今回はモーター慣らし器のパワーステーションのレビューをしていきます。
以前、Mini Break-In System +Rを購入し、機能に満足したものの出力電圧の不透明感により、今後予定している検証では不安なこともあったので、より確実な電圧を出力できそうなものを求めた結果 このパワーステーションにたどり着きました。
箱の中身は本体と取扱説明書のみと至ってシンプルです。
本体に電源ケーブルが接続され追加のアダプタ類は不要でワニ口クリップも標準装備で、電源ON・OFFスイッチと電圧調整のダイヤルがついています。
最初上部の沢山ある出っ張りは何かのボタンかと思っていたんですが、単に熱を逃がすために通気口でした(笑)
操作方法はMini Break-In System +R以上にシンプルで、出力電圧をダイヤルで調整してスイッチをONにするだけ、ただそれだけです(笑)
それと、Mini Break-In System +Rみたいに逆回転ボタンはありません…
じゃあ逆回転は無理かというとそうでもなく、ワニ口クリップの赤と黒を逆に取り付ければ逆回転になるので物理的な手間はかかりますが逆回転も可能です。
ただシンプルが故の問題というのかダイヤルに記載している出力電圧と実際に出力される電圧が一致しません…
実際に「3V」の位置にダイヤルを合わせデジタルテスターで出力電圧を調べると約2.6V…
ダイヤルを更に回してようやく3Vになりました。
ちなみにダイヤルを最小の2Vに合わせた場合は2.2Vの出力となり
最大の4Vに合わせた場合はほぼほぼ4Vになりました。
ということでダイヤルの表記とは少し異なる電圧となるため、仮に3Vでモーター慣らしをしたいということになるとデジタルテスターが必須になりますが、だいたい3Vでいいやということであれば下の画像のダイヤルの位置に合わせてもらえれば3Vで出力できます。
そしてモーター慣らしの際の使い勝手ですが、Mini Break-In System +R と比較すると少し使いづらいです。
その原因としてパワーステーションの方がワニ口クリップが大きいことです。
必ずしもワニ口クリップが大きいことがマイナス要素とは言い切れませんが、MAシャーシで使用した際は不便さを感じました。
どの辺が不便かといいますと、モーターと直接つなぐ場合にクリップが大きいせいで結構ギリギリの所でとまる形になります。
ただギリギリでとまってはいるものの意外と外れにくく、ちょっとした振動では外れないのでモーター慣らし自体に影響はないです。
次にMAシャーシごしでモーター慣らしをした場合ですが、こちらもワニ口クリップの大きさが原因でMini Break-In System +Rで使用していた固定位置だとギリギリ止まる感じでいつ外れるか心配になります。
上の画像ではしっかりロックしているように見えますが少し衝撃を与えると外れたりします。
ただモーター慣らしの際はクリップが外れるほどの衝撃もないので問題なく使用できます。
ただ、スピードチェッカーにマシンを乗せて検証する際には衝撃も大きくなりクリップが外れる可能性大です。
そこでワニ口クリップをしっかり固定させる対策として、MAシャーシのターミナルの電池と接触する箇所をより出っ張らせ
出っ張った金具の箇所にワニ口クリップを付けていきます。
これでしっかりワニ口クリップとターミナルががっちりホールドされてスピードチェッカーの上でも安心して使えます。
最後に総評として、今回紹介したパワーステーションはワニ口クリップが大きてターミナル等に取り付けづらい、詳細の出力電圧を見るにはデジタルテスターが必要、逆回転ボタンがないという欠点があります。
ただし、それらの欠点は対策もできますし何よりも安定した電圧が流せるというメリットがあります。
そして本体価格もリーズナブルとなっているのでモーター慣らし専用機の購入を検討しているのであれば、まずはこのパワーステーションを試してみてはいかがでしょうか。
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