クリヤーボディ(ポリカボディ)載せ方・取り付け方法【ミニ四駆】

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今回は提灯・ヒクオにクリヤーボディ(ポリカボディ)をより正確にマシンに固定する方法を紹介していきます。

昨今のミニ四駆公式大会ではマストアイテムとも言えるクリヤーボディですが、いざマシンに取り付けようと思うと結構大変だったります。

そして、本記事ではそんなクリヤーボディの載せ方を より詳しく丁寧に解説していくので、クリヤーボディの取り付けに苦戦している人には必見の内容となります。

尚、過去にも当サイトでクリヤーボディの取り付け方法を紹介しましたが、今回は過去の記事をリニューアルし より分かりやすくしています。

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目次

必要パーツ・工具

ここではクリアボディ取り付け作業に必要なパーツ・工具を紹介していきます。

ある程度ミニ四駆をやっている方なら所持しているであろう基本的なパーツ・工具の紹介は省かせてもらいます。

クリヤーボディ(ポリカボディ)

お好みのボディで構いませんが、フロントのビス穴が残っている状態が理想です。


加工パターンによっては上記のビス穴が不要なこともあるので、すでにカットしてフロントのビス穴がなくても加工は可能です。

また、ボディ取り付け用のビス穴をあけ終えたら フロントのビス穴部分はなくしてしまっても構いません。

フロント提灯・ヒクオのプレート

完成したフロント提灯・ヒクオのプレートを用意します。

基本どの形でも対応可能ですがプレートの形状によって適切な加工方法が変わってきます。


各ケースに適した加工方法については後程詳しく紹介していきます。

尚、ボディ取り付け作業にマスダンパーは必須ではないので、マスダンパーは外した状態でも構いません。

FRPマルチ補強プレートセット


クリヤーボディの穴あけガイドとなるプレートととして使用します。

穴あけ用ガイド自体は必ずしも必要ではありませんので、後述する加工方法を見てから必要かどうか判断して頂ければと思います。

また、穴あけ用ガイドを使用する際に13・19mmローラー用 カーボンマルチ補強プレートも所持することで別バリエーションのものも作成可能です。

何度も言いますが、これらのプレートはあくまで穴あけ用ガイドとしての使用するのであり、加工パターンによっては不要となるので 必ずしも用意する必要はありません。

ドリル(2mm刃 or 2.1mm刃)


クリアボディのビスを通すための穴あけに使用します。

ビス穴ということでドリル刃は2mmのもので構いませんが、用意できるのであれば2.1mmがおすすめです。

何故2.1mmがおすすめなのかは後述しますが、クリヤーボディをたくさん作るということであれば2.1mm刃を持っておくと作業効率もアップします。

キリ・ケガキ針

キリ・ケガキ針とは先端が尖った工具で、こちらもドリル並みに必須級のものとなります。

絶対に必要!とまでは言いませんが、あれば より正確に位置にボディを固定することができるので できれば持っておきたいところです。

ちなみに上の画像のものはピンデバイスに別売りのケガキ針を装着したものとなりますが、先端部分の精密さはそこまで必要ないので 先端が固く尖っているキリでもOKです。

キリは以下の画像のようにドライバーセットに付属していることもあり、こうしたものでも全然構いません。

マルチテープ

ボディとプレートの仮固定に使用します。

特にマルチテープである必要もなく、セロハンテープなどの他のテープでも代用可能です。

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穴あけガイド用のプレート作成

ここではクリヤーボディの穴をあけるためのガイドとして使用するプレートの作成方法を解説していきます。

ここで紹介するプレートは必ずしも必要なわけではなく、後述する『穴あけの下準備』の加工パターン1のみでの使用となるので、そちらを先に見てから必要かどうかを判断して頂ければと思います。

