今回は2025年10月に発売されたカーボンフロントバンパープレートとカーボンリヤバンパープレートをレビューしていきます。
製品仕様
ここでは製品の基本情報をはじめ、ビス穴・重量・厚さなどの詳細情報を紹介していきます。
HG カーボンフロントバンパープレート(1.5mm)
製品番号:95692
発売日:2025年10月11日
販売価格:1,078円(税込)
過去に販売されていた同形状の限定カーボンプレートが復刻し、今回も限定版として登場しました。
過去販売時(2009年頃)は厚さ3mmでしたが、今回は1.5mm厚としての登場です。
次から『ローラー用ビス穴』『重量』『厚さ』の詳細情報を紹介していきます。
ローラー用ビス穴
カーボンフロントバンパープレートのローラー用ビス穴は9・13・19mm対応となっています。

使用頻度が高いローラーサイズに対応しており使い勝手が良いプレートと言えます。
唯一気になるのは少々クセがある形状である点ですが、一部カットすることで以下のフロントステーと同様の使い方ができるのではないでしょうか。
「カットする手間を考えたら最初からフロントステーを使った方が良いのでは?」ということになるんですが、特定のローラー使用時はカーボンフロントバンパープレートの方が優れていると言えます。
カーボンフロントバンパープレートの優位性・より詳細なビス穴の位置については後述する『他製品との比較』にて解説していきます。
重量
0.01g単位に対応しているデジタルはかりを使ってカーボンフロントバンパープレートの重量を計測しました。

計測の結果、カーボンフロントバンパープレートの重量は2.76gでした。
特別 そっくりな形状のプレートもないため、重いか軽いかの判断は各自におまかせします(笑)
厚さ
厚さについては製品名にもあるように1.5mmとなっていますが、ミニ四駆パーツの過去のカーボン製品は0.01mm単位で微妙に厚さが異なっているので、念のため計測しました。
計測に関しては0.01mm単位に対応しているデジタルノギスを使い、若干厚みが増しているであろうプリント部分を避けるよう計測しました。
計測の結果、厚さは1.50mmでした。
一部1.49mmと出た箇所もありましたが、この辺は0.001mm単位の誤差で生じた可能性もあり ほぼほぼ1.5mm厚で間違いないのかと。
1.5mm厚と記載された製品なので厚さ1.50mmで当然と言えば当然ですが、他のカーボン製品は微妙に厚さが違うので、これはこれで珍しいのかと。
HG カーボンリヤバンパープレート(1.5mm)
製品番号:95693
発売日:2025年10月11日
販売価格:1,078円(税込)
2024年に再販されたカーボンリヤワイドステー(3mm)とまったく同形状のプレートで、今回は1.5mm厚として登場です。
3mm厚のタイプと同様にこちらも限定品となります。
次から『ローラー用ビス穴』『重量』『厚さ』の詳細情報を紹介していきます。
ローラー用ビス穴
カーボンリヤバンパープレートのローラー用ビス穴は9・13・19mm対応となっています。

使用頻度が高いローラーサイズに対応しているのと、形状的にも様々なシーンで活躍しそうで 使い勝手が良いプレートと言えます。
使い勝手が良い上に特定のローラーサイズ使用時には優位性を発揮するプレートであり、今後主流になる予感がするパーツでもあります。
カーボンリヤバンパープレートの優位性・より詳細なビス穴の位置については後述する『他製品との比較』にて解説していきます。
重量
0.01g単位に対応しているデジタルはかりを使ってカーボンリヤバンパープレートの重量を計測しました。

計測の結果、カーボンリヤバンパープレートの重量は2.60gでした。
比較対象になるか分かりませんが、同形状である以下のカーボンリヤワイドステー(厚さ3mm)の重量が6.26gとなっています。
プレートの厚みが倍違うので重さも単純に倍違うだけかと思っていましたが、意外にもカーボンリヤバンパープレートが結構軽い(カーボンリヤワイドステーが重いだけ?)という結果となりました。
厚さ
厚さについては製品名にもあるように1.5mmとなっていますが、ミニ四駆パーツの過去のカーボン製品は0.01mm単位で微妙に厚さが異なっているので、念のため計測しました。
計測に関しては0.01mm単位に対応しているデジタルノギスを使い、若干厚みが増しているであろうプリント部分を避けるよう計測しました。
計測の結果、厚さは1.47mmで、僅かではありますが製品名の1.5mmには届かないという結果となりました。
プレート強度的に1.5mm厚も1.47mm厚もほぼほぼ変わらないと思いますが、単体で使用する場合は他のプレートに比べて若干折れやすいかもしれません。
他製品との比較
ここでは今回紹介した2製品と既存の他製品(ステー・プレート)を比較・検証していきます。
ビス穴の比較
ここでは今回紹介した2製品と既存のステー・プレートの中から形状や使い方が似てくるであろう製品をピックアップしてビス穴を比較していきます。
カーボンフロントバンパープレートのビス穴比較
カーボンフロントバンパープレートの比較対象は以下のフロントステーとします。
フロントステーを比較対象として選んだ理由は、形状が似ていることと今後フロントステーの代わりとして使われる機会が多くなると思ったからで、比較したものが以下となります。

