーター慣らしをすることが可能です。

尚、モーターブレークイン機能を使用するためには以下のワニ口コネクターケーブル(XT60)を別途購入する必要があります。

良い点(Record Buster)

Record Busterの良い点は充電器としての全体的な性能が高いこと最大6本の電池を同時に充放電できることです。

また、操作面も優秀でロータリーダイヤルのおかげで各種操作がスムーズにでき、液晶画面上には所狭しと全スロットの電池情報をまとめて閲覧できる部分も魅力的です。

そして、ファームウェアアップデートによる機能改善・追加も本機ならではの魅力かと。

Record Busterは発売当初、充電中に電池電圧が1.60Vに達すると中断・再充電を繰り返すというバグがありましたが後のファームウェアアップデートでその事象が改善されました。

それ以外にも充電カット電圧設定が追加されたりと、より使いやすい機器へと進化しています。

今後、追加ファームウェアアップデートがあるかは分かりませんが、今後も操作面・性能面での進化が期待できる機器でもあります。

尚、Record Busterのファームウェアアップデートは本体背面のDATA PORTを使用します。

そして、ファームウェアアップデートには別途PC(パソコン)及びUSBケーブル(Type-C)が必要となります。

悪い点(Record Buster)

Record Busterの悪い点は主に「微妙に使いづらい点がある」「持ち運びに不向き」「価格が高い」の3つとなります。

まず「微妙に使いづらい点がある」については、具体的には「サイクルモードがない」「全スロット同じモードしか起動できない」ということです。

サイクルモードがないことについては、一応 Record Busterにはリフレッシュモード(充電→放電→充電)があり このリフレッシュモードの回数を1~3回まで設定可能で、疑似的なサイクルモードは実現可能です。

しかし、電池育成において もっと多いサイクル回数設定が欲しいところで本機の設定回数では物足りなさを拭えません。

次に、全スロット同じモードしか起動できないことについては、Record Busterはスロットごとに充電モード・放電モードなど分けることができず せっかく6本セットできるのに その長所を生かしきれていません。

ただ、個人的にはスロットごとに異なるモードを起動させる必要性は薄く、他の充電器でも大抵は全スロット同じモードで起動させることの方が多いので それほど大きなデメリットには感じません。

とにかく 他の充電器で普段からスロットごとに異なるモードを起動させているという人は、本機を取り扱う場合は作業効率が落ちることは覚悟しておくべきかと。

次の悪い点の「持ち運びに不向き」については、仕様表を見てお分かりかと思いますが 本体の大きさ・重さがそこそこある上に起動にACアダプタも必要なことから 外出先での運用は不向きとも言えます。

そして最後の悪い点の「価格が高い」については、Record Busterは今回紹介する充電器の中で もっとも高い部類に入り、人によっては購入を躊躇する価格かもしれません。

ただ、モーターブレークイン機能を含んでいることを考えれば それほど高いとも言えず、モーター慣らし機も一緒に欲しかったという人にとってはお手頃価格になるのではないでしょうか。

まとめ(Record Buster)

ミニ四駆・ミニッツ運用に適した1台

本機は充電器としての機能の高さはもとより モーターブレークインまでこなせる万能な機器となっており、まさにミニ四駆・ミニッツのための充電器と言っても過言ではありません。

本体価格は約15,000円と高めではありますが、電池とモーター育成の両方がおこなえる末永く活躍する機器でもあり初心者から上級者までの幅広い層におすすめできる充電器となっています。

こんな人におすすめ
  • 性能がいい充電池を作りたい人
  • 自宅用の本格的な充電器が欲しい人
  • 所持する充電池の数が多い人
  • モーター慣らし機が必要な人

レースで勝てる電池とモーターを作りたいという人にはもってこいの1台になるかと。

SkyRC MC3000

機能性
操作性
携帯性
価格 

SkyRCから販売されている充電器の1つで、ミニ四駆・ミニッツ界隈の上級者の間では愛用者も多い製品でもあります。

尚、製品名は正確には「MC3000」ですが「SkyRC MC3000」とメーカー名とセットで呼ばれることが多いため、本記事でもSkyRC MC3000という名称で紹介していきます。

また、本機のOEM品としてHitecからX4 ADVANCED PROという製品が販売されていましたが、そちらは現在 生産が終了している模様です。

そして、ここではSkyRC MC3000に関する以下の内容を紹介していきます。

SkyRC MC3000 の紹介内容

製品仕様(SkyRC MC3000)

ここではSkyRC MC3000の製品仕様を紹介していきます。

SkyRC MC3000 仕様表

項目備考
入力電源ACアダプタ
DC入力12~18V/60W
最大同時充電本数4本
充電電流0.05~3.0A0.01A単位
放電電流0.05~2.0A0.01A単位
Δ(デルタ)ピーク電圧1~20mV1mV単位
充電カット電圧1.47~1.80V0.01V単位
放電カット電圧0.50~1.10V0.01V単位
電池容量範囲100~50,000mAh100mAh単位
動作モード充電・放電・ストレージ
ブレークイン・リフレッシュ・サイクル
サイクル設定回数1~99回
トリクル充電電流10~300mA/OFF10mA単位
絞り放電あり
完了通知アラームあり
同梱品本体・ACアダプタ・取扱説明書(英語版)
本体重量623gACアダプタは含まず
本体寸法124 x 200 x 69mm