ガイド用のプレートの作成方法は以下となります。

まずマルチプレートを2枚用意します。


2枚のマルチプレートをずらしてビス・ナットで固定します。


どちらかのプレートの穴をガイドとしてもう片方のプレートに穴を追加し、それぞれのプレートの固定位置をずらしながら同じ要領でプレートの穴を増やしていきます。

※穴あけに苦戦するという方は「カーボン・FRPの穴あけ方法の紹介」の記事で穴あけ方法を紹介していますので、そちらをご参照ください。

この穴を追加したプレートを以後「穴あけガイド用プレート」と呼んでいきます。

穴あけガイド用プレートは様々なケースに対応できるよう出来るだけ多くの穴があった方がいいのですが、既存の穴の位置でうまくボディに合えば未加工のままでも問題ありません。

追加の穴が必要かどうかは、後述する加工パターン1を実行した時に判断する形でOKかと。

穴を追加する場所は適当な位置で問題ありませんがフロント提灯の場合だとプレートの半分ぐらいしか使わないので、プレートの穴を左右で違う穴間隔にするとバリエーションを増やせます。

欲を言うと異なる穴パターンのマルチプレートをもう1本別に用意しておくと対応できるバリエーションが増えます。

それと13・19mmローラー用 カーボンマルチ補強プレートを用意することでさらにバリエーションの幅が広がります。

13・19mmローラー用 カーボンマルチ補強プレートは基本的にFRPマルチ補強プレートと穴の位置は同じで、一見すると穴の配置バリエーションは変わらないようにも思えます。

しかし、穴の始点をずらすだけで違うパターンの穴配列として使用することが可能になります。

ただ、カーボンプレートはそこそこ値段もすることもあるので、追加で別のバリエーションのプレートが必要な時になってから買うかどうかを検討してみましょう。

尚、穴の追加はブレーキプレートなどの他のプレートと結合すると更に異なるパターンの穴をあけることができます。

以上が穴あけガイド用プレートの作成方法の紹介となります。

クリヤーボディの形、提灯・ヒクオの形状が変わると最適な穴の位置も変わってくるので、今後のことも考えて様々なケースに対応できるよう異なる穴パターンのプレートを複数用意しておくと良いかもしれません。

穴あけの下準備

ここではクリヤーボディを提灯・ヒクオに固定するためのビス取り付け用の穴をあけるための下準備方法を解説していきます。

ここでの作業を行う前にクリヤーボディをマシンの形状に合うようにカットしておいてください。

※クリヤーボディのカット方法についてはクリヤーボディ塗装方法の記事で説明しているのでそちらをご参照ください。

提灯・ヒクオのプレートの形状については大きく分けて以下の3ケースとなります。

これらのケースに合わせたビス取り付け用の穴をあける方法を紹介していくわけですが、加工パターンについては3パターンあり、各加工パターンの対応ケースは以下となります。

加工パターン事例
  • 加工パターン1 -ガイドプレートの使用-
    対応ケース…ケース1ケース2
  • 加工パターン2 -提灯のビス穴を使用-
    対応ケース…ケース2
  • 加工パターン3 -ビス穴未使用-
    対応ケース…全てのケース

そして、次から上記の各加工パターンを紹介していきます。

加工パターン1 -ガイドプレートの使用-

加工パターン1では穴あけガイド用プレートを使ってクリヤーボディにビス取り付け用の穴をあけていきます。

対応する提灯・ヒクオの形状はケース1ケース2で、プレートの中央にビス穴があることが条件となります。

まずはシャーシにフロント提灯・ヒクオのプレートをセットして、その上にクリヤーボディを仮で置いていきます。

ボディを仮置きしたらおおよその穴をあける位置を決めていきます。

※今回は上記画像の黄色丸で示した箇所に穴をあけるようにしていきます。

使用する提灯プレートのビス穴及び おおよそのボディ側の穴あけ箇所が決まったら ボディ・提灯プレートをシャーシから取り外します。

まず、クリヤーボディ側の準備をしていきますが、ボディ フロント側のくぼみ(ビス穴の箇所)小ワッシャーをセットします。

※クリヤーボディによってはくぼみに小ワッシャーが収まらず ワッシャーをセットしてしまうとビスの向きが斜めになることがあるので、その場合はワッシャーはセットしなくてOKです。

