今回はミニ四駆・ミニッツユーザー向けに単三・単四充電池に対応した おすすめの充電器を紹介していきます。
前半は厳選したおすすめ充電器の紹介、後半ではおすすめ充電器をランキング形式で紹介していきます。
はじめに
ここでは本記事の内容を より読みやすくするために事前に知って欲しいことを紹介していきます。
※すぐに おすすめ充電器を知りたい方は『おすすめ充電器紹介』の項目へお進みください。
充電器の選定条件について
昨今、充電器の種類も非常に豊富で「充電器」というくくりにしてしまうと該当する機器の種類が多すぎるので、本記事で紹介する充電器は以下の条件を満たしていることとします。
- 単3充電池・単4充電池を4本以上セットできる
- 本体に直接 充電池をセットすることができる
- 放電機能を有している
単3充電池・単4充電池を4本以上セットできる
本記事で紹介する充電器は単3充電池・単4充電池(ニッケル水素電池)に対応していることが大前提で、且つ一度に4本以上の電池をセットできる条件を満たしていることとします。
このことから単3充電池・単4充電池(ニッケル水素電池)に対応していたとしても2本しかセットできない充電器は選定対象から除外しています。
本体に充電池をセットすることができる
本記事で紹介する充電器は本体に充電池がセットできるもの(本体と電池をセットするスロットが一体になっているもの)を対象とし、電池ホルダー等を本体に外付けするものは選定対象から除外しています。
また、今回紹介する充電器は基本的に充電器本体を購入した段階で機器を使用できることも条件に含んでおり、各製品パッケージを購入すれば すぐに充電池の充放電が可能となります。
ただし、一部の充電器については別途USBアダプタが必要となることもあるのでご注意ください。
(追加機器が必要な場合は該当する製品の所で必要なアイテムも紹介していきす)
放電機能を有している
本記事で紹介する充電器は充電・放電機能を有していることを条件とします。
このことから充電機能しかない(放電できない)充電器は選定対象から除外しています。
また、放電のみのモードがない場合でもリフレッシュモード(充電→放電→充電)のように一連の動作の中で放電を実施できる機器は選定対象とすることにしています。
専門用語について
本記事では充電器を紹介していく中で充電器にまつわる専門用語がいくつか登場しますが、基本的にそれらの意味についての解説は省略します。
一部、補足説明するものもありますが大半の用語(単語)については意味を知っている前提で話しますので、用語の意味が分からない場合はお手数ですが個々で調べるようお願いします。
各製品の評価について
このあとの『おすすめ充電器紹介』では各製品紹介の冒頭で 「機能性」「操作性」「携帯性」「価格」の項目にわけた評価を★(星)で示していきます。
基本的に★の数が多いほど各項目で優れていることになり、各項目の評価基準は以下となります。
「機能性」…充電器として機能・設定内容が優秀か、また より高性能な電池が作れるかどうかを示します。
「操作性」…操作のしやすさ、各種操作画面の見やすさ、操作時のストレスが無いかを示します。
「携帯性」…持ち運びに適しているか示します。
「価格」…その製品のお求めやすさを示し、★が多いほど 価格が安く・★が少ない程 価格が高い ということになります。
尚、★評価の基準は充電池の使用用途がミニ四駆であることを前提としたものとしますので、ミニッツや他の使用用途である場合は評価(特に機能性)が若干異なる可能性があることをご了承ください。
おすすめ充電器紹介
ここでは単三充電池・単四充電池(ニッケル水素電池)に対応した おすすめの充電器を紹介していきます。
まず、おすすめ充電器のリストは以下となります。
尚、紹介する順番は 個人的に知名度が高いであろうと思う機器順となっており、紹介する順番が早いからといって必ずしも優秀な機器ということではありません。
※おすすめ度合いをランキング化したものについては後半の『充電器ランキング』で紹介していきます。
ISDT C4 evo
機能性
操作性
携帯性
価格
ISDTから販売されている充電器の1つで、ミニ四駆・ミニッツ界隈で もっとも知名度が高いであろう製品となります。
尚、製品名は正確には「C4 evo」ですが「ISDT C4 evo」とメーカー名とセットで呼ばれることが多いため、本記事でもISDT C4 evoという名称で紹介していきます。
そして、ここではISDT C4 evoに関する以下の内容を紹介していきます。
製品仕様(ISDT C4 evo)
ISDT C4 evoの製品仕様は以下となります。
ISDT C4 evo 仕様表
項目 | 値 | 備考 |
入力電源 | USB(Type-C) | PD/QC2.0・QC3.0対応 |
DC入力 | 5~12V/3A | |