SkyRC MC3000の仕様詳細や使い方については以下の記事にて詳しく解説しているので、本製品に興味がある方はこちらをご参照ください。

特徴(SkyRC MC3000)

SkyRC MC3000は充電器としてのスペックの高さ・設定項目の豊富さから、充電池性能をいかんなく引き出してくれる充電器となっています。

また、SkyRC MC3000にはBluetooth機能が内蔵されており、このBluetoothでスマホと接続することができます。

スマホにSkyRC MC3000 Bluetooth連動用アプリをインストールすることで、スマホからの操作・電池状態の確認が可能となります。

SkyRC MC3000のBluetooth連動用アプリは無料でダウンロードできるため、SkyRC MC3000を購入すれば追加料金無しでスマホ連動機能を利用することができます。

良い点(SkyRC MC3000)

SkyRC MC3000の良い点は充電器としての性能が優れていることです。

後述する『充電器 比較表』を見れば一目瞭然ですが、今回紹介する充電器の中では群を抜いて高い性能であり、本体と電池スロットが一体型の充電器の中では最高峰の性能となっています。

SkyRC MC3000の性能に関しては前述した仕様だけでは語りきれないほどの設定項目の豊富さも魅力であり、電池育成において大活躍間違いなしの充電器です。

また、無料のBluetooth連動用アプリを使ったスマホ操作も便利で、充電器から少し離れた場所からでも本体の操作や電池状態を確認することができるのも本機の魅力でもあります。

悪い点(SkyRC MC3000)

SkyRC MC3000の悪い点は操作が難しく複雑であるということです。

本記事で紹介してきた充電器はどれも基本的には説明書を見なくても直感的に操作可能ですが SkyRC MC3000だけは例外で、他の充電器に慣れていた人でも 操作の難しさに面食らってしまいます。

更には表示される文字はすべて英語であり、取扱説明書もすべて英語表記となっているので、英語が苦手な方は取扱いに苦戦するかもしれません。

ただ、『特徴』の項目でも話しましたが、本機はスマホとの連動機能があり これを用いることで操作性は飛躍的に向上します。
(表記文字も日本語に対応しています)

スマホ操作時は一部設定項目に制限はかかるものの主要な設定・操作は ほぼほぼ可能で、基本的にスマホ操作をメインとすれば操作の煩雑さも気にならなくなります。

尚、各設定項目の意味や操作方法・使い方は以下の記事で分かりやすく解説しているので、「購入したけど使い方が分からない…」という方は参考にして頂ければと思います。

ちなみに操作性の★評価については本機のみであれば★1相当でしたが、スマホ操作を加味して★2としています。

そして、もう一つの悪い点は持ち運びに不向きなことです。

以下の画像は 持ち運びに適したISDT C4 evoとサイズを比較したものとなりますが、いかにSkyRC MC3000が大きいかが分かります。

さらには重量もISDT C4 evoの3倍以上あり、付属のACアダプタもそこそこのサイズ・重量があり 持ち運びには不向きな機器となります。

それと、これはSkyRC MC3000の性能・評価とは直接関係ありませんが、本体価格の変動が激しいのも悪い点とも言えます。

2023年12月現在はAmazonにて13,800円で購入することができましたが、現在は2万を超える価格となってしまっています…

過去には15,000~18,000円で販売されていたので、時期によっては2万円をきる可能性がありますが 値下がりする保証もありません。

そもそも、SkyRC MC3000自体がまだ製造されているかも不明で、今販売されているものはもしかしたら残った在庫分なのかもしれません。

ただ、2023年5月に最新のファームウェア更新があったり、Amazonの在庫もちょくちょく復活するので、まだ生産し続けているのではないかという見方もできます。

ただ、私はSkyRC MC3000を2台持っているわけですが、それぞれの取扱説明書を比較すると内容が更新されており、少なくとも2022年の段階では生産していた模様です。

また、2023年5月に最新のファームウェア更新があったり、Amazonの在庫もちょくちょく復活するので、まだ製造し続けている可能性が高いかと。

とは言え、現状SkyRC MC3000相当の性能を持った充電器は稀でもあるので、それなりに手頃な価格で販売しているようであれば即購入しておくことをおすすめします。

尚、Amazon内でも商品ページが複数存在しており、もっとも安く購入できる商品ページのリンク先情報を適時更新していくので、購入を検討している方は本記事を定期的にチェックして頂ければと思います。

まとめ(SkyRC MC3000)

中・上級者には必須級の1台

今回紹介する充電器の中では群を抜いて高い性能であり、本体と電池スロットが一体型の充電器の中では最高峰の性能でもあります。

「もっと性能がいい充電池を作りたい!」「レースに勝ちたい!」と より高みを目指す人は必ず持っておくべき!と言っても過言ではない充電器となっています。

こんな人におすすめ
  • 全てのミニ四駆・ミニッツ ユーザー
  • 性能がいい充電池を作りたい人

本機は性能の高さが故に初心者には無縁かと思えますが、初心者もいずれは中級者・上級者になっていくわけで、ミニ四駆・ミニッツを長く続けていけば いずれは高性能の充電器が欲しくなる時が訪れます。

