MSフレキ 作り方・作成方法(治具なし加工)準備編【ミニ四駆 改造】

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今回はミニ四駆のMSフレキ(フレキシブル加工)の作成に必要なパーツ・工具を紹介していきます。

本記事で紹介するMSフレキは入手しやすいパーツのみで且つ、MSフレキ専用の治具(じぐ)は使用せず基本的な工具のみで作成することができるので、ミニ四駆を始めたばかりの初心者の方にもおすすめです。

MSフレキ完成マシン

MSフレキは樽バネ(ダンガンレーサー用スプリングセット)を使用した作り方が主流となっていますが、樽バネは少々入手しづらいという問題があります。

そこで、今回は樽バネを使用せずスライドダンパースプリング(通常バネ)を使用した作成方法を紹介していきます。

尚、本記事はMSフレキの作成に必要なパーツ・工具の紹介となり、具体的な作成方法は以下の記事にて別途解説しています。

尚、樽バネを使用した場合のMSフレキの作成方法も別記事にて紹介しているので、樽バネを用意できる方は以下の記事も参考にして頂ければと思います。

目次

MSフレキとは

必要なパーツ・工具の紹介の前に、まずはMSフレキについて簡単に説明させてもらいます。

MSフレキとはMSシャーシをフレキシブル化することを言い、フレキシブルとは「柔軟」「しなやか」という意味で、その名のごとくフレキ化することによりマシンが柔軟な動きをしてくれるようになります。

そのMSフレキの仕組みについては以下のMSシャーシ構造画像を交えて紹介していきます。

上の画像はMSフレキ通常時のものとなりますが、スプリングの力によってシャーシ全体が正常の状態を保っており、基本は この状態で走行します。

そして、次の画像はジャンプ直後の着地した時に、MSフレキが作動した状態となります。

ジャンプ直後の着地時にタイヤが衝撃を受け、それによりスプリングが圧縮しセンターシャーシが沈んだ状態となります。

一時的にセンターシャーシは沈みますが、スプリングの力で再びMSシャーシは正常に状態に戻ります。

この通常時⇔作動時の動きにより疑似的なサスペンション機能が実現可能となります。

そして、このサスペンション機能によってジャンプ後の着地時のバウンドを抑え、スムーズに次の走りに移行することができ且つバウンドによるコースアウトも防ぎ一石二鳥の効果が期待できます。

※画像は「ミニ四駆 超速ガイド2020」より引用

このフレキ構造はMSシャーシならではの機能と言っても過言ではなく、MSシャーシの両軸構造・シャーシ分割構造がフレキシブル化を簡単に実現できます。

このお手軽さから、初心者から上級者まで幅広く普及しており、現状ミニ四駆大会の上位入賞者の大半はこのMSフレキマシンを使用しています。

では、他のシャーシではフレキ構造を実現することはできないのでしょうか?

まず、片軸シャーシ(AR・FM-A・VS・VZシャーシなど)はモーター・ギヤ・シャフトの構造から高度な改造が要求され フレキ可は現実的ではありません。

MSシャーシと同じ両軸シャーシであるMAシャーシについてはモーター・ギヤの構造はMSシャーシと同じなのでフレキ化が可能に見えます。

しかし、シャーシが単一パーツのためMSシャーシのように分割構造にすることが難しく こちらも高度な改造が要求されます。

ただ、MSシャーシ以外でも様々な方法でフレキ化にチャレンジしている方も多くいますし、魅力的なマシンも多々見受けられるので決して不可能ということではありません。

私自身、現在MAシャーシのフレキ化をいろいろ試しており、実用的な形になり作り方をお伝えできるようになれば当サイトでも紹介していきたいと思います。

MSフレキ作成に必要なパーツ

ここではMSフレキ作成に必要なパーツを紹介していきます。

MSシャーシ

MSフレキということで当然MSシャーシが必要になりますが、特にどのタイプのMSシャーシでも同じように改造できるので、所持しているMSシャーシを利用してもらって問題ありません。

また、フロント・リヤユニットは付属していませんが 以下の軽量センターシャーシもおすすめです。

通常のMSシャーシに比べ シャーシ切断作業がしやすく、万が一センターシャーシ切断に失敗した時の代用品にもなるので初めてMSフレキ作成する方は予備で用意しておくのもありかと思います。