小ワッシャーをセットしたら、その上に丸ビス(鍋ビス)を通します。

丸ビスの長さは特に指定はありませんが、できるだけ長めのものがおすすめです。

ただし、ビスが長すぎると この後の『マシンへの仮置き』の時にビスが邪魔になっていまうこともあるので、その際はマシンに干渉しない程度のビスの長さに変更するようにしてください。

次に裏面からナットを取り付け、ビスをしっかりと固定させます。

これでクリヤーボディ側の準備は完了です。

次に提灯・ヒクオ プレート側の準備をしていきますが、まずは以下の画像のように穴あけガイド用プレートと提灯・ヒクオプレート センターのビス穴ビスナットで固定させていきます。

穴あけガイド用プレートの上下の位置は まずは適当なところで構いません。

次に先ほど準備したクリヤーボディのビスを穴あけガイド用プレートに通して、ボディのビス穴をあけたい位置と提灯プレートが適切な位置になるよう 調整していきます。

もし、適切な位置にならない場合は穴あけガイド用プレートを提灯から一旦取り外し 別の穴で結合し直して 適切な位置になるよう調整していきます。

そして、使用する穴を決めたら、裏面からナットを取り付けボディと穴あけガイド用プレートを固定していきます。

固定する際、ボディ・プレート間に隙間があって固定しづらい場合は、以下の画像のようにスペーサーを追加することでボディが固定しやすくなります。

穴あけガイド用プレートへのボディ固定が完了したら、提灯プレートを再度シャーシにセットし クリヤーボディがマシンに干渉していないか確認します。

問題なければ、提灯プレートをシャーシから取り外し、ボディが提灯に対して真っ直ぐ綺麗に載っていることを確認した上で ボディの両サイドにマルチテープ等を貼りボディを更に固定していきます。

※この両サイドをテープで固定する作業は必須ではなく、少しでもボディがブレないようにするための保険であり、穴あけガイド用プレートのビスだけの固定でも構いません。

ボディの固定が完了したら、真上からボディを垂直に見下ろして提灯のプレート穴と適合する位置に油性マジック等で印をつけます。

印を付ける位置が決めづらい・分かりづらいという場合は後述する『印が付けやすくなる方法』にて印を付けるコツを紹介しているので そちらをご参照ください。

ビス穴をあける箇所に印を付け終えたらボディを提灯プレートから取り外し、穴あけの下準備は完了となります。

ケース2でも同様に加工作業が可能

今回はケース1の形状での加工方法を紹介しましたが、ケース2の形状でも穴あけガイド用プレートを使ってビス穴をあけることが可能です。

穴あけガイド用プレートの取り付け位置は変わってきますが、使い方はケース1と同様で適切な穴を探してボディを固定することでビス穴の位置を決めていきます。

あと、これは個人的な見解となりますが、ケース2の形状の場合は上記の方法では良い位置が見つけづらいことが多いかと。

ケース2の形状であれば、まずは次に紹介する加工パターン2を試すことをおすすめします。

加工パターン2 -提灯のビス穴を使用-

加工パターン2では提灯・ヒクオのビス穴に直接クリヤーボディを取り付け、ビス取り付け用の穴をあけていきます。

対応する提灯・ヒクオの形状はケース2で、プレートのフロント側のセンターにビス穴があることが条件となります。

まず、クリヤーボディ側の準備をしていきますが、ボディ フロント側のくぼみ(ビス穴の箇所)小ワッシャーをセットします。

※クリヤーボディによってはくぼみに小ワッシャーが収まらないことがあり、ワッシャーをセットしてしまうとビスの向きが斜めになることがあるので、その場合はワッシャーはセットしなくてOKです。

小ワッシャーをセットしたら、その上に丸ビス(鍋ビス)を通します。

丸ビスの長さは特に指定はありませんが、できるだけ長めのものがおすすめです。

ただし、ビスが長すぎると この後の『マシンへの仮置き』の時にビスが邪魔になっていまうこともあるので、その際はマシンに干渉しない程度のビスの長さに変更するようにしてください。