最大同時充電本数 | 4本 | |
充電電流 | 0.1~1.5A | 0.1A単位 |
放電電流 | 0.1~1.0A | 0.1A単位(放電モードのみ設定可) |
Δ(デルタ)ピーク電圧 | 3~15mV | 1mv単位 |
充電カット電圧 | 1.55V | 京商版は1.6V |
放電終了電圧 | 0.7~1.1V | 0.01V単位(放電モードのみ設定可) |
動作モード | 充電・放電・ループ(サイクル) 分析・アクティブ・破壊 | |
サイクル設定回数 | 5~30回 | 5回単位 |
絞り放電 | あり | |
完了通知アラーム | あり | |
同梱品 | 本体・USBケーブル・取扱説明書 | |
本体重量 | 193g | USBケーブルは含まず |
本体寸法 | 92 x 120 x 34mm |
上記表の補足説明として、放電電流・放電終了電圧の設定については放電モードのみ設定可能となっており、ループ・分析・アクティブモードでは放電電流1A・放電終了電圧0.9Vが自動的に設定されます。
また、備考欄で「京商版」と記載がありますが、これについては『類似製品』のところで紹介していきます。
尚、ISDT C4 evoのより詳細な仕様や使い方については以下の記事にて詳しく解説しているので、本製品に興味がある方はこちらもご参照ください。
特徴(ISDT C4 evo)
ISDT C4 evoはコンパクトなサイズであることとUSB(Type-C)経由で本体起動ができるため、場所を問わずどこでも使用することが可能です。
また、充電器として必要な機能を一通り兼ね備えており、各モード動作時には以下の画像のように電池ごとの状態確認が可能で、電池の管理もしやすくなっています。
尚、ISDT C4 evo本体を起動させるためには別途 以下のようなUSBアダプタが必要となります。
必ずしも上のUSBアダプタを用意する必要はありませんので、お好きなタイプのUSBアダプタを選んでもらって構いません。
すでにスマホの充電等でUSBアダプタを所持している場合はそちらを流用する形でOKです。
ISDT C4 evoの稼働に必要な入力電力は15~36Wとなっており、最低でも15Wの入力電源が必要となります。
このことから出力電力が15Wに満たないUSBアダプタを使用した場合は、ISDT C4 evoが安定して稼働しなくなります。
実際に12Wの入力電源で稼働を確認したところ放電は電流MAX(1A)で4本同時にできましたが、充電は電流MAX(1.5A)だと2本まで、3本・4本同時に充電を実施すると起動がおかしくなり まともに動作しなくなってしまいます。
尚、ISDT C4 evoは5W(5V/1A)でも起動自体は可能ですが、安定稼働させるには少なすぎる電力なので現実的に5Wでは少なすぎます。
また、先ほど紹介したUSBアダプタは15W出力となっているのでISDT C4 evoの稼働に必要な条件は満たしていますが、欲を言えばもっと出力値が高いUSBアダプタを用意したいところです。
ISDT C4 evoを安定稼働させるためのUSBアダプタ・モバイルバッテリーは以下の記事にて詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらをご参照ください。
良い点(ISDT C4 evo)
ISDT C4 evoの良い点は携帯性に優れていながらも充電器に必要な機能を網羅していることです。
機能面では電池育成に必須とも言えるサイクルモード・絞り放電機能も搭載しており、レースに勝つための電池を作ることも可能です。
また、操作性も非常に良く 押しやすい物理ボタン・大きめのカラー液晶など快適に操作する要素もおさえています。
個人的には充電完了時にアラーム音で知らせてくれる点も評価に値します。
(設定でアラーム音を無くすこともできます)
悪い点(ISDT C4 evo)
ISDT C4 evoの悪い点は全体的に中途半端な性能にとどまってしまっていることです。
ミニ四駆・ミニッツ用の充電器として必要な性能が一通り備わってはいるものの最大充電・放電電流値が少し物足りないのと、ミニ四駆ユーザーにとっては充電カット電圧が1.55Vである部分がネックかと。
充電カット電圧1.55Vについては、過充電で電池を痛めることを防ぐために敢えてこの設定値にしていると思われるので 電池をいたわるという点ではメリットでもあります。
また、必ずしも充電カット電圧が高いから良いということでもなくミニ四駆の公認競技会で勝つことを考えた場合は1.55Vで充分という見方もあるので一概にデメリットとは言い切れません。
尚、京商版であれば充電カット電圧が1.6Vとなっているので、より電池電圧を増やしたい場合は京商版を購入するのもありかと思われます。
※京商版については『類似商品』のところで解説していきます。