そうしたことを考慮すると今はあまり必要と感じなくても、先を見据えて 早い段階で購入しておくのもありかと思います。

それと、SkyRC MC3000は本体と電池スロットが一体型の充電器の中では最高峰ではありますが、形状・タイプが異なる充電器を含めると 本機以上の性能を有したものも多数存在します。

具体的には本体に電池を設置しないタイプの充電器(電池スロットを外付けするタイプ)では本機以上の充放電電流値を有しているものが多々あり、そうした充電器を使用している上級者は少なくありません。

ただ、今後 そうした上位の充電器を買った際に、SkyRC MC3000が不要になるかと言うとそういうわけでもありません。

SkyRC MC3000にしかできないこともあり、長きに渡って使用できる機器でもあるため、購入したことが無駄になることはないので、ミニ四駆・ミニッツを長きに渡って遊ぶという全ての人におすすめできる製品です。

Zanflare C4

機能性
操作性
携帯性
価格 

Zanflareから販売されている充電器の1つで、隠れた名機と言われたりもしている機器でもあります。

尚、製品名は具体的には「C4」ですが、C4だけだとピンとこないので、本記事ではメーカー名とセットのZanflare C4という名称で紹介していきます。

そして、ここではZanflare C4に関する以下の内容を紹介していきます。

Zanflare C4 の紹介内容

製品仕様(Zanflare C4)

Zanflare C4の製品仕様は以下となります。

Zanflare C4 仕様表

項目備考
入力電源ACアダプタ
DC入力12V/1.5A
最大同時充電本数4本
充電電流0.3~1.0A0.3/0.5/0.7/1.0A
放電電流0.3A or 0.5A
動作モード充電・FAST TEST※1
NOR TEST※2
絞り放電なし
完了通知アラームなし
同梱品本体・ACアダプタ
車載用アダプター・取扱説明書
本体重量270gACアダプタは含まず
本体寸法95 x 175 x 35mm
※1…FAST TEST…放電→充電
※2…NOR TEST(NORMAL TEST)…充電→放電→充電

特徴(Zanflare C4)

Zanflare C4は大きめの液晶画面と物理ボタンを搭載しており直感的に操作できる充電器となっています。

更には液晶画面上で内部抵抗値や累計容量(充放電した累計の電流値)の確認など電池管理に必要な機能を有しています。

また、車載用アダプタも付属しており、車内でも充電器を使用することが可能です。

尚、Zanflare C4の使用感については以下の記事にて詳しく解説しているので、本製品に興味がある方はこちらもご参照ください。

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良い点(Zanflare C4)

Zanflare C4の良い点は電池管理に必要な機能を備えながらも低価格(約3,500円)で購入できることです。

充放電機能を始め充電・放電電流値の設定・内部抵抗値や累計容量(充放電した累計の電流値)の確認などができて3,000円台というのは破格の値段ではないでしょうか。

また、操作性も非常に良く これまで充電器を使ったことがないという方でも直感的に操作することが可能です。

あと、これは一部のユーザーに限定されますが、付属品に車載用アダプターが含めれているので 追加料金無しで車で移動する際にもZanflare C4を使用することができます。

悪い点(Zanflare C4)

Zanflare C4の悪い点は充電器としての性能が低いことです。

電池管理に必要な最低限の機能は有しているものの充放電電流値が低かったり・放電のみの単体機能がなかったりと今回紹介する充電器の中では最も低い性能とも言えます。

また、これは本体の機能とは直接関係ない話になりますが、在庫切れの状態が多いことも悪い点となります。

Zanflare C4は低価格であることが最大の魅力なわけですが、本記事を書いている現段階では在庫切れとなっていて購入することができません…

本来であれば購入できない製品を紹介するべきではないのですが、一時的に在庫が復活することも あったため今回 敢えて紹介させてもらいました。

Zanflare C4は2022年ぐらいから在庫切れの状態が続き 販売終了かに思えましたが、2023年11月頃に突如在庫が復活して販売が再開され、しばらくすると在庫切れの状態に戻ってしまいました。

このように今後、もしかすると在庫が復活するかもしれないという期待を込めて紹介したわけですが、このまま販売が再開されないようでしたら おすすめ充電器リストから削除する予定です…

まとめ(Zanflare C4)

安く済ませたいなら これ一択

充電器としての機能は乏しいものの、充電しかできない普通の充電器よりも優れていることもあり、ミニ四駆・ミニッツを始めたての人にとってはお求めやすい1台となっています。

特にミニ四駆・ミニッツを始めたばかりで 今後続けるかどうかは分からないけど 充電器は持っておきたいという人にはもってこいの製品になるのではないでしょうか。

逆にミニ四駆・ミニッツを長く続ける予定であれば、もう少し出費を増やして他の充電器を購入を検討した方が良いかもしれません。

こんな人におすすめ
  • 充電器代を安く済ませたい人
  • 車移動中に充電器を使いたい人

本製品の価格が安いこともさながら、最初から車載用アダプターが付属しているので車移動中に充電器を使用したい人にとっては相性が良い製品となります。

充電器 比較表・一覧表

ここでは本記事で紹介した充電器の各種データを表で比較していきますので、充電器選びの参考にして頂ければと思います。

おすすめ充電器 比較表(一覧表)