また、電源オン・オフのスイッチの形状も通常キットとは異なり、軽量センターシャーシの方がやり易かったりもします。

スライドダンパースプリングセット


今回紹介するMSフレキの可動には欠かせないパーツとなり、シャーシと同じぐらい重要なパーツです。

今回の改造の特徴として、バネは入手しやすいスライドダンパースプリングセットのバネ(通常バネ)を使用していきます。

樽バネを用意できるのであれば、このスプリングは用意せずに以下の記事で解説している方法でMSフレキ加工することをおすすめします。

スペーサーセット

使用方法は作成編で解説しますが、今回の樽バネを必要としないMSフレキ作成では重要なパーツとなります。

材質はプラスチックでもアルミでもお好みの方で構いませんが、個人的にはプラスペーサーをおすすめします。

ビス・ナット・プラベアリング


ビス・ナット・プラベアリングを各4個使用します。

ビス・ナットは基本的に所持していると思うので特別購入する必要ないと思います。

プラベアリングはMSシャーシキットに付属しているAパーツのカウンターギヤ用のものとなり、1キット内に2個しかありません…

プラベアリングに関しては、比較的新しめのマシンキットであればMSシャーシ以外にも付属しているので、そちらを流用することも可能です。

もし、必要数ない場合は 加工が必要となりますがシャフトホイール用プラベアリングでも代用可能です。

それ以外にもビス穴があいているFRPプレートなどの余りパーツを適切なサイズに加工して代用することもできます。

必要パーツリスト

上記で紹介したパーツを以下にまとめました。

MSフレキ作成に必要なパーツ
  • MSシャーシ
  • スライドダンパースプリングセット
  • スペーサーセット
  • ビス・ナット・プラベアリング

MSフレキ作成に必要な工具

ここではMSフレキ作成に必要な工具を紹介していきます。

ボックスドライバー


ロックナットを固定するために使用する工具でミニ四駆の改造では必須級です。

グレードアップパーツに付属している簡易スパナでも代用可能ですがこちらの方が使い勝手がいいので持っておくと便利です。

尚、次に紹介するミニ四駆ドライバーセットPROでも代用可能なので工具費を抑えるのであればこちらは購入しなくてもOKです。

プラスドライバー


最後の工程でビスを取り付けるために使用します。

ミニ四駆用ビスが回せるドライバーであればどんな物でも問題ありませんが、個人的に上の画像のミニ四駆ドライバーセットPROがおすすめです。

これ一つでビス止め・ナット取付が可能となり、さらにはビットを入れ替えることができ、後ほど紹介するドリル刃も使用できるので今回の改造にはベストマッチな工具となります。

また、以下の小型 電動ドライバーもおすすめです。

この電動ドライバーにはミニ四駆用ビスに適したサイズのドライバービットが付属しており 電動のみならず手動で普通のドライバーとしても使用可能となっていて、ミニ四駆の加工作業の効率アップに繋がる工具となっています。

ただし、この電動ドライバーにはボックスドライバービットは付属していないので、ドライバーをこれしか買わない場合は別途ボックスドライバーを用意する必要があるのでご注意ください。

尚、上の画像の電動ドライバーの詳細については以下の記事にて商品レビューを書いていますのでよろしければご参照ください。

ニッパー


今回の改造では非常に使用する機会が多い工具で、これだけでほとんどの加工作業が可能になります。

どのタイプのニッパーを使用しなくてはいけないという指定はありませんので、お手持ちのニッパーで問題ないんですが個人的には上の先細薄刃ニッパーがおすすめです。

切れ味もそうですが薄刃のおかげでパーツを切り取った際の切断面が綺麗に仕上がり、刃先が細いおかげで狭い所にも刃先を入れることができ、加工範囲がグッと増します。

(特にタミヤ製であるという必要はありませんのでお気に入りのニッパーで問題ありません)