次に裏面からナットを取り付け、ビスをしっかりと固定させます。

ビスを固定させたら、そのビスを提灯・ヒクオプレートのセンターのビス穴に通します。

※センターのビス穴が複数ある場合は、一旦すべてのビス穴に通して もっともボディが置きやすいビス穴を探していきます。

ボディを提灯プレートにセットしたら、おおよその穴をあける位置を決めていきます。

もし、ここで適切な位置が見つからない場合は『加工パターン3』の方法に切り替えていきます。

穴をあけるおおよその位置が決まったら、ナットを使ってボディを提灯プレートに固定していきます。

固定する際、ボディ・プレート間に隙間があって固定しづらい場合は、以下の画像のようにスペーサーを追加することでボディが固定しやすくなります。

ボディの固定が完了したら、提灯プレートをシャーシにセットしてクリヤーボディがマシンに干渉していないかを確認します。

問題なければ、提灯プレートをシャーシから取り外し、ボディが提灯に対して真っ直ぐ綺麗に載っていることを確認した上で ボディの両サイドにマルチテープ等を貼りボディを更に固定していきます。

※この両サイドをテープで固定する作業は必須ではなく、少しでもボディがブレないようにするための保険であり、フロント部分のビス固定だけでも構いません。

ボディの固定が完了したら、真上からボディを垂直に見下ろして提灯のプレート穴と適合する位置に油性マジック等で印をつけます。

印を付ける位置が決めづらい・分かりづらいという場合は後述する『印が付けやすくなる方法』にて印を付けるコツを紹介しているので そちらをご参照ください。

ビス穴をあける箇所に印を付け終えたらボディを提灯プレートから取り外し、穴あけの下準備は完了となります。

加工パターン3 -ビス穴未使用-

加工パターン3では提灯・ヒクオのビス穴は使用せずにビス取り付け用の穴をあけていきます。

基本的には どんなタイプの提灯・ヒクオの形状でも対応可能で、以下の全ケースに対応可能です。

加工方法は、まず ボディを提灯プレートに仮でセットし、穴をあける位置を決めていきます。

穴をあける位置が決まったら、マルチテープ等でボディを提灯プレートに固定していきます。

※この際、ボディが提灯に対して真っ直ぐ綺麗に載っていることを確認しましょう。

提灯プレートへのボディ固定が完了したら、その提灯プレートをシャーシにセットしてボディがマシンに干渉していないかを確認します。

問題なければ、提灯プレートをシャーシから取り外し、真上からボディを垂直に見下ろして提灯のプレート穴と適合する位置に油性マジック等で印をつけます。

印を付ける位置が決めづらい・分かりづらいという場合は後述する『印を付けやすくする方法』にて印を付けるコツを紹介しているので そちらをご参照ください。

ビス穴をあける箇所に印を付け終えたらボディを提灯プレートから取り外し、穴あけの下準備は完了となります。

印を付けやすくする方法

クリヤーボディに穴あけ箇所の印を付ける際に、提灯プレートとボディの間隔が広いと 印の位置が決めづらいということがあります。

そうした場合に、より穴あけ箇所の位置を分かりやすくする方法を紹介していきます。

まず、ビス・ナット・ワッシャーを準備します。
(ビスは長めのものがおすすめです)