スクロールできます

ISDT C4 evo

X4 Advanced Mini2

X4 Advanced EX

Record Buster

SkyRC MC3000

Zanflare C4
入力電源USB(Type-C)USB(Type-C)ACアダプタACアダプタACアダプタACアダプタ
DC入力5~12V/3A5V/3A12V/2A12V/3A12~18V/60W12V/1.5A
最大同時充電本数4本4本4本6本4本4本
充電電流0.1~1.5A0.1~1.6A0.2~2.2A0.1~2.5A0.05~3.0A0.3~1.0A
放電電流0.1~1.0A0.1~0.7A0.1~1.0A0.1~1.5A0.05~2.0A0.3A・0.5A
Δピーク電圧3~15mV7mV3~15mV※21~8mV1~20mV
充電カット電圧1.55V1.40~1.65V※21.45~1.65V1.47~1.80V
放電カット電圧0.7~1.1V0.9V0.5~0.9V※20.8~1.0V0.5~1.1V
サイクル設定回数5~30回1~3回1~99回
トリクル充電電流30~70mA20mA※230-99mA10~300mA
絞り放電
アラーム音
本体重量193g114g370g600g623g270g
本体寸法92 x 120 x 34mm79 x 108 x 32.9mm112×108×62 mm148 x 135 x 65mm124 x 200 x 69mm95 x 175 x 35mm
価格※17,900円4,800円11,500円※215,300円16,000円3,500円

※1…価格は2023年12月現在の おおよそのAmazon販売価格となります。
※2…XLINKを装着・含めた場合の値となります。

尚、一部の項目名称はメーカーによって呼び方が異なることがあり「充電カット電圧」を「充電停止電圧」と呼んだり「放電カット電圧」を「放電終了電圧」と呼ぶことがあります。

ミニ四駆で遊ぶための必須アイテム

\ タミヤ公認の単3充電池/

繰り返し使える単3電池

電池収納にお困りのレーサーへ!

\ 電池をスマートに収納/

単3・単4 収納可能

ケースの色はクリア・ブルー・ブラックの3種類

\ 2段構造でたっぷり収納/

単3電池 x 24本 収納可能

ケースの色はクリア・ブルーの2種類

充電器ランキング

ここでは、今回紹介した充電器の中でミニ四駆ユーザー向けの充電器ランキングを紹介していきます。

まず、おすすめ充電器ランキングは以下となります。

充電器ランキング
  • 第1位・・・SkyRC MC3000
  • 第2位・・・Record Buster
  • 第3位・・・X4 Advanced EX
  • おまけ・・・ISDT C4 evo

次から上記ランキング対象機器が何故その順位なのかを解説していきます。

第1位・・・SkyRC MC3000

SkyRC MC3000がランキング1位の理由は、本機の性能の高さで、個人的には断トツ1位となります。

比較表で各機器との違いを見てもらえればその差は一目瞭然で、他の充電器を寄せ付けない性能となっています。

今後、同形系統のタイプでSkyRC MC3000よりも性能がいい充電器が発売されるかもしれませんが、これと同等もしくは それ以上の充電器が金輪際 販売されない可能性も十分にあります。

こうしたことから、たとえ初心者であったとしても将来を見据えて、在庫がある内に購入しておくことを激しく推奨します。

2位・・・Record Buster

Record Busterは3位のX4 Advanecde EXと非常に僅差で、正直なところ2位と3位の差はほぼありません。

Record Busterを2位としたのは、3位のX4 Advanecde EXと比べて「充放電電流値が高い」「充電完了のアラート通知がある」からです。

また、今後あるかどうかは不明ではありますがファームウェアアップデートの内容次第では更に進化する可能性を秘めた機器であり、そうした期待を込めて購入するのもありかもしれません。

ちなみに、本機の「電池6本セットできる」「モーターブレークイン機能がある」部分についてはランキング評価に含めておらず、これらの仕様・機能を欲する人にとっては断トツ2位 もしくは1位に匹敵する評価になるのかと。

第3位・・・X4 Advanced EX

前述したように、X4 Advanced EXは2位のRecord Busterとは僅差で、2位のRecord Busterと比べた際に「充放電電流値が低い」「充電完了のアラート通知がない」という理由から3位としました。

また、「サイクルモードがない」点もマイナスポイントとはなりますが、2位のRecord Busterも同様にサイクルモードがないので この部分での差はないこととなります。

そして、X4 Advanced EXも2位のRecord Busterと同様に今後ファームウェアアップデートの可能性がある機器なので、今後の展開次第では更なる優秀な機器へと進化するかもしれません。

ただ、アラート通知音については物理的な要素でありファームウェア更新でアラーム音が追加されるということは現実的に不可能かと。

せめて、サイクルモードを追加してくれれば 評価も変わってくるのかと。

おまけ・・・ISDT C4 evo

ここまで紹介してきたランキング上位の3台はいずれも携帯には不向きな機器であり・価格も1万円を越え、携帯性や価格を重視している人にとっては必要度合いが落ちるかもしれません。

そうした方におすすめなのがISDT C4 evoであり、性能では上位3台には及ばないものの 家でも外でも使えるというメリットを考慮すると人によってはランキング上位に相当する機器でもあります。

