前回、モーター慣らし方法の記事を書いたんですがモーター慣らし後にどのくらいモーターの性能が良くなったかは実際にコースでタイムを計測してこそ違いが実感できるというものです。
(厳密に言えば、慣らし前と後でのタイム計測が必要ですよね)
しかしながら、私の家にはコースがなく近場にも走行できるコース場がありません。
そんな私のような人にうってつけの商品が今回紹介するミニ四駆スピードチェッカーです。
これさえあれば自宅でマシンの速度計測が可能に!
ミニ四駆スピードチェッカー 外観・仕様
まずはミニ四駆スピードチェッカーの外観や仕様について紹介していきます。
箱を開けるとミニ四駆スピードチェッカー本体と取扱説明書が同梱されています。
タミヤ製品といえばドリルやリューターみたいに自分で組み立てるものという勝手な偏見があり、ミニ四駆スピードチェッカーも組み立てて ようやく使用できるものだと思い 作ることを覚悟していましたが ミニ四駆スピードチェッカーは最初から完成させており組み立てる必要が一切ありませんでした。
尚、本体起動に別途 単3電池が2本必要になります。
では早速「ためしに計測を」と思ったものの、心配なことがありましてそもそも私がメインで使用しているMAシャーシが対応しているかどうか。
スピードチェッカー自体がフルカウルミニ四駆全盛期に発売されたとのことでそれ以降に登場したシャーシのことは当然ながら考慮されていないはずです。
恐る恐るMAシャーシをセットしてみましたが車体も問題なく置けて、無事計測できました♪
タイヤは初期パーツの大径タイヤを使用していますが中径タイヤでも計測できました。
それと、小径タイヤは試してないんですが中径タイヤで結構ギリだったのでMAシャーシでは小径タイヤはギリギリ駄目っぽいです…
ちなみにジャパンカップ2019で使用した私の中径タイヤマシンでは後部のローラーが干渉し計測できませんでした…
ちなみに、私のマシンの全長は規定上限より結構短くなっているのでチェッカーにはすっぽり収まっていますが、規定ギリギリの全長だとチェッカーからはみ出て計測できないと思われます。
ではレース用にセッティングしたマシンは計測できないのかというと、そうとも言い切れず前輪だけをのせて計測する方法もあります。
ただしこの方法だと、タイヤを当てる角度や押し込み具合によって数値が変化してくるので正しい計測が非常に難しくなります。
そもそも私のセッティングしたマシンだと少しでもずれると他のパーツがスピードチェッカーのローラーに接触するため角度調整が非常に難しく 一旦計測に不要なパーツを取り外した方が良さげです。
このことから基本的に改造したマシンの計測に関しては物理的にスピードチェッカー自体に乗せられない可能性が高く、手間ではありますがフロント・リヤなどに取り付けたパーツは一時的に取り外すべきかと。
ミニ四駆スピードチェッカー 計測モード
ここではミニ四駆スピードチェッカーで使用できる計測モードを紹介していきます。
計測モードはスピードチェックとタイムアタックの2種類ありそれぞれのモードを紹介していきます。
スピードチェック モード
最高時速を計測するモードです。
30秒の計測時間で時速を測定し計測終了後に、30秒間の中で出した最高時速が表示されます。
平均時速ではなくあくまで最高時速であるため、速度が異なるマシンでも同じ最高時速になることもあり細かい速度計測ができないのでざっくり速度を知る目安の計測モードではないでしょうか。
タイムアタック モード
10m~300mの距離の走行時間を計測するモードです。
計測距離は10m単位で調整可能で走行タイムも100分の1秒単位で表示されるので、速度計測は基本的にはこのモードがメインになるかと。
ミニ四駆スピードチェッカーを使ってみての感想
実際にミニ四駆チェッカーを使ってみて感じたことは「かなりの音が出る」です。
ネット上の商品レビューなどでも「音がうるさい」など言われていて、ある程度は覚悟していたんですが想像以上の音がでている感じがしました…
最初は「うるさいのはスピードチェッカーではなくミニ四駆本体の稼働音なのでは?」と思っていたわけですが、ミニ四駆本体の稼働音とスピードチェッカーの計測ローラーの回転音が交わることでミニ四駆本体の稼働音よりもさらにうるさくなり結構な騒音になります。
それともう一つ うるさくなる要因がありまして、それが操作する際に電子音でこれも地味に音が大きいです…
この操作音については設定で小さくしたりオフにしたりできないので我慢するしかないんですが、稼働音に比べれば全然小さい音なので慣れれば問題ないかと。
こうしたことから早朝・深夜にスピードチェッカーを使用することは控えた方が良く、早朝・深夜に関わらず同居している人への配慮も必要になるかもしれません。
ただ、音の問題や計測できるシャーシの制約はあるもののスピードチェッカーがあれば電池やモーターの性能を調べることが可能なので気軽にコースで試運転ができないという方にはお勧めです。
ミニ四駆スピードチェッカー使用時の注意点
使い方は稼働中のマシンをミニ四駆スピードチェッカーの上に乗せてボタン操作をして計測と非常にシンプルになりますが、計測中は基本的にマシンに触れないようにしてください。
マシンによってはマシンを強く押していないとスピードチェッカーから外れてちゃんと計測できないということもあり、マシンを押してしっかり固定させたいという気持ちも分かりますが、計測中にマシンを上から強く押してしまうと計測値が変動し、正しく計測できません。
それなら最初から計測中は常にマシンを押して平等の条件にすれば問題ないのでは?と思うかもしれませんが、押し込む強さ・度合いによっては計測結果が変動するので、常にマシンを押して計測していたとしても正しい計測はほぼ無理だと思われます。
この仕様を逆手に取ると、「マシンのこの部分を改造してみたのでスピードチェッカーを使って速度の違いを見ていきましょう」と言ってマシンを上から押すことで速度を都合のいいように調整して あたかもこの改造は効果があるという見せ方もできてしまいます。
ただ、もしかすると本当に早くなっている可能性もあるので、マシンを上から押す計測がすべて偽りということではないのですが、マシンを手で押す計測はいくらでもスピード調整が出来るということだけは覚えていただければと思います。
では、マシンを上から押さなくてもスピードチェッカーにしっかりと乗ったままで計測させる方法についてですが、基本的にブレないタイヤであれば一切手に触れることなく計測が可能です。
ブレないタイヤにするためには、シャフトが真っすぐでありホイールの精度もよく タイヤの面もより真っ平に近い状態にする必要があり、シャフトの選別・ホイール貫通・ペラタイヤ加工など実施すればブレないタイヤを作ることができます。
ブレないタイヤはスピードチェッカー上の計測のみならず、よりマシンを早くするためにも必須とも言える加工でもあり、ブレないタイヤにするための各加工方法については当サイトでもそれぞれ解説しているのでよろしければ以下の記事もご参照ください。
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