次に提灯プレートの裏面ビスを取り付ける予定のビス穴ワッシャー・ビスをセットします。

※ワッシャーはなくても構いません。

そして、表面にナットを取り付けビスを固定します。

これによって ビスの先端がボディに近づき、ビス穴の位置がより分かりやすくなります。

あとはビスの先端を目印に油性マジック等でボディに印を付けます。

ビスをボディにギリギリまで近づけたいのであれば少し長めのビスを用意し、適切なビスの長さになるよう提灯プレートの裏面スペーサー・ワッシャーを追加します。

こうすることで印を付ける位置が更に分かりやすくなります。

クリヤーボディの穴あけ

ここではクリヤーボディにビス穴を通すための穴をあけるための作業方法を紹介していきます。

ビス穴のための作業工程は以下のフェーズに分けて解説していきます。

穴あけ作業フェーズ

次から上記の各フェーズの作業内容を解説していきます。

溝を作る

ボディの下にタオルカッターマットなどを敷いて ボディの裏面から 穴あけ下準備作業で付けた印 の中央にキリ・ケガキ針を当てて印に溝を作ります。

※この時に 溝で留めず、さらに強く押して貫通させてしまっても構いません。

むしろ貫通させた方が次の作業がやり易くなります。

ドリル刃で溝を作ってもOK

キリ・ケガキ針が無い・用意できないという場合は、代わりにドリル刃の先端を押し当てて溝を作っても構いません。

ドリル刃で溝を作る際の注意点としてドリルは回転させないようにしてください。

ドリル刃を回転させてしまうとドリル刃がすべって穴の位置がずれてしまうことがありますので、ドリル刃を印の箇所にあてて押すだけでOKです。

穴をあける

印の中央に溝ができたら、その溝に2.1mm2mm ドリル刃をあてて穴をあけます。

ドリルを当てる面は溝を作った時と同様にクリヤーボディ裏面からとなります。

穴は少し大きくするのがおすすめ

ボディにあけたビス穴は大きさはできるだけビスがスムーズに通るサイズであることが望ましいです。

ビス穴が小さいと ボディからビスを着脱する際にボディとビスが引っ掛かることが多々あります。

更に、その状態でビスの着脱を繰り返すと ビス穴周辺の塗料が落ちてしまい、その部分だけみすぼらしくなってしまいす。

ビス周辺箇所が未塗装(透明)のままであれば穴の大きさは気にすることはありませんが、穴周辺も塗装している状態で 綺麗なボディを維持したいという人はビス穴を少し大きめにしておくことをおすすめします。