価格面についても、ISDT C4 evoは1万円未満で購入することができ、充電器の予算は極力抑えつつもそこそこ性能が高い充電器が欲しいという人には もってこいの充電器とも言えます。

また、価格は多少妥協して 携帯性を重視したいという人は京商SPEED HOUSE マルチセルチャージャー evo(以降 京商 SPEED HOUSE evoがおすすめです。

この京商 SPEED HOUSE evoはISDT C4 evoと性能が類似していることから本記事では詳しく紹介しなかったんですが、実のところISDT C4 evoよりもこちらの方がおすすめな充電器でもあります。

機器性能はISDT C4 evoの上位互換であり、長期的に充電器を使うことを考えれば 少し出費を増やして最初から京商 SPEED HOUSE evoを購入した方が賢明とも言えます。

価格を重視するか性能を重視するかは個々の判断となりますので、自分の環境に応じた適切な選択をして頂ければと思います。

おすすめ周辺機器

ここでは今回紹介した充電器とセットで所持しておきたい、おすすめの周辺機器を紹介していきます。

次から上記の周辺機器が必要な理由と各ジャンルのおすすめ製品を紹介していきます。

冷却ファン

今回紹介してきた充電器はすべて本体と電池スロットが一体となっているタイプとなっていますが、このタイプの充電器には冷却ファンが必須級とも言えます。

冷却ファンがおすすめな理由

充放電中は充電池の温度が上昇し熱を持つわけですが、過度な発熱は充電池に負荷を与え充電池の寿命が短縮する可能性があります。

そして、本体と電池スロットが一体型の充電器は 本体と充電池が隣接していることから充電池が高温になりやすく、手で触れない程の熱さになることも多々あります。

ただ、充電池が熱を持つことは悪いことだけではなく 充電電圧が上昇しやすくなりパンチが出る電池を作れるというメリットもあります。

とは言え、高熱の状態が続くと充電池の劣化や最悪 液漏れにも繋がる可能性があるため、出来る限り 充電池を長く使うためにも冷却ファンは必須かと思われます。

また、冷却ファンは充電器の稼働音を抑える効果もあります。

充電器の中にはファンが内蔵されているものもあり、これらの機器は本体温度が上昇するとファンが起動するわけですが、この音が地味にうるさかったりします。

冷却ファン自体も稼働中に送風による騒音が発生しますが、それでも本体のファン稼働音よりも静かで トータルで見れば冷却ファンを稼働していた方が 騒音が減少します。

これらのことから冷却ファンは充電器とセットで用意すべき周辺機器とも言えます。

おすすめ冷却ファン

まず、充電器本体サイズが大きめの「X4 Advanced EX」「Record Buster」「SkyRC MC3000」「Zanflare C4」に適した冷却ファンは以下となります。

こちらは120mm(12cm)四方の冷却ファンで 2基同梱されており USBで起動させます。

また、以下のファン連結用USBケーブルも同梱されており、USBポート1つから2基の冷却ファンを起動させることも可能です。

USB出力ポートがあるSkyRC MC3000であれば別途USBポートを用意せずに冷却ファンを起動させることが可能です。

Record BusterにもUSB出力ポートがありますが、こちらは冷却ファンを接続すると充放電機能自体が停止する事象があるため別途USBアダプタ等を用意する必要があります。

続いては、充電器サイズが小さめの「ISDT C4 evo」「X4 Advanced Mini Ⅱ」に適した冷却ファンは以下となります。

こちらは80mm(8cm)四方の冷却ファンでこちらも2基同梱されており、最初に紹介した冷却ファンと同様にUSBで起動させます。

そして、こちらもファン連結用USBケーブルも同梱されており、USBポート1つから2基の冷却ファンを起動させることも可能です。

尚、ISDT C4 evoであれば最初に紹介した120mm四方の冷却ファンもギリギリ載せることはできるので、将来的に大きめの充電器購入も視野に入れているようであれば最初から120mm四方の冷却ファンを購入した方が良いかもしれません。

ポータブル電源

ポータブル電源は本体起動に電源コンセントが必要となる「X4 Advanced EX」「Record Buster」「SkyRC MC3000」「Zanflare C4」向けのおすすめ周辺機器となります。

ポータブル電源がおすすめな理由

ポータブル電源は外出先で充電器を使用したい時に活躍する周辺機器となります。

ミニ四駆・ミニッツを遊ぶ場所に電源コンセントが用意され、それを自由に使えれば何も問題ありませんが、電源コンセントが無かったり・使用禁止であることも多々あります。

特に電源コンセントが使用禁止なのにも関わらず 無断で使用することは窃盗罪に該当するので 十分に注意してください。

そうした際に活躍するのがポータブル電源であり、事前にポータブル電源を用意しておけば 好きな時に充電器を使用することができます。

おすすめポータブル電源

まず、ポータブル電源を選ぶ上で必要最低限のおさえるべき条件は電源コンセントがあることです。

ポータブル電源で検索すると大半のものには電源コンセントがありますが、かなり小型のタイプだと電源コンセントがないものもあるのでご注意ください。

そして、その条件を満たした おすすめのポータブル電源を紹介していくわけですが、ポータブル電源の種類は非常に豊富で使用する人の移動手段(車・バイク・自転車・徒歩など)によっても適切な機種は変わってきます。

