本記事ではミニ四駆 超速ガイド2024-2025の内容紹介 及びレビューをしていきます。
本誌は毎年ミニ四駆ジャパンカップに合わせて発売され、ミニ四駆界隈では言わずと知れたミニ四駆バイブル本でもあります。
今年は昨年に続き本誌にて初めて情報解禁される内容が掲載されており、注目の1冊となっています。
そんなミニ四駆 超速ガイド2024-2025を各章ごとにレビューを交えて内容を紹介していきます。
特別付録
超速ガイドの今年の特別付録はタミヤ公式のパーツトレーです。
その名の通り、作業時に小さいパーツを収容するトレーとなります。
パーツトレーの縦・横の寸法はタミヤ公認競技会で定められているミニ四駆の全長・全幅と同様のサイズであり、簡易的にミニ四駆の寸法を測ることもできます。
また、タミヤ公式とあるだけに 別売りのミニ四駆ベーシックボックスにピッタリ収まる仕様になっています。
ミニ四駆の限らず、小物を一時的に収納するには最適なサイズ感でもあるので、ミニ四駆をやっていない人でも役立つアイテムかと。
尚、このパーツトレーは紙媒体の雑誌のみに付いている特典で、電子書籍版を購入した場合は貰えませんのでご注意ください。
グレート タツドシ ARサーキット2024を攻略せよ!
冒頭の記事は毎年恒例のジャパンカップコース攻略情報で、グレート タツドシ ARサーキット2024のレイアウトが見開き1ページでデカデカと紹介されています。
そして、各セクションごとの攻略情報も掲載されています。
注目すべきセクションはなんといっても本誌で初公開となったグランピーチェンジャーではないでしょうか。
グランピーチェンジャーについては丸々1ページに渡って事細かに攻略方法が記載されています。
ジャパンカップ2024に参加される方は必見の内容で、詳しい内容を知りたい方は本誌の購入を!
そして、もう一つの注目すべきセクションは、FDKダブルバウンシングではないでしょうか。
コース公開直後は従来と同じバウンシングストレートかと思ったんですが、今回は傾斜角度が新規設計となり従来とは異なるセクションへと変貌を遂げました。
セクションの組み合わせパターンは バウシングストレートと同様に4通りあり、各会場によってパターンが異なる曲者セクションとも言えます。
詳しいFDKダブルバウンシングの特徴についても詳しく解説されているので、大会参加予定の人は必見です!
そして、こちらも毎年恒例となりますが、初心者でも作成できるジャパンカップ2024対策マシンも紹介されています。
実際のコースで走行させた際のタイムを始め マシンのセッティングポイントが掲載されているので、初心者の方はこのマシンを参考にすると良いかもしれません。
CHAPTER1 選ぶ -Select-
CHAPTER1『選ぶ(Select)』では、ミニ四駆をこれから始めようと思っている方・始めたての方・新たなマシンの購入を検討している方におすすめな内容となっています。
祝・爆走兄弟レッツ&ゴー!! 30周年記念
ミニ四駆の人気漫画 爆走兄弟レッツ&ゴー!!が連載開始から30周年を記念して、爆走兄弟レッツ&ゴー!!の特集企画が2ページに渡り紹介されています。
爆走兄弟レッツ&ゴー!!の作品・キャラ紹介をはじめ、作者のこしたてつひろ先生への一問一答コーナーもあり、往年のファンには必見の内容となります。
ちなみに、2024年7月12日発売のコロコロコミック8月号では、応募者全員有料サービスとしてマグナムセイバー(ブルーメタリックVer.)のミニカーが手に入る企画が実施されます。
有料ではありますが、応募すれば必ず入手できるので 爆走兄弟レッツ&ゴー!!及びマグナムセイバー好きな人は、コロコロコミック8月号(2024年7月12日発売)も要チェックです!!
