今回はYouTubeタミヤ公式チャンネルでのミニ四駆 公式大会(公認競技会レース)のライブ配信が終了した件について解説していきます。
突然のミニ四駆公式ライブ配信の停止…
ミニ四駆ジャパンカップ2025の新潟大会(7月20日開催)より突如 公式ライブ配信が無くなってしまいました…
公式ライブ配信停止がいつ決まったのかは定かではありませんが、前日練習日(7月19日)の段階でミニ四駆ジャパンカップ 2025総合案内ページにて以下のような告知がありました。

注目すべきは、公式ライブ配信停止が対象となるのは新潟大会のみではなくそれ以降の大会も対象となる点で、公式サイトに しっかりと記載されています。

細かいことを言うと、上記 文章最後の「ご了承ください」の後に「。」がついていないことから慌てて文章を作成したのではないかと。
元々、前日走行会の模様はYoutube HYPER DASH基地 チャンネルにてライブ配信されていましたが、それすらも無くなってしまいました…
今後の公式ライブ配信再開については不明ですが、現状では東京大会1Dをはじめとした7/26以降もライブ配信は無いということになります。
今回の件で心配されるのは、ジャパンカップ2025以降の公式大会(ミニ四駆公認競技会レース)でライブ配信が再開されるかどうかです。
現状、ライブ配信停止の理由が分からないため何とも言えませんが、このままいけばライブ配信は当面の間なくなるかもしれません。
どこか巨大なスポンサーが付けば展開も変わってくるかもしれませんが、そうそう都合のいいことも起きるとは思えないので、ライブ配信は無いと考えるのが妥当かと。
ミニ四駆公式ライブ配信 停止の理由とは
何故大会途中で公式ライブ配信が無くなったのかの真相は明らかになっていません。
そこで、ここでは公式ライブ配信が停止となった理由を私の憶測を交えて紹介していきます。
コスト削減のため
ミニ四駆公式大会の公式ライブ配信は基本的にタミヤが運営するYoutubeタミヤ公式チャンネルにて配信されますが(前日走行会は除く)、配信自体は外部業者に依頼しています。
依頼・委託内容の詳細は不明ですが、ミニ四駆公式ライブ配信については「HYPER DASH基地」が請け負っている模様です。
当然、HYPER DASH基地は無償で配信業務をやっているわけではなく タミヤから報酬を受け取っているわけで、ライブ配信することでタミヤ側にはコストが発生します。
また、ライブ配信ではタミヤ社員も協力しており、これによってタミヤ側も人員が割かれており結果的に人件費もかかっているかと。
そして、今回 タミヤ側は これらのコスト削減のためにライブ配信を停止することにしたのではないでしょうか。
企業である以上 利益を求める必要があり、そのためにコスト削減することは至極当然と言えます。
そうしたことからライブ配信が無くなることは納得できるのですが、気になるは大会途中でライブ配信を停止したことです。
ジャパンカップ2025開催発表直後は「全会場でライブ配信」と謳っていたと記憶していましたが、突如「新潟大会以降のライブ配信予定はない」と方針転換されました。
もしかすると、タミヤ側からコスト削減のため新潟大会以降 報酬減額の提示があり、それをHYPER DASH基地側が受け入れられなかったため交渉が決裂したからなのかもしれません。
もしくはHYPER DASH基地側が既存の報酬ではライブ配信の運営が厳しいと判断し、報酬増額を要望したところ タミヤ側をそれを受け入れなかったからなのしれません。
仮に上記のような金銭的な問題でライブ配信を停止したということであれば、双方からの停止理由説明は無い可能性が高いかと。
見込んだ成果が得られなかった
まず、ライブ配信はミニ四駆普及のためのプロモーション活動の一環であり、これによってミニ四駆競技人口を増やすことが目的かと思われます。
そして、ライブ配信による一定の成果が得られなかったためにライブ配信停止を決断したのではないでしょうか。
前述したようにライブ配信するためには一定のコストが発生するわけですが、それらのコストを回収できる程の成果がなければライブ配信をする意味がありません。
何をもって成果がないと判断するかは不明ですが、ミニ四駆公式大会の参加者数やミニ四駆部門の売り上げを鑑みてライブ配信は不要と判断したのかもしれません。
結局のところ、ライブ配信が無くなって困るのは既存ユーザーのみなのでは?と思うこともあります。