このことから、今回は2万円未満で購入できる手頃なポータブル電源に絞り、各製品ごとにサイズ・重量を記載するので参考にして頂ければと思います。

まずは比較的コンパクトなサイズのものから紹介していきます。

サイズ:330 x 70 x 133mm、重量:1.25kg

サイズ:207 x 84 x 79mm、重量:0.97kg

上記2種のポータブル電源は小型でありながら、電源コンセント・USB端子(Type-A、Type-C)すべてが備わっているので充電器以外への給電も可能で、初めてポータブル電源を使う方にはおすすめの機種となっています。

続いては、電源容量が更に増した中型サイズのものを紹介していきます。

サイズ:376 x 279 x 149mm、重量:3.1kg

サイズ:347 x 280 x 173mm、重量:2.51kg

サイズ:308 x 251 x 193mm、重量:3.69kg

上記の3機種は取っ手がついているタイプで最初に紹介した機種よりも重量がやや増してはいますが、その分 電源容量が増しているので より長時間 各デバイスへの電源供給が可能となっています。

また一部の機種はUSB Type-Cの端子がないものもあるので、Type-C端子が必要という方は購入前に付いているかどうかのご確認をお忘れなく。

それと、個人的におすすめなのが以下のポータブル電源です。

サイズ:186 x 108 x 127mm、重量:2kg

中型サイズの中でもひときわ小さく 重量も2kgと軽めでありながらも、電源コンセントも兼ね備え 更にはType-CポートもPD60Wに対応しています。

以上がおすすめのポータブル電源ですが、最後にもう1つだけ紹介しておきます。

サイズ:282 x 164 x 150mm、重量:1.3kg

こちらは冒頭で画像を載せたポータブル電源となりますが、サイズのコンパクトさ、そして価格が1万円を切ることもあり ミニ四駆ユーザーには大人気と機種となっています。

本来であればこれを一番最初に紹介すべきなんですが、現在は在庫切れの状態で今後販売再開されるかも不明なため 一番最後の紹介としました…

もし、販売再開されてセールなどのタイミングが重なれば1万円未満で購入することもできるので、ポータブル電源の購入はしばらく後でも良いという方はお気に入りリストに入れて 定期的にチェックしてみてはいかがでしょうか。

※USB給電規格について

次以降に紹介する『USBアダプタ・ケーブル』『モバイルバッテリー』の製品を理解する上で ある程度のUSB給電規格を知っておくべき必要があるため、ここではUSB給電規格の以下の内容について解説していきます。

PD・QC規格について

まずは巷で良く見る「PD」「QC」という給電規格について説明していきます。

PDとは

PowerDeliveryの略称であり、USB Type-C端子に対応した電源供給の規格であり、最大240Wまでの出力に対応します。

QCとは

QuickChargeの略称であり、USB Type-A端子に対応した電源供給の規格であり、最大100W以上の出力に対応します。(QC3.0の段階では最大出力36W)

尚、上記端子はUSB-Aポート、USB-Aコネクタなどとも言われます。

上記の内容をまとめるとPDとQCの大きな違いは出力ポートの形状であり、PDは出力ポートがUSB Type-C端子で、QCは出力ポートがUSB Type-A端子となります。

厳密にはPDは2.0までType-A、Type-B、Type-Cのすべての端子に対応していますが、今後PD3.0以上が主流になるのでPD=Type-C端子の理解で問題ないかと。

そして、昨今ではこのPD・QCにはPD3.0・QC3.0という具合に数字が振られており、この数字が多いほど出力電力が高く、電源供給量や充電速度が向上することになります。

ただ、上画像のように出力端子部分に数字が振られているケースは稀で、数字どころかPD・QCの記載すらない製品も多数存在します。

何も記載がないからといって出力電力が低いわけではありませんので、出力端子に何も記載がない場合は製品説明等で仕様を確認すればOKです。

IQ規格について

上記のPD・QCの内容を踏まえ、続いて「IQ」という給電規格について説明していきます。

IQとは

Anker独自の急速充電テクノロジーで正式名称はPower IQとなり、USB Type-C端子Type-A端子のいずれにも対応しています。

尚、IQPD・QCと互換性があるので、PD・QC対応のデバイス(充電器)にもIQで給電することが可能です。

そして、IQにもIQ2.0・IQ3.0という具合に数字が振られており、この数字が多いほど出力電力が高く、電源供給量や充電速度が向上することになります。

各規格の最大出力値

先程紹介したPD・QC・IQ規格の内容を踏まえて、各規格の電流(W)の最大出力値を見ていきます。

最大出力表(W・ワット)

PDQCIQ
ver 1.0100W10W12W
ver 2.0100W18W18W
ver 3.0100W36W100W

上表で注意して欲しいのは、表記したW(ワット)数は最大出力であり、各規格を満たしていても 必ずしも上表の出力が出せるわけではありません。

また、PDは1.0~3.0まで どれも100Wまで出力が可能なため、必ずしも「PD3.0対応」製品が「PD対応」製品よりも出力が高いというわけではありません。

それと、最大出力表以外に重要なのがW(ワット)の値を出すための以下の計算式です。

上記計算式を使うことでデバイス(充電器)を稼働させるために必要な電力を求めることができます。

例として、デバイス(充電器)の入力電源・Input欄に5V/3Aと記載されていた場合は5(V)x3(A)=15(W)となり、デバイスの稼働に15W(ワット)の電力が必要ということになります。