形状的にはフロントステーと似ている?感じですが、ビス穴に関してはローラー用ビス穴以外は共通する箇所が少ないです。
このため、フロントステー代わりとして使う場合はビス穴追加の加工作業が必要となるかもしれません。
カーボンリヤバンパープレートのビス穴比較
カーボンリヤバンパープレートの比較対象は以下のカーボンマルチワイドリヤステーとフロントワイドスライドダンパー用カーボンステーとします。

カーボンマルチワイドリヤステーを比較対象として選んだ理由は、単純に形状が似ていることと 同じ使い道として活躍しそうだからです。
フロントワイドスライドダンパー用カーボンステーに関しては形状は全然似ていませんが、カーボンリヤバンパープレートを加工すればスライドダンパー代わりに使えるのではないかと思ったことから比較対象としています。
そして、これらを比較したものが以下となります。

カーボンマルチワイドリヤステーとは共通のビス穴が多く、特別加工せずともカーボンマルチワイドリヤステー代わりに使えるのではないでしょうか。
一方、フロントワイドスライドダンパー用カーボンステーとの共通するビス穴は皆無と言えるぐらい別物となっていますが、同じように使うためにはどの道 加工が必要となるので さほど気にする必要はないかと。
ローラー用ビス穴の比較・検証
ここで紹介する内容が本記事において最も読んで欲しいところであり、1人でも多くのミニ四レーサーに知っていただければと思います。
今回紹介した2製品は ぱっと見 印象が薄い感じもしますが、実はローラー用ビス穴位置が他製品と違うという最大の特徴を持っています。
タミヤ公式サイトの製品説明文でも「直径9/13/19mmのローラー装着時に、全幅を規定いっぱいに設定でき」と記載されおり、他製品とは違う模様で、本当にそうなのかを他製品と比較して検証してみました。
その検証の結果、9・13mmローラー用のビス穴の位置には違いはありませんでしたが、19mmローラー用ビス穴は他製品に比べてやや外側にあることが判明しました。
具体的には他製品の19mmローラー用ビス穴の位置よりも片サイドで約1mm・両サイド合わせて約2mm程 外側に配置されています。
他製品に19mmローラーを装着した場合の最大幅は約103mmとなり、 カーボンフロントバンパープレート・カーボンリヤバンパープレートに19mmローラーを装着した場合の最大幅は約105mmと公認競技会規則ギリギリの最大幅となります。
マシン最大幅と走行の関係性については省略しますが、単純に最大幅が広ければ広い程 走行は安定し 走りの無駄が減り 結果的に速く走行できるということになります。
このことから19mmローラーを使うのであれば、今回紹介した2製品(カーボンフロントバンパープレート・カーボンリヤバンパープレート)が最適解ということになります。
次からは実際に19mmローラー用ビス穴の位置が違うかどうかを検証したものを紹介していきます。
カーボンフロントバンパープレートの19mm穴の位置 検証
カーボンフロントバンパープレートは以下のフロントステーを比較検証の対象としていきます。
実際に以下の画像の白矢印で示した2箇所をビス・ナットで固定して 双方の19mmローラー用のビス穴位置を比較していきます。

カーボンフロントバンパープレートの下にフロントステーを重ね、双方共通の横幅の位置で固定した状態となります。
そして、以下の画像の白矢印で示した箇所がカーボンフロントバンパープレート側の19mmローラー用ビス穴となりまます。

カーボンフロントバンパープレートの19mmローラー用ビス穴から見える隙間(青色背景が見える箇所)がフロントステー側の19mmローラー用ビス穴の一部となります。
ビス穴の縦軸が微妙にズレているのでフロントステー側の19mm穴が分かりづらいのですが、明らかにカーボンフロントバンパープレートの方が外側に位置していることが分かります。
カーボンリヤバンパープレートの19mm穴の位置 検証
カーボンリヤバンパープレートは以下のカーボンマルチワイドリヤステーとフロントワイドスライドダンパー用カーボンステーの2製品を比較検証の対象としていきます。