そして、そのビス穴を少し大きくするために適切なのが2.1mmドリル刃となります。

ただ、2.1mm刃で穴をあけないとスムーズにビスの着脱ができないかというとそうでもなく、2mm刃で円を描くように刃を当てれば穴を拡張することが可能です。

いずれにせよ、塗装する前にビスの着脱がスムーズにいくかどうかを確認し、スムーズに着脱できなければ塗装前の段階でビス穴を拡張しておくことをおすすめします。

バリ取り

ドリルで穴をあけると穴の周りにバリ(不要な出っ張り)ができます。


このバリをニッパー・デザインナイフ等で切り落とします。

曲線バサミでも作業可能ですが、個人的にはニッパーが一番やり易いかと。

そして、ビス穴周りを綺麗にできたら、ボディの固定するための加工は完了となります。

クリヤーボディの固定

クリヤーボディの穴あけが完了したら、最後に提灯・ヒクオプレートとクリヤーボディを固定していきます。

固定方法は主に「ロックナットを使用するパターン」と「ゴムパイプを使用するパターン」の2種類となり、次からそれぞれの固定パターンを紹介していきます。

ロックナットを使用するパターン

ここではビスとロックナットを使用したボディ固定方法を紹介していきます。

ボディの固定方法は至ってシンプルで適切な長さのビスロックナットを用意してボディを固定します。

そして、ビスとロックナットの使い方については以下の2パターンとなります。

ビスを表面から通すパターン

ビスを裏面から通すパターン

上記のどちらのパターンが良いかは使用するボディ・マシンの形状によって変わってくるので、自分のマシンに適した向きを選択してください。

ボディ形状によってはゴムパイプ追加も

ボディによってはビス穴の位置が以下の画像のように傾斜になることもあります。

こうした傾斜の箇所にビス穴をあけるとボディ表面からビスを通したり・ボディ表面側からロックナットで固定するのが困難になります。

そうした場合は以下の手順でゴムパイプを使用することでボディを綺麗に固定することができます。

まずボディの傾斜に合わせてゴムパイプを以下の画像のようにカットします。

次に提灯プレートの裏面からビスを通し、そのビスを以下の画像のようにロックナットで固定します。

この上にボディを載せます。

最後に先ほど加工したゴムパイプをビスに通します。

これでボディ固定 完了です。

尚、上記とは少し異なるゴムパイプを使った固定方法を、後述する『ゴムパイプを使用するパターン』で紹介しています。

ボディがぐらつく場合はスペーサーを追加

ビスとロックナットだけではボディがぐらついてしまうという場合は、プレートとボディの間にスペーサー・ワッシャーを入れることでボディが安定するようになります。

スペーサー・ワッシャーを間に入れたら、あとはロックナットで固定してボディ装着完了です。

尚、上の画像はロックナットを表面に取り付けてますが、ビスを表面から通してロックナットを裏面から取り付ける方法でも問題ありません。

ゴムパイプを使用するパターン

ここではビスとゴムパイプを使用したボディ固定方法を紹介していきます。

ゴムパイプを使用した固定方法は以下の画像の形となり、昨今では この固定方法が主流と言っても過言ではありません。

そして、このゴムパイプ固定方法の特徴 及び ゴムパイプを使った固定方法を紹介していきます。

ゴムパイプ固定方法の特徴

ゴムパイプを使ったボディ固定方法を紹介する前に、何故 多くのミニ四レーサーがゴムパイプを採用しているかの理由について話していきます。

ゴムパイプを採用するメリットは以下の2点となります。

重量を軽くできる
ボディ形状に合わせやすい

まず、『重量を軽くできる』については、具体的にどのくらい変わるのかをロックナット使用時ゴムパイプ使用時で比較したものを見ていきましょう。

それぞれのビスの長さについては、ゴムパイプ使用時のビスは少し長めのものを採用しています。

ゴムパイプ使用時のビスが長い理由については、ゴムパイプを使用する場合はビスに余長を持たせることが必須でもあるためで、余長が必要な理由については後述します。

そして、ゴムパイプ側の方はビスの重量が少し増えてはいるものの、ロックナット側の組み合わせよりも軽くなっています。

ただ、上の重量比較画像を見て分かるようにゴムパイプを採用したからといって劇的に重量が変化するわけではありません。

それでも こうした地道な軽量化を積み重ねることでマシン総重量が数グラム変わってくるので、決して馬鹿にはできないところでもあります。

次に『ボディ形状に合わせやすい』については、クリヤーボディは穴をあける位置によってはビス穴の位置が傾斜になることもあります。

こうした傾斜の箇所にビス穴があるとボディ表面側からロックナットで固定するのが難しくなりますが、ゴムパイプであればこの傾斜に

このことから、ゴムパイプはどんなボディの形状にも合わせやすいということになります。

ゴムパイプを使用した固定方法

ゴムパイプを使用した固定方法では適切な長さのビス及び適切な長さにカットしたゴムパイプを使ってボディを固定します。

もし、ボディのビス穴の位置が傾斜になっている場合は、以下のように傾斜に合わせた形でゴムパイプをカットしていきます。

固定方法は、まず提灯プレート裏面からビスを通します。

あとは提灯プレート表面からゴムパイプを装着してボディ固定完了となります。

「ビスとゴムパイプだけでボディを固定できるの?」と思う方もいるかもしれませんが、ゴムパイプのビスを締める圧力は強力でちょっとやそっとのことでは外れません。

ちなみにゴムパイプが付けづらいという場合は、以下の画像のようにプラスドライバーでビスを固定した状態で、ゴムパイプを回転させながら押すと付けやすくなります。

ゴムパイプを取り外す場合も同様にプラスドライバーで固定した状態で、ゴムパイプを回転させながら引っ張ると 取り外しやすくなります。

また、ビスとゴムパイプだけはボディがぐらついてしまうという場合は『ロックナットを使用する』で紹介した方法と同様に、プレートとボディの間にスペーサー・ワッシャーを入れて調整してみてください。