クラフトのこ

シャーシ切断のために使用する工具です。

クラフトのこ系の工具は多数ありますが、この薄刃クラフトのこ刃厚0.25mmと薄く 切れ口を綺麗に仕上げることができ おすすめの工具です。

ただし、全長が約32cmと大きく 結構かさばり保管しづらいという難点もあります。

「サイズが大きい工具はちょっと…」という方は以下のオルファ ホビーのこがおすすめです。


刃の厚さは約0.35mmと薄刃クラフトのこ に比べてやや厚いですがこれでも十分綺麗に仕上がりますし、値段もリーズナブルで全長も約20cmと保管しやすサイズになっています。

更にこちらは細刃も付属しており、加工箇所によっては細刃が適していることもあるのでこれ1本購入すれば加工範囲も幅広くなります。

ちなみに今回紹介した工具のサイズ感の目安として「タミヤ 薄刃クラフトのこ」「オルファ ホビーのこ」「ミニ四駆マシン」を並べた画像が以下となります。

いかに薄刃クラフトのこが大きいかお分かりいただけたでしょうか。

尚、今回の改造では「オルファ ホビーのこ」を使用していきます。

デザインナイフ

こちらは各パーツの一部を削り取る際に使用しますが、今回は作業の安全性を考慮してデザインナイフを使用しての加工説明は極力省いていきます。

デザインナイフを使用して加工する箇所はニッパーやヤスリでも代用可能なので、デザインナイフをわざわざ用意する必要はありません。

ただ、デザインナイフはカッター代わりとしても使用でき、ミニ四駆の改造以外の場面でも使用用途はたくさんあるので持っておいて損はない工具です。

また上の画像のオルファ アートナイフプロは刃を入れ替えることができ、別売りの「ホビーのこ替刃」を装着することでクラフトのこ として使用することもできます。

ヤスリ

今回の改造ではヤスリも必須となりますが、ヤスリと言っても様々な種類があり今回の改造で必要になるヤスリを紹介していきますが、その前にヤスリの番手について簡単に説明しておきます。

どのヤスリにも必ず番手という数字があり、その数字が目の粗さを表してます。
(番手を示す場合は数字の前に#を付けます)

番手の数字が小さいほど目が粗く 一度にたくさん削れるものの仕上がり面は荒くなり番手の数字が大きいほど目が細かく、一度に削れる量は落ちるものの削り跡が綺麗に仕上がります。

目の粗さは「粗目」「中目」「細目」という名称で分けられますが、どの番手がどの名称になるかはヤスリの種類によっても異なり明確に決まっていません。

今回は、#300未満が粗目、#300以上#1000未満が中目、#1000以上が細目ということで話を進めていきます。

棒ヤスリ


基本的に表面が平らな平型ヤスリをメインで使っていきます。

特にどの平型ヤスリが必要ということはありませんので所持しているもので構いません。

個人的にはペラタイヤ加工の所でも紹介したツボサン ブライト900 中目がおすすめです。
※商品名の900は番手ではなく表面硬度の値となります。

目の粗さは中目ではあるものの、加工面が綺麗に仕上がり、ヤスリの目詰まりもしにくくメンテナンス性にも優れているおすすめの一品です。

他にお勧めなのは100円ショップで買える小さめのヤスリです。

今回の改造では微調整箇所は細かいヤスリが活躍することが多いので、持っていると作業効率がアップするのでこちらもおすすめの一品です。

特に平型はかなり重宝し、半丸型も地味に活躍します。

紙ヤスリ

こちらはMSフレキ可動のスムーズさを調整するために使用し出来るだけ目が細かいものが良いので、細目(#1000)以上を用意しておくと良いです。

尚、上の画像の紙ヤスリは100円ショップで販売しているもので、紙ヤスリを持っていない方はとりあえず安く買えるヤスリで構いません。

板ヤスリ

板ヤスリがなくても棒ヤスリである程度代用可能ですが、板ヤスリがあると作業効率もあがり、MSフレキ以外の改造でも使用できるシーンは多いので持っておいて損はない工具です。

尚、用意する板ヤスリは中目・細目の2面構成の物が好ましく以下の物あたりがいいのではないかと思います。

ただ上の画像リンク先を見てもらうとわかりますが、値段がそこそこ高く まだ加工の経験も浅い初心者の方は面食らってしまうかもしれません。

そこで「板ヤスリを買うのはちょっと…」という方は、紙ヤスリ平らな板を用意すれば板ヤスリを作ることが可能なので試してみてください。

紙ヤスリは先程紹介した100円ショップのもので問題ありません。

平らな板は ある程度片目で平らな物であれば何でも構いませんので家にある適切な物を探しましょう。

もし、いい物がなければ100円ショップで木製のまな板等販売しているので、こちらを使用するのがいいかもしれません。

紙ヤスリと平らな板を用意したらあとは両面テープで双方をくっつけて板ヤスリの完成です。

ドリル(2mm刃)