現行マシンオールカタログ
こちらは毎年恒例のコーナーであり、現在販売されているミニ四駆・ワイルドミニ四駆の全マシンを紹介しています。
今年はフルカウルミニ四駆30周年記念ということで見開き1ページでフルカウルミニ四駆が特集されています。
フルカウルミニ四駆好きにはたまらない絵面なのではないでしょうか。
特に、かつて爆走兄弟レッツ&ゴー!!で熱狂してた人は本誌のこのカタログを機にミニ四駆を再開してみるのもありかと。
そして、それ以外のマシンは通常通り シャーシごとに詳細なマシン情報が掲載されています。
ボディ・シャーシの素材からギヤ比・タイヤ径・タイヤの素材なども記載されているので、マシン購入を検討する際の参考資料としても役立ちます。
ここでは新発売のマシンを筆頭に現在販売されているミニ四駆・ワイルドミニ四駆の全マシンを紹介しています。
冒頭は最近新発売・再販されたマシンを筆頭に近日中に販売されるマシンがピックアップされています。
さらにページをめくると現行マシンカタログとなり、現在販売されている全マシンをシャーシごとにの紹介しています。
また、現行オールマシンカタログの文末には別紙「ミニ四駆 パッケージアートコレクション」が紹介されています。
こちらの本は これまで販売されたミニ四駆マシンのパッケージの箱絵を収録しており、昔 ミニ四駆に夢中だった人なら誰もが思い出に浸れる内容となっています。
ちなみに「ミニ四駆 パッケージアートコレクション」については、超速ガイドと同様に当サイトの以下の記事でレビュしているので気になる方はこちらもご参照ください。
CHAPTER2 作る -Build-
CHAPTER2『作る(Build)』ではグレードアップパーツの紹介やマシン作成・改造に関する内容で構成されており、初心者から上級者まで幅広い層に役立つ内容となっています。
ミニ四駆公認 競技会規則
ミニ四公認競技会(タミヤ公式大会)に参加する上で知っておくべきミニ四駆公認競技会規則の紹介となります。
公認競技会で定められている車体寸法を始め、各パーツ・各部位ごとの詳しい規則が記載されているので、初めて参加される方はもとより、普段から参加している方も今一度確認しておきましょう。
特にジュニアクラス参加予定の方は要注意で、今年から使用モーターの制限が変わります。
大会直前になって、搭載しているモーターが使用禁止だった…ということにならないよう 対象モーターの準備もお忘れなく。
超速 組み立て術
このコーナーでは箱 開封からマシン完成までの組み立ての工程を4ページに渡って詳しく解説しています。
初めてミニ四駆を作る・久しぶりにミニ四駆を作る人には必見の内容となっています。
そして、今回 組み立ての対象となるのが、2024年夏 大注目のハリケーンソニック ポリカボディスペシャルです。
入手困難が予想される大人気マシンということで、購入できなかった人は これを読んで、作った気分を味わってみてはいかがでしょうか
グレードアップパーツ 超速データファイル
毎年恒例であり、ミニ四駆の各種グレードアップパーツを紹介しているコーナーです。
パーツ紹介は、モーター&ギヤを始め 各パーツジャンルごとの詳細情報が掲載されています。
ローラはサイズ・素材ごとに記載されており、ローラー選びに役立つ内容となっています。
これ以外にも、ステー&プレート、スタビ、タイヤ&ホイール、ドライブシャフト&ベアリング、ブレーキ、スライド&マスダンパー、ビス・ナット&スペーサー、グリス&オイル、クリヤーボディ、バッテリー の、各グレードアップパーツの詳細情報が掲載されています。
ミニ四駆のパーツカタログとしても利用できるコーナーであり、初心者・上級者問わず必見の内容となっています。
それと、こちらは昨年も掲載されていた内容ですが、ページの各所に「走って検証GUP」が掲載されています。
「走って検証GUP」では「モーター・ギヤ・ローラー・グリス」の違いを検証しているので、初心者の方はこれを参考にパーツ選びをすると良いかもしれません。
ここからは私個人の所感になりますが、「グレードアップパーツ 超速データファイル」は有益な情報満載で好きなコーナーではあるものの、以前から不満に思っている点があります。
それは、誤った内容のまま数年間放置され続けていることで、具体的にはローラー項目のローラー角度調整プレートセットを紹介している以下の画像です。
一見すると何も違和感がないんですが、実は上画像の青矢印で示したローラー角度調整プレートセットの取り付け向きが間違っており、ローラーのスラスト角はノーマルの時とは何も変わっていません。