ただ、スペーサー・ワッシャーを追加するとマシン総重量が増えてしまうので、むやみに追加することはおすすめできません。

ビスを完全に固定する方法もあり

「ゴムリングだけの固定では不安だけど、これ以上重量を増やしたくない…」という場合は、瞬間接着剤を使うことで より強固にボディ固定することが可能となります。

使い方は至ってシンプルでビス提灯プレートを瞬間接着剤でくっつけるだけです。

ただ、ビスをプレートを接着剤で固定してしまうと それ以降は基本的にビスを取り外すことができなくなるので、今後その提灯プレートでは違うビス穴・違う長さのビスは使用できないことをご理解ください。

同じボディだけを使い続ける場合でしたら ビスを固定しても問題ありませんが、いろんなボディを装着させたいということであれば接着剤での固定をやめた方が良いかもしれません。

ちなみに、個人的におすすめな瞬間接着剤が以下となります。

ゼリー状かつ少量で出せるので細かい部分の接着に向いていますし、耐衝撃にも強い接着力で非常に優秀です。

強いて欠点を上げるとすれば接着剤を塗った箇所が白化現象(白くなること)が起きてしまうことですが、どのみち接着箇所は見えずらい部分なので 特に気にする必要もないかと。

ボディ固定時の注意点

ここではクリヤーボディに固定時における注意点について紹介していきます。

ボディが外れたら失格

ミニ四駆のタミヤが主催する公認競技会(公式大会)において、マシン走行中にボディが外れた場合は失格扱いとなります。

そうした理由からナットでボディを固定する場合ははロックナットを使うのが望ましいです。

普通のナットでも少し走らせたぐらいでは外れることはなく定期的に締め具合をチェックすれば問題ありません。

しかし、公式レースのような長距離のコースで且つ2回連続走行となれば、レース中にナットが緩んで外れてしまうということも十分にあり得ます。

このことから、公式大会に参加する場合に使用するナットは基本的にロックナットを使用するようにしてください。

また、ロックナット使用時も少し注意が必要で、ロックナットを長期間使用しているとロックナットが緩みやすくなることがあります。

そうなってしまうとロックナットと言えども外れてしまうことがあるので、ロックナットだからと言って安心せず 定期的に締め具合をチェックしてください。

ゴムパイプは長めに

ゴムパイプを使ってボディを固定する場合は長めのゴムパイプを使用するようにしてください。

ゴムパイプが長いほどビスの固定力が強く、逆に短すぎると固定力が弱くなります。

ビスの固定力が弱くなれば当然ボディが外れやすくなり、先ほど説明した『ボディが外れたら失格』に該当してしまうということもあり得ます。

こうしたことから、使用するビスはある程度の余長を持たせた上でゴムパイプを適切な長さにするようにしてください。

塗装を忘れずに

本記事ではクリヤーボディ(ポリカボディ)をマシンの取り付ける方法に特化して紹介してきたわけですが、ボディをマシンに固定できたからと言って これでレースに出れるわけではありません。

公式レースでは透明のボディは認められていないため、ここから更に塗装が必要となります。

塗装する道具がない・時間がないという方はシールを貼る形でも参加は認められますので、くれぐれも透明ボディのままで公式レースに参加してしまわないようご注意ください。

最後に

今回は提灯・ヒクオにクリヤーボディ(ポリカボディ)をより正確にマシンに固定する方法を紹介してきました。

昨今のミニ四駆の公式大会でのクリヤーボディの使用率は高く、クリヤボディーをマシンに取り付けるための加工も必須級となっています。

そんな必須級な加工でもあるにも関わらず、いざやってみると結構大変だったりします。

そうしたクリヤーボディの装着・取り付けに苦戦している方のお役に立ちたいと思って本記事を書いた次第です。

普段からクリヤーボディの装着・取り付けがうまくいかない・面倒くさいという方は本記事を参考にして頂ければと思います。

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