まずはカーボンマルチワイドリヤステーとの比較で、実際に以下の画像の白矢印で示した2箇所をビス・ナットで固定して 双方の19mmローラー用のビス穴位置を比較していきます。

カーボンリヤバンパープレートの下にカーボンマルチワイドリヤステーを重ね、双方共通の横幅の位置で固定した状態となります。
そして、以下の画像の白矢印で示した箇所がカーボンリヤバンパープレート側の19mmローラー用ビス穴となりまます。

カーボンリヤバンパープレートの19mmローラー用ビス穴から見える隙間(青色背景が見える箇所)がカーボンマルチワイドリヤステー側の19mmローラー用ビス穴の一部となります。
ビス穴の縦軸が微妙にズレているのでカーボンマルチワイドリヤステー側の19mm穴が分かりづらいのですが、明らかにカーボンフロントバンパープレートの方が外側に位置していることが分かります。
次に、フロントワイドスライドダンパー用カーボンステーも同じように以下の画像の白矢印で示した2箇所をビス・ナットで固定して 双方の19mmローラー用のビス穴位置を比較していきます。

フロントワイドスライドダンパー用カーボンステーに関しては13mmローラー用ビス穴が双方固定に適切だったので、13mmローラー用ビス穴にビスを通しています。
少し話は逸れますが、13mmローラー用ビス穴の位置(9mmも同様)については 今回紹介した2製品と他製品も共通であることが上画像からも分かります。
そして、以下の画像の白矢印で示した箇所がカーボンリヤバンパープレート側の19mmローラー用ビス穴となりまます。

カーボンリヤバンパープレートの19mmローラー用ビス穴から見える隙間(青色背景が見える箇所)がフロントワイドスライドダンパー用カーボンステー側の19mmローラー用ビス穴の一部となります。
ビス穴の縦軸が結構ズレているのでカーボンマルチワイドリヤステー側の19mm穴が分かりづらいのですが、明らかにカーボンフロントバンパープレートの方が外側に位置していることが分かります。
尚、上画像は撮影した角度の関係でビス穴の位置にかなりのズレがあるようにも見えますが、実際のところは1mm弱ぐらいの差となっています。
ローラー用ビス穴の比較・検証【番外編】
前述した『ローラー用ビス穴の比較・検証』ではカーボンフロントバンパープレート・カーボンリヤバンパープレートの19mmビス穴の位置の違いについて説明しましたが、実はこれ以外にも同様の製品が存在します。
それがカーボンリヤワイドステー(厚さ3mm)です。
形状は今回紹介したカーボンリヤバンパープレートと瓜二つとなります。
形状が同一なことから、もしや!?と思って調べたところ カーボンリヤワイドステーも19mmローラー用ビス穴は他製品よりも外側に配置されていました。
このことからカーボンリヤワイドステー(3mm)も19mmローラー装着時の最大幅は約105mmと公認競技会規則ギリギリのサイズとなります。
そして、もう1つカーボンリヤステー(厚さ3mm)も19mmローラー用ビス穴の位置が異なります。
ただし、カーボンリヤステー(3mm)の19mmローラー用ビス穴の位置は少し特殊で、既存の他製品よりも外側にあるものの今回紹介した2製品よりも若干内側に位置しています。
具体的には19mmローラーを装着した場合の最大幅が約104mmとなり、唯一無二の19mmローラー用ビス穴位置とも言えます。
※9mm・13mmローラー用のビス穴の位置は他製品と同じです。
まとめ
今回は2025年10月に発売されたカーボンフロントバンパープレートとカーボンリヤバンパープレートを紹介してきました。
『ローラー用ビス穴の比較・検証』のところで説明したように、本製品最大の特徴は19mmローラー用ビス穴が他製品よりも外側に配置されていることではないでしょうか。
これによって、19mmローラーを使用する場合は他製品に比べてアドバンテージがあるとも言え、19mmローラーが有効とされる5レーンコース(ミニ四駆公認競技会レース)では定番パーツとなるかもしれません。
ただ、将来性があるパーツな反面 限定品ということで常時購入できる保証がないという欠点もあります。
本記事を書いている2025年10月中旬現在では 発売間もないということで、まだ定価もしくは割引価格で購入しやすい状況でもあります。
普段から19mmローラーを使っている方は今のうちに購入することをおすすめします。

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