ミニ四駆にとっての動力源であり、走らせるうえでかなり重要な役割を持つモーター。
そのモーターの性能を十二分に発揮するためには新品モーターを開封してすぐにレースで使うのではなく、モーター慣らしをしてからの実走が必要となります。
(モーター慣らしはブレークインとも呼ばれています)
これを筋力トレーニングに例えるなら、高負荷トレーニングでパフォーマンスを出すためにいきなり高負荷トレーニングをするのではなく、その前に軽い有酸素運動で体を温めたり少し軽めの重さでやったり、ストレッチを行うなどのウォームアップが必要になってくるのと同じで、筋トレとミニ四駆を無理やり対比させると
高負荷トレーニング = 実走・レース
ウォームアップ = モーター慣らし(ブレークイン)
と言ったところでしょうか。
ちょっと例えが悪かったかもしれませんが(笑)
そのモーター慣らし方法を調べると様々な方法があり、中には結構マニアックそうな機材を使っての方法もありましたが、その頃は丁度 大会の日数も迫ってきた時期であり、専用機材を用意する余裕もないため極力 安く且つ簡単にモーター慣らしができる方法を考えました。
まず、モーター慣らし方法については、正回転と逆回転の両方を実施する前提で話を進めて行きます。
(逆回転は必要ないという話もあったりしますが今回はその辺の細かい話については触れないでおきます)
正回転のモーター慣らしについては組み立てたシャーシからギヤを外してタイヤを回転させないようすれば、簡単にモーター慣らし環境を作ることができます。
問題は逆回転の方で、逆回転させるために最もシンプルな方法は電池を逆さにするわけで「すごく簡単じゃん!」って思ったんですが、MAシャーシで電池を逆さにすると電池と金具が接触しないという問題があり、シャーシを加工しないと逆回転できないことが判明…
わざわざMAシャーシを加工しなくてもいい方法がないかと調べてみると、MSシャーシなら簡単に電池を逆さまにセットすることが可能とのこと!
MAシャーシを加工している手間を考えたらMSシャーシ購入の方が楽と考えさっそくMSシャーシのマシンを購入。
ここはダッシュ1号・エンペラーの一択ですね(笑)
(せっかくエンペラーを購入したのでゆくゆくは塗装を)
ということでモーター慣らしに必要なパーツが揃ったので、私が実践しているモーター慣らし方法をご紹介します。
(今回は両軸モーターで紹介していますが、片軸モーターでも下記の方法でモーター慣らしが可能です)
モーター慣らしに必要なパーツ
・MSシャーシの真ん中の部分
・電池金具、スイッチ金具
・電源スイッチオンオフパーツ
・モーターを固定するパーツ
上のパーツをMSシャーシにセットして
モーターと電池をセットすればモーター慣らしの準備完了です。
それと本来であればモーターカバーもつけてモーターをしっかり固定すべきなんですが、あくまでモーター慣らしだけの用途であって車体が激しく動くわけではないので、モーターカバーはなしでも問題ないです。
モーター慣らし(ブレークイン)方法
正回転
シャーシの指定通りの電池の向きにセットしてスイッチオン。
逆回転
それぞれの電池をシャーシが指定している電池向きの逆にセットしてスイッチオン。
ちなみに、上の方でモーターのカバーは不要ですと書いたんですが、カバーをしないことによってスイッチをオンからオフにすると勝手にモーター外れ、モーターを取り外す手間が省けます。
ただ、ちょっと強引なやり方ではあるので勢い余って、熱くなったモーターが自分の手にあたって「熱っ!」ってなことにもなりかねないので、スイッチをオフにする時は慎重に行いましょう。
あとモーター慣らし中はギヤがないとはいえモーター音とシャーシの振動音があり、置き場所によっては結構うるさかったりするのでタオルの上なんかに置いておくと幾分か静かになります。
肝心のモーター慣らし時間なんですが、私の場合は正回転10分、逆回転10分のセットを数セット繰り返しますが、どのくらいのセット数がもっともパフォーマンスを出せるのかは、私自身の検証結果を踏まえて以下の記事にて紹介しているのでよろしければこちらもご参照ください。
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