まとめ(ISDT C4 evo)
家でも外でも使用できるオールラウンダー
ミニ四駆・ミニッツで使用する上で充電器に必要な機能は網羅しており、初心者から上級者まで幅広い層にお勧めできる製品となっています。
ただ、機能的には最上位モデルの充電器と比べ やや劣る点もあり 最初のうちは満足するものの 使っていくうちに物足りなさを感じ、より機能が優れた機種が欲しくなるかもしれません。
しかし、後から上位機種を購入したとしてもISDT C4 evoを携帯用として活用することができるので持っておいて損はない製品とも言えます。
- それなりに性能がいい充電池を作りたい人
- 外出先でも充電器を使用したい人
外出先で充電器の使用頻度が高く、それなりに機能が備わっている充電器が欲しい 且つ充電器での出費を極力抑えたいという方は 当面の間はこれ1台で事足りるかと思われます。
類似製品(ISDT C4 evo)
ISDT C4 evoには同形状・同スペックの類似製品が2つ存在し、それらを紹介していきます。
1つ目の類似製品はLIMETAから販売されている6スロットバッテリー充電器です。
外観の一部ロゴが異なっている点以外はISDT C4 evoとまったく同じ作りをしており、物自体もまったく同じであろうと思われます。
実際に所持している人の話だとソフトウェアはISDT C4 evoとまったく同じものであるとのことなので、機能面はISDT C4 evoそのものと同じ模様です。
価格はISDT C4 evoよりも1,000円程安くなっているので、少しでも安くISDT C4 evoを購入したいという方はこちらを選択するのもありかと思います。
ただし、本当に同じ機能なのかは保証できませんので、購入後の動作・機能面については自己責任でお願いいたします。
2つ目の類似製品は京商から販売されているSPEED HOUSE マルチセルチャージャー evoです。
こちらもロゴ以外の外観は同じ作りとなっていますが、内蔵しているソフトウェアがISDT C4 evoと違うという決定的な相違点があります。
具体的な相違点は、サイクル・分析モードなどでも放電電流・放電終了電圧値を設定できたり、充電カット電圧を最大1.6Vまで設定できたりとISDT C4 evoよりも機能面が充実しており、上位互換機種とも言えます。
より高性能な充電器を求めるのであればこのSPEED HOUSE マルチセルチャージャー evo 一択なんですが、価格がISDT C4 evoよりも高いという欠点もあります。
少し高めの京商版を購入する、もしくはもっと出費を増やして別の充電器を買うかは本記事を読み終えた後に、ご自分の使用目的に合わせて最終判断して頂ければと思います。
X4 Advanced Mini Ⅱ
機能性
操作性
携帯性
価格
Hitecから販売されている充電器の1つで、ミニ四駆・ミニッツ界隈でメジャーな充電器の一つとして知られる製品となります。
そして、ここではX4 Advanced Mini Ⅱに関する以下の内容を紹介していきます。
製品仕様(X4 Advanced Mini Ⅱ)
X4 Advanced MiniⅡの製品仕様は以下となります。
X4 Advanced Mini Ⅱ 仕様表
項目 | 値 | 備考 |
入力電源 | USB(Type-C) | PD3.0/QC3.0対応 |
DC入力 | 5V/3A | |
最大同時充電本数 | 4本 | |
充電電流 | 0.1~1.6A | 0.1A単位 |
放電電流 | 0.1~0.7A | 0.1A単位 |
Δ(デルタ)ピーク電圧 | 7mV | |
放電終了電圧 | 0.9V | |
動作モード | 充電・放電・リフレッシュ | |
絞り放電 | なし | |
完了通知アラーム | なし | |
同梱品 | 本体・USBケーブル・取扱説明書 | |
本体重量 | 114g | USBケーブルは含まず |
本体寸法 | 79 x 108 x 32.9mm |
上表の補足説明として、X4 Advanced Mini Ⅱは充電規格であるPD3.0・QC3.0に対応しており、本体を給電する規格によって最大充電電流・放電電流が変わってきます。
これに関する詳細情報については、HitecのX4 Advanced Mini Ⅱ製品ページにて記載されているので気になる方はこちらをご参照ください。
尚、それ以外のX4 Advanced Mini Ⅱのより詳細な仕様や使い方については以下の記事にて詳しく解説しているので、本製品に興味がある方はこちらもご参照ください。
特徴(X4 Advanced Mini Ⅱ)
X4 Advanced Mini ⅡはコンパクトなサイズであることとUSB(Type-C)経由で本体起動ができるため、場所を問わずどこでも使用することが可能です。