もし、ライブ配信による新規ユーザー獲得効果が皆無だったとすると、ライブ配信で恩恵を受けていたのは既存ユーザーのみだったということになります。
実際に本件で騒いでいるのも既存ユーザーのみ?であって、ミニ四駆に興味の無い人にとってはどうでもいい話と言えます。
もちろん既存ユーザーもタミヤからすれば大事な顧客ではあるので ないがしろにはできませんが、ライブ配信が売上アップに繋がらなければ意味がありません。
飲食店で例えるなら、新規顧客を増やすために割引チケットを配ったものの、結局 常連客が割引チケットを使っただけで、効果が出るどころか寧ろ損してしまった…といったところでしょうか。
経営方針の変更
タミヤは2024年6月27日 田宮俊作氏が社長を退任し、同年7月1日付けで田宮信央氏が新社長として就任しました。
この社長交代は1年以上の前の話となるわけですが、一部では新社長就任によりタミヤの経営方針にも変化が出たという意見もあります。
新社長就任後のタミヤの経営方針の変化の真意については不明ですが、もしかすると経営方針変更によりミニ四駆部門を縮小することになったのかもしれません。
そして、ミニ四駆部門縮小の一環としてコスト削減をした結果が今回のライブ配信停止に繋がったのかもしれません。
経営方針変更とは言え ライブ配信を突然辞めるというのはおかしいわけですが、社内会議で急遽決定したと考えれば 分からなくもないかと。
もしかすると、今回のライブ配信停止はミニ四駆部門縮小の序章にすぎず、ゆくゆくは公式大会自体が消滅する…なんてことにならなければ良いのですが…
ミニ四駆公式ライブ配信停止で心配されること
ここでは、公式ライブ配信停止によってミニ四駆界隈で心配されることについて、私の憶測を交えて紹介していきます。
ミニ四駆人気の低迷・衰退
前述したようにミニ四駆の公式ライブ配信は既存ユーザーには好評であったと思われます。
ライブ配信で現地の雰囲気を共感したり 他人の走りを参考にしたり、はたまた自分が参加したレースを見直して 今後の改造に役立てるという使い方もあり、既存ユーザーにとっての恩恵は数知れません。
そして、今回のライブ配信でもっとも心配されるのはライト層の離脱です。
既存ミニ四駆ユーザーの中には、ライブ配信があったからミニ四駆に対するモチベーションが保てていたという人も少なからずいると思っていて、これらの人がライブ配信停止によってミニ四駆から離れる可能性も否めません。
ライブ配信によって新規ユーザーは獲得できなかったものの、ある一定の既存ユーザーを確保できていたのかもしれません。
言い換えれば、ライブ配信は売上アップの効果はなかったものの、売上低迷を抑制する効果はあったのではないでしょうか。
また、もう1つ心配されるのは第1次ブーム終焉の再現で、当時のアニメ「ダッシュ!四駆郎」の終了と少し類似する部分があります。
ミニ四駆 第1次ブーム真っただ中の当時、アニメ「ダッシュ!四駆郎」の終了を玩具屋界隈がブーム終焉と誤解し ミニ四駆の取扱いを縮小したとことがブーム終焉の始まりとも言われています。
現在はブームと言われているほどミニ四駆が流行っているわけではないので、ライブ配信停止を機に各店舗のミニ四駆取扱いが縮小されることは考えにくいです。
ただ、既存のライト層が「ライブ配信停止=タミヤがミニ四駆を見限った」と早合点してしまい、モチベーションが下がってミニ四駆を辞めてしまうなんてことはあるかもしれません。
もし、ライブ配信停止がきっかけでライト層が離脱したとなると、ミニ四駆競技人口が減り ミニ四駆人気に陰りが出ることも十分に考えられるかと。
ライブ配信停止による影響度合いは未知数ですが、いちミニ四駆ユーザーとしては こうした心配が現実にならないことを祈るのみです。
公式大会の消滅
前述したように、ライブ配信停止がきっかけで一部ユーザーがミニ四駆を辞めたとなると、更なるミニ四駆界隈の衰退に繋がることになります。
もし、ミニ四駆界隈が衰退し売り上げが下がったとなれば、「売り上げが減少した」→「規模を縮小しよう」→「公式大会を廃止にしよう」という対応をタミヤが取るかもしれません。
そう簡単に公式大会を廃止するとは考えにくいんですが、今回のライブ配信停止のきっかけが経営方針の変更と関係があったとすると公式大会廃止も無きにしも非ずと言えます。
ミニ四駆公式ライブ配信を復活させるためには