ローラーの角度を示す赤線は7度になってますが、よーくみると赤線とローラーの角度がズレていて 赤線だけ無理やり変えた形になっています。
細かいことですが、これを見てローラー角度調整プレートセットを間違って使う方もいるかもしれないので、来年こそは修正してもらいたいところです。
ちなみに同じ発行所から出版されている「超速チューンナップ入門」の方では正しい向きの画像が使われており、そちらの画像に差し替えるだけなので さほど手間もかからないかと。
尚、正しいローラー角度調整プレートセットの取り付け方法・向きについては以下の記事にて詳しく解説しています。
チューナップ・アーカイブ
こちらのコーナーはミニ四駆の改造方法を紹介するコーナーで、ミニ四駆の定番改造とも言える「MSフレキ」の作り方を6ページに渡って紹介しています。
アーカイブということで、掲載されている内容は過去の超速ガイドと同様となりますが、構成は再構築されており 以前よりも読み進めやすい内容になったかと。
尚、当サイトの以下の記事でもMSフレキ加工方法を紹介しているので、MSフレキ作成に苦戦している方はこちらもご参照ください。
ちなみに、上の記事は樽バネ(ダンガン用スプリングセット)無しでもMSフレキが作成できる内容となっています。
個性派マシンの世界
このコーナーではミニ四ドクターが選んだ個性派マシン達が4ページに渡って紹介されています。
厳選されたマシンの詳細情報、そして ミニ四ドクターのコメントが掲載されています。
各マシンの風変わりなギミックもそうですが、個人的には各マシンのボディデザインは必見かと。
カッコイイ・かわいいマシンが掲載されているので、マシンデザインの参考にしてみてはいかがでしょうか。
ミニ四駆を家で楽しむための最強アイテム
\ お手軽に遊べる入門サーキット/
お手頃価格でコンパクトな仕様
\ 本格的なレースを堪能できるサーキット/
家でも大会気分を味わえる実戦仕様
各コースの仕様はこちらで詳しく解説
CHAPTER3 遊ぶ -Play-
CHAPTER3『遊ぶ(Play)』ではミニ四駆の楽しみ方をはじめ、大会を攻略するために必要な実践向きの情報が掲載されています。
ミニ四駆 x 学び
こちらはミニ四駆を通じて学びを経験した事例を紹介するコーナーとなります。
2日間に渡って開催された、ミニ四駆を通してEVの仕組みを学ぶイベントの内容を紹介しています。
それ以外にもミニ四駆を夏休みの自由研究のテーマにした子の話も掲載されています。
ミニ四駆をやっている小学生には この内容がヒントになって自分独自のミニ四駆を題材とした自由研究が作れるかもしれません。
リアルなコンデレは楽しい
昨今はインターネットのX(旧Twitter)を介するコンデレが主流となっている中で、実際にマシンを持ち寄り展示するコンデレイベントの模様が掲載されています。
イベント模様のみならず、本誌が注目したコンデレマシンも掲載されています。
オンライン開催が主流となった今では珍しいイベントなわけですが、間近で見るコンデレマシンの迫力は素晴らしく、個人的にはタミヤ公認競技大会での復活を望んでいます。
作成する側からすると会場まで持ち運ぶ手間は相当なものでしょうから リアルコンデレは大変かと思いますが、間近で見た時の感動をもう一度味わってみたいものです。
ミニ四駆ステーションチャレンジ
こちらは毎年恒例の、タミヤ公認のミニ四駆ステーションチャレンジに関する情報を紹介するコーナーとなります。
ステーションチャレンジは各ミニ四駆ステーションの店舗で開催される3レーンコースを使用したタミヤ公認の大会となります。
開催される対象エリアは広いので 地理的な事情で公認競技大会に参加できない人は必見の大会かと。
大会の内容紹介に加えて、ステーションチャレンジで優勝したマシンも紹介されているので、3レーンコース用マシンセッティングの参考にしてみてはいかがでしょうか。
日本全国ミニ四駆ステーション22
こちらも毎年恒例のコーナーで、全国500を超えるタミヤ公認店舗の中から今回は22店舗を紹介しています。
紹介された店舗の中で個人的に気になったのは「エディオンなんば本店」です。
2019年のオープン直後に来店したことがあり、ミニ四駆売り場のパーツが充実していたことを覚えていますが、当時は まだミニ四駆コースは設置されていませんでした。
あれから時が建ち ミニ四駆コーナーもより充実しているみたいで、ミニ四駆をやっている者としては嬉しい限りです。
ちなみに同じフロアに塗装専用ブース(有料)があったことも覚えています。
今現在も塗装専用ブースが残っているは不明ですが、残っているのならパーツ購入ついでに ミニ四駆のボディ塗装をするのもありではないでしょうか。
ジャパンカップ参戦の手引き