シャーシにビスを通すための穴の拡張で使用し、ドリル刃は2.0mmを用意します。

上記の電動ハンディドリルに2.0mmドリル刃も付属しているので、電動ドリルを持っていな方にはおすすめの工具です。

ドリル刃2.0mmはミニ四駆改造では使用するシーンは多いので、持っていない方はこれを機会に購入しておきましょう。

尚、ドリル刃2.0mmを取り付ける工具はドリルでなくても精密ピンデバイスでも構いません。

後述するドリル刃4.5mmの両方を取り付けられるドリルを選んでもいいと思うので、ご自分の所持している工具を考慮してなるべく必要最低限の工具で済ませましょう。

4.5mmドリル刃

シャーシ同士を結合させる穴の拡張で使用し、今回の改造の中で最も特殊であろう工具となります。

冒頭で「基本的な工具のみを使用して」と言いましたが これだけはフレキ可動をさせるためどうしても必要になります。

4.5mmドリル刃の代わりに棒ヤスリなどでも穴の拡張作業はできなくもないのですが、相当な手間と時間がかかってしまうので、それを考えると4.5mmドリル刃を用意した方が遥かに楽です。

尚、4.5mm刃はそこそこ店舗規模が大きい100円ショップに置いてあり、100円ショップのクオリティーで問題ありません。

また、このドリル刃ビットだけでは穴拡張作業はできず、ビットをジョイントさせる本体が必要になります。

上記のような工具でなくても、先程紹介した「ミニ四駆ドライバーセットPRO」もビットをジョイントすることができます。

接着剤

スペーサーをシャーシに固定させるために使用します。

特にこの接着剤でなくては駄目ということはありませんので、上の接着剤は粘着力が非常に強く今回の加工には非常に適しており、今後も小さいパーツを固定する際に活躍すること間違いなしです。

ただし、接着剤を使用せずにスペーサーを固定させる方法もあるので無理に購入する必要もありません。
(接着剤を使用しない方法もMSフレキ 作り方 -作成編-にて詳しく解説しています)

グリス

MSフレキの可動を調整にするために使用します。

基本的にMSフレキで使うグリスと言えば上のスライドダンパーグリスなんですが、可動をスムーズをしたい時には以下のオイルペンも重宝するので、持っていない方はこれを機に購入するのもありかと思います。

ブラシ


こちらはあれば便利ということで、必須ではありません。

ブラシがあると加工作業後のパーツやヤスリについた削りカスを払うことができるので意外と重宝します。

上の画像のものは100円ショップで購入できるので、持っていない方は他の工具類と一緒に購入してみてはいかがでしょうか。

また、棒ヤスリについてはブラシでも削りカスが完全に除去しきれないことがあり、そういった場合は消しゴムで擦ると除去できます。

ヤスリに削りカスが残って困っているという方は試してみて頂ければと思います。

必要工具リスト

MSフレキ作成に必要な工具
  • ボックスドライバー
  • プラスドライバー
  • ニッパー
  • クラフトのこ
  • デザインナイフ ⇐必須ではない
  • ヤスリ
  • ドリル(2.0mm刃)
  • 4.5mmドリル刃
  • 接着剤
  • グリス
  • ブラシ ⇐必須ではない

最後に

以上がMSフレキ作成に必要なパーツ・工具の紹介でした。

上記のパーツ・工具を使ったMSフレキの作成方法についてはMSフレキ 作り方 -作成編-をご参照ください。

ちなみにですが、今回紹介した商品の大半はAmazonにて最安値で買えます。

ただし、在庫状況により在庫自体がなかったり・他業者が定価より高い金額で販売していることもあるのでご注意ください。

また、安い販売価格と見せかけて実は送料が高いという売り方をしている所もあるので、特に安く売っている場合は送料の確認もお忘れなく。

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