基本的に各デバイスには必要W数の記載があるので この計算式を使うまでもないんですが、知っておくと何かと便利なので これを機会に覚えて頂ければと思います。

対応規格の探し方・選び方

これまでの内容を踏まえて 各デバイス(充電器)に適した給電デバイス(USBアダプタ・USBケーブル)の探し方・選び方を解説していきます。

結論から言うと、選ぶポイントは 出力電力(W)数です。

まず、デバイス(充電器本体)に必要な入力電源の電力(W)を調べます。

そして、調べた入力電源と同等かそれ以上の出力電力を持つ給電デバイス(USBアダプタ・USBケーブル)を探します。

具体例としてISDT C4 evoは入力電源が「最大36W、DC5~12V」とあることから 稼働に必要な電力が36Wであることが分かります。

尚、ISDT C4 evoの仕様表にA(電流)の記載はありませんが、12Vで36Wであることから先ほどの電力計算式を用いることで3Aということが分かり、同時に電力の下限が15W(5Vx3A)ということも分かります。

このことからISDT C4 evoの稼働に必要な電力は15W~36Wということになります。

あとは上記の15W~36Wの出力値を持つ給電デバイスを探していくわけですが、出力値が高い分には問題ないので36Wを超える給電デバイスでもOKです。

この出力電力(W)数を参照した方法を使えば、スムーズに適切な給電デバイスが見つけやすくなります。

PD・QC・IQ規格値はあてにしない

給電デバイス(USBアダプタ・USBケーブル)にはPD3.0対応という記載がある製品が多々存在しますが、PD3.0対応と表記されていたからといってPD3.0対応のデバイス(充電器)に適応しているとは限りません。

重要なのは出力電力(W)値であって、PD・QC・IQの表記は目安の1つなので「PD3.0対応だから問題ない」と安易に選んでしまうことは避けるようにしてください。

強いて言えばIQの値については数字に比例した出力となっているのでIQ3.0とあった場合はPD3.0相当と思っても問題ないかと。
(ただし、IQ規格でも数値を鵜呑みにせず、購入前に出力電力(W)の確認をおすすめします)

今回紹介した充電器を例として挙げると、「X4 Advanced Mini Ⅱ」の性能を最大限発揮させるためにはPD3.0・QC3.0出力が必要となりますが、IQ3.0出力でも同様の性能を発揮することが可能となります。

そして、ここまで説明してきた「PD」「QC」「IQ」規格の内容を踏まえて、次からおすすめの『USBアダプタ・ケーブル』『モバイルバッテリー』を紹介していきます。

USBアダプタ・USBケーブル

USBアダプタ・USBケーブルは入力電源がUSB(Type-C)である「ISDT C4 evo」「X4 Advanced Mini Ⅱ」を使用する場合におすすめな周辺機器となります。

まず、USBアダプタ・USBケーブルを選ぶ上での大前提としてType-C(PD)出力タイプの物を推奨します。

Type-C出力タイプを推奨する理由としては、Type-A(USB-A)タイプで出力できる電力値が低い傾向にあることと、今後はType-C出力が主流になっていくであろうからです。

Type-A(QC)の出力値が低いことは前述した『各規格の最大出力値』にて解説している通りで、Type-A(QC)は出力値が頭打ちしている一方で Type-C(PD)は将来的に最大240W出力可能となります。

このことから、今後Type-C(PD)出力の普及が加速することが予想され、将来性があるType-C(PD)出力のUSBアダプタ・USBケーブルがおすすめということになります。

ただ、Type-C出力を選択するとなると「ISDT C4 evo」「X4 Advanced Mini Ⅱ」に付属しているUSBケーブル自体も使用できなくなるため、新たにUSBケーブルも別途購入する必要が出てきます。

そうなれば新たに購入するUSBケーブル分の出費もかさんでしまいますが、今後 充電器稼働以外でもType-Cケーブルを使用するシーンは増えていくので、無駄な出費にはならないかと。

そして、上記の内容を踏まえた おすすめのUSBアダプタ・USBケーブルは以下となります。

最初に紹介するのはエレコムから販売されている最大65W出力のUSBアダプタです。

こちらは1ポートのみ使用時と2ポート同時使用時で出力値が変わってきます。

2ポート同時使用で出力は落ちますが、それでも20W・45W出力でき、十分な出力値とも言えます。

続いて紹介するのは、上記製品と同じエレコムから販売されているPD対応のUSBアダプタとなります。

こちらも最初に紹介したものと同様に2ポート同時使用で出力が若干低下しますが、それでも18W・50W出力でき十分といえる出力値を持っています。

続いてはAnker製のType-A・Type-Cの2種類のポートを有しているUSBアダプタとなります。

このUSBアダプタは上段のType-Cポートが45W出力、下段のType-Aポートが15W出力となっており、IQ規格はPD・QC規格との互換性もありPD・QC対応デバイスへの給電も可能です。