ここでは、どうなったら・どうすれば ミニ四駆公式ライブ配信が復活するのかを、私の独自の視点で紹介していきます。
ライブ配信停止後の売上低迷
仮にライブ配信停止によって一部ユーザーが離れミニ四駆の関連製品の売上が低迷したとなると、タミヤがライブ配信再開を検討するかもしれません。
タミヤ側の捉え方にもよりますが、ライブ配信停止によるコスト削減よりも、その後の売上低迷による損失が大きく、売上低迷の原因がライブ配信停止と判断されればライブ配信再開も十分にあり得ます。
ただし、売上低迷がライブ配信の影響ではなく 単純にミニ四駆人気が低迷しているだけだとタミヤが判断すれば、ミニ四駆部門の縮小を検討するかもしれません。
そう考えると売上低迷は諸刃の剣であり、タミヤ側の判断次第では今後のミニ四駆事情は激変する可能性もあります。
ミニ四駆ブームの到来
かつての第1次・第2次ブーム規模のブームが来れば否が応でもライブ配信は復活することでしょう。
しかし、現状 ミニ四駆人気が爆発的に上昇する可能性は限りなくゼロに近い状況であり、むしろライブ配信停止で その機会を完全に失ったと言えます。
ただ、ブームと呼ぶほどの爆発的人気が来ずとも今よりもミニ四駆人気が高まればライブ配信再開もあり得るかもしれません。
そのために既存ミニ四駆ユーザーができることはタミヤのミニ四駆関連製品をより多く購入することではないでしょうか。
ライブ配信を再開するためにも大会参加費を増額すべきという声も聞かれますが、それはタミヤ側が決めることであってユーザー側が提案しても意味がないと私は思っています。
もし「ライブ配信を再開させるためには大会参加費を上げるべき」と本気で思っているのであれば、公式大会に参加する際は販売コーナーでより多くの製品を購入することをおすすめします。
各会場の販売コーナーは全て定価販売となりタミヤ側の粗利も多くなっているでしょうし、イベント会場での売上が多いとなれば タミヤも公式大会の重要さを再認識するのではないでしょうか。
それによってライブ配信が再開するとは限りませんが、少なくとも今後の公式大会消滅の歯止めにはなるのかと。
このことから、普段から社外品を買っている人は今後それらのお金をタミヤの純正品に回すべきで、加工済みの社外品を買うなんてもってのほかです。
「大会参加費が安すぎる!」と思う方は、参加費の5倍・10倍それ以上のお金を各会場の販売コーナーで使っていきましょう!
クラウドファンディング
これはタミヤ及びHYPER DASH基地の協力が必要となりますが、クラウドファンディングでライブ配信を再開を呼びかける方法が最も現実的なのではないでしょうか。
仮に金銭的な事情でライブ配信が停止されたのであれば、金銭面の融資があれば再開させる可能性があるとも言えます。
クラウドファンディングを開設すること自体がハードルが高いかもしれませんが、開設までこぎつければ あとはスムーズにいく気もします。
1日の配信でどのくらいのコストが発生するか不明ですが、仮に1日30万円として1大会(2日間)で60万円を設定金額にして、仮に10会場での開催がある大会であれば600万円を目標とします。
目標金額を達成したら全会場でライブ配信ということにすれば、コア層の多額出資によって あっさりと目標達成できるのではないでしょうか。
私自身クラウドファンディングの詳細な仕組みは分からないので、根本的にクラウドファンディングで募ること自体が難しいのかもしれません。
しかし、クラウドファンディングで多額の資金が集まったとなれば、タミヤ側も今後のライブ配信に対する考え方を改めるかもしれません。
なんだかんだで、言葉(問い合わせ・署名など)よりも行動(お金)で意思表示することが重要だと私は思っています。
最後に
今回はYouTubeタミヤ公式チャンネルでのミニ四駆 公式大会(公認競技会レース)のライブ配信が終了した件について解説してきました。
ライブ配信の停止理由が明らかになっていなので、今後再開されるかの可能性や突破口など見えない部分も多々あります。
今後ライブ配信について何かしらの情報が出て、ライブ配信再開に向けて我々ユーザーに協力できることがあれば できる限りサポートしたい所存です。
理想を言えば ライブ配信停止は一時的なもので、少ししたら何事もなかったように しれっとライブ配信再開してくれるといいのですが…

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