このコーナーではミニ四駆 ジャパンカップに関する大会情報が紹介されています。
大会日程を始め各クラスの参加資格&特徴も紹介されているので、参加を検討している方は 事前チェックをお忘れなく。
また、大会に参加した方のコメントも記載されており、大会の雰囲気を垣間見ることができます。
尚、当サイトでも以下の記事でジャパンカップの楽しみ方・攻略法を紹介しており、他ではあまり触れられていないスタートのコツなども解説しているので、よろしければこちらもご覧ください。
チャンピオンマシンギャラリー
こちらも毎年恒例の公式大会の優勝マシンを紹介するコーナーです。
今回はジャパンカップ2023とミニ四駆グランプリ2024のチャンピオンズ・オープン・ジュニアの各クラスで優勝したマシンが17ページに渡って紹介されています。
マシン紹介はマシンの各アングルの写真とシャーシ・モーター・ギヤ比などの詳細情報が満載です。
特に注目すべきはミニ四駆グランプリ2024スプリングで優勝したマシンではないでしょうか。
ミニ四駆グランプリ2024スプリングはドラゴンコイルセクションがあるコースレイアウトで、ジャパンカップ2024でもドラゴンコイルに類似しているセクションがあるので それ対策の参考になるかと。
それ以外の大会優勝マシンも、今後同じセクションが再登場した際に参考となるため、永久保存の内容とも言えます。
MINI4WD WORLD CHALLENGE
このコーナーではミニ四駆ワールドチャレンジに参加した各国代表の海外レーサー・マシン及び各国のミニ四駆事情を紹介をしています。
個人的に面白かったのが各国のミニ四駆事情の説明で、わずか2ページなのが惜しいぐらいです。
今後も こうしたグローバルなミニ四駆事情を発信してくれると、より世間の注目も集まるのではないでしょうか。
セッティングの詰め方
こちらも毎年恒例とも言えるコーナーで、ミニ四駆の強豪レーサー達によるミニ四駆のレースで勝つための攻略方法が紹介されています。
今年はチャンピオンズ4名が対談形式でレースに勝つための戦略・各セクションの攻略方法が紹介されています。
文字の説明だけでなく、写真を交えてチャンピオン4名のマシンも紹介されています。
いずれもドラゴンコイル対策がなされたマシンであり、ジャパンカップ2024のマシン作りの参考にもなるかと。
Column(コラム)
本誌の各章の間にはコラム記事が掲載されています。
コラムの内容は「タミヤ・プラモデルファクトリー・トーキョー」「OX-SYS.(オックスシステム)」「EDONミニ四駆サーキット」についての話題となっています。
EDONミニ四駆サーキットのコラムでは、家電量販店で初となる5レーンコースの話題が紹介されています。
各内容1ページの計3ページと少ないページ数ではありますが、ミニ四駆を少しでも知っている人なら楽しめる内容となっています。
総評
往年のミニ四駆ファンも購入すべき一冊!
まず、本誌(超速ガイド)は基本的に今現在ミニ四駆を遊んでいる人向けの内容となります。
しかし、今年の超速ガイドに限って言えば 昔のミニ四駆ブーム時代の頃にミニ四駆を遊んでいた人にもおすすめできる内容です。
具体的におすすめしたいターゲット層は、当時 爆走兄弟レッツ&ゴー!!に熱中していた 第二次ブームを子供の頃に経験してきた人達です。
爆走兄弟レッツ&ゴー!!についての記事の量はお世辞でも多いとは言えませんが、本誌の表紙にぐっと来た人も多いのではないでしょうか。
表紙及び本誌の内容は、第二次ブーム世代の人にとっては、懐かしさと現代ミニ四駆の新しさを堪能できる一冊と言えます。
ちなみに、第1次ブーム世代の人しか分からないような古い例え方をすると「ゲームソフトは持ってないけど、攻略本を読んでるだけで十分楽しめる」そんな攻略本に該当するのが超速ガイドです。
そして、今現在 ミニ四駆で遊んでいる人にもおすすめで、本誌を読めば よりミニ四駆を楽しむことができるミニ四駆バイブル本とも言えます。
それ以外に、ミニ四駆はまったく未経験でも ミニ四駆に少しでも興味があれば 是非読むことをおすすめします。
本誌(超速ガイド)はミニ四駆に関するあらゆることが掲載されており、ミニ四駆をまったく知らない人でもミニ四駆の遊びがどういうものかを知ることができ、スムーズにミニ四駆を始められる指南書でもあります。
ミニ四駆にある程度触れていないと本記事を見ることはないとは思いますが、もし何かのきっかけで本記事を見て 少しでも本誌に興味があったなら これを機に買うしかない!と言える一冊です。
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