そして、最後に紹介するのはVOLTME製の高出力USBアダプタとなります。

こちらはType-C出力ポートが1ポートのみとなりますが、65W出力に対応しています。

更には65W出力対応のオス・メスType-CのUSBケーブル(長さは約1m)が付属しているので、追加でUSBケーブルを購入する必要がありません。

それ以外に、今回紹介する充電器への十分な給電力を満たしている商品をまとめて紹介しておきます。

どのUSBアダプタにするかは使用するデバイス(充電器)や予算を考慮し、自分にとってベストなものを選んで頂ければと思います。

そして、USBアダプタとセットで忘れていけないのはUSBケーブルです。

先程紹介したUSBアダプタの出力ポートが基本Type-Cであることから、USBケーブル選びの大前提としてオス・メス(両端)がType-Cである必要があります。

そして、USBアダプタの性能を発揮させるためにも、高い出力に対応している必要があり 今回紹介したUSBアダプタの出力値を満たしたUSBケーブルが以下となります。

上記のUSBケーブルはいずれも最大60W(20V/3A)に対応しており、申し分ない性能となっています。

また、ケーブルの長さも豊富に用意されているので、自分の使用用途に合わせて適切な長さを選ぶことができます。

これ以外にも100W(20V/5A)に対応したType-CのUSBケーブルもありますが、現状ここまでの出力は必要がないかと。

安価な製品には注意!

今回紹介したもの以外にもデバイス(充電器)の稼働条件を満たすUSBアダプタ・ケーブルは豊富にあります。

特に安価なUSBアダプタは要注意で、価格の割にかなり高出力のものが多数存在し、本当に表記通りのスペックなのか怪しいものです。

Amazonの場合は評価システムがあるので、これを参考にして購入する方も多いと思うのですが、それを鵜呑みにするのも少々危険です。

例として以下の高評価の製品があります。

一見すると評価数及び評価が高く非常に優秀な製品かに見えますが、サクラチェッカーで調べると以下の評価となってしまいます…

こうした製品は今回紹介したジャンル問わず、様々な製品で多数存在するので評価を鵜呑みにするのは危険です。

ただ、なんでもかんでもサクラチェッカーで評価が低かったから購入を見送っていると製品選択の幅が非常に狭くなるというデメリットもあり、時にはサクラチェッカーを無視して買うこともありかと思います。

くれぐれも、「安いから買ったものの表記のスペックが出てなくて、別の製品を買い直す羽目になった…」ということだけにはならないようご注意ください。

モバイルバッテリー

モバイルバッテリーは入力電源がUSB(Type-C)である「ISDT C4 evo」「X4 Advanced Mini Ⅱ」を使用する場合におすすめな周辺機器となります。

こちらは電源コンセントなしで使用できることから、外出時に場所・時問わず好きなタイミングでデバイス(充電器)を稼働させることができます。

そして、モバイルバッテリーも『USBアダプタ・USBケーブル』の冒頭で解説した内容を前提として、以下のType-C(PD)出力タイプのものがおすすめとなります。

最初に紹介するのはエレコム製の最大出力15W(Type-Cポート)のモバイルバッテリーです。

こちらはType-CだけでなくType-A(USB-A)ポートから出力(最大12W)も可能となっています。

続いて紹介するのは、上記製品と同じエレコム製の最大出力20W(Type-Cポート)のモバイルバッテリーです。

こちらは最初に紹介した製品と比べ価格が少し高くなるものの、Type-Cの最大出力値が20Wにアップしていて、且つType-A(USB-A)の出力ポートが2つあります。

そして、最後に紹介するのは、Anker製の最大出力25W(Type-Cポート)のモバイルバッテリーです。

こちらは今回紹介したモバイルバッテリーの中で最も高い出力(25W)を持つ製品となっており、Type-A(USB-A)ポートも最大15W出力可能となっています。

また、Anker独自のIQ規格もPD・QCに対応しているので、エレコム製のUSBケーブルを流用することも可能です。

以上がおすすめモバイルバッテリーの紹介となりますが、モバイルバッテリーはUSBアダプタと比べて最大出力値は低くなります。

当然、最大出力が高いモバイルバッテリーも存在しますが、それらは価格も高くなり 場合によってはデバイス(充電器)よりも高くついてしまうということも…

そうしたことから、モバイルバッテリーはあくまで外出先で電源コンセントを使用できない時の予備という扱いで、本稼働は電源コンセント付きのUSBアダプタをメインにするのが良いかと。

尚、Type-C出力ポートでデバイス(充電器)に給電する際に使用するUSBケーブル(Type-C)は、前述した『USBアダプタ・USBケーブル』で紹介したUSBケーブルと同じものを用意すればOKです。

最後に

今回はミニ四駆・ミニッツユーザー向けのおすすめ充電器を紹介してきました。

充電器は決して安いものではなく、充電器選びは大きなイベントの1つでもあり 誰もが充電器選びに失敗したくないと思っているのではないでしょうか。

特に初めて充電器を買うとなれば 何を基準に選んでいいのかが分からず、購入してから「やっぱり他の充電器にしておけばよかった…」ということもあったりします。

かくいう私も充電器を買っては後悔・反省を繰り返してきた一人であり、私のこれまでの充電器購入・使用の経験を活かし、充電器選びに迷っている・困っている方々の助けになればと思って本記事を書いた次第です。

本記事をきっかけに、ご自身に適した充電器を見つけ 今以上にミニ四駆・ミニッツを楽しんで頂ければ これ幸いです。

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