また、小型サイズでありながら充電・放電電流値を設定できたり、内部抵抗値や累計容量(充放電した累計の電流値)の確認も電池スロットごとに個別で確認することができます。
また、X4 Advanced Mini Ⅱの本体色は白・黒の2色あります。
尚、X4 Advanced Mini Ⅱ本体を起動させるためには別途 USBアダプタが必要となります。
起動するだけなら適当なUSBアダプタで構わないんですが、本機の性能をフル稼働させるのであればQC3.0に対応した以下のようなUSBアダプタがおすすめです。
X4 Advanced Mini Ⅱの稼働に必要な入力電力は公表されていない(?)ため具体的に必要な出力数が不明となっていますが、本体入力端子の箇所に5V・3Aとあることから15Wであることが推測されます。
このことからフルスペックでX4 Advanced Mini Ⅱを稼働させるためには15W出力のUSBアダプタが必要となります。
尚、先ほど紹介したUSBアダプタは15W出力となっており X4 Advanced Mini Ⅱの稼働に必要な条件を満たしています。
X4 Advanced Mini Ⅱを安定稼働させるためのUSBアダプタ・モバイルバッテリーは以下の記事にて詳しく紹介しているので、興味がある方はこちらをご参照ください。
『おすすめ周辺機器』の項目でも詳しく紹介していきます。
良い点(X4 Advanced Mini Ⅱ)
X4 Advanced Mini Ⅱの良い点は携帯性に優れていることです。
今回紹介する充電器の中では最小・最軽量であり、持ち運びはもとより 保管時のスペースにも困りません。
以下の画像はミニ四駆のマシンと並べたものとなりますが、いかにX4 Advanced Mini Ⅱが小さいかお分かりでしょうか。
また、操作性も非常に良く まったく充電器を使ったことがない人でも4つの操作ボタンで直感的に操作することができます。
そして、価格も4,800円程とお求めやすい点も本製品の魅力です。
悪い点(X4 Advanced Mini Ⅱ)
X4 Advanced Mini Ⅱの悪い点は充電器としての性能がいまいちであることです。
携帯性はトップクラスである反面、機能面は今回紹介する充電器の中でもワーストクラスであり、ミニ四駆・ミニッツの中級・上級レーサーには物足りない部分があるかもしれません。
また、本機の性能をフル稼働するためにはPD3.0もしくはQC3.0に対応したUSBアダプタ必要になることもデメリットの1つかと。
特にPD3.0を利用する場合はUSBケーブルも別途購入が必要になり、費用がかさんでしまい本機の価格が安いというメリットが薄まってしまいます。
ただ、PD3.0/QC3.0のUSBアダプタは本機に限らずスマホ充電などの他のシーンでも活用できるので、本機を機に購入してみるのもありかもしれません。
まとめ(X4 Advanced Mini Ⅱ)
充電器の入門には持ってこいの1台
充電器としての機能はやや乏しいものの、充電しかできない普通の充電器よりも遥かに優れていることもあり、一番最初に購入する充電器としてはもってこいかと。
仮に後から上位機種を購入したとしてもX4 Advanced Mini Ⅱを携帯用として活用することができるので持っておいて損はない製品とも言えます。
- まだ充電器を持っていない人
- 外出先での充電器使用頻度が高い人
外出先で充電器の使用頻度が高く、できるだけコンパクトで且つ 安い充電器が欲しいという方にはX4 Advanced Mini Ⅱが最も適しているかもしれません。
X4 Advanced EX
機能性
操作性
携帯性
価格
Hitecから販売されている充電器の1つで、1つ前に紹介したX4 Advanced Mini Ⅱの上位版にあたる製品となっています。
また、X4 Advanced EXはSkyRCから販売されているNC2200と同等品であり、本製品はNC2200のOEM品となります。
そして、ここではX4 Advanced EXに関する以下の内容を紹介していきます。
製品仕様(X4 Advanced EX)
X4 Advanced EXの製品仕様は以下となります。
X4 Advanced EX 仕様表
項目 | 値 | 備考 |
入力電源 | ACアダプタ | |
DC入力 | 12V/2A | |
最大同時充電本数 | 4本 | |
充電電流 | 0.2~2.2A | 0.1A単位 |
放電電流 | 0.1~1.0A | 0.1A単位 |
Δ(デルタ)ピーク電圧 | 5mV(3~15mV) | カッコ内数値はXLINK装着時 |
充電カット電圧 | ー(1.40~1.65V) | カッコ内数値はXLINK装着時 |
放電カット電圧 | 0.9V(0.5~0.9V) | カッコ内数値はXLINK装着時 |
電池容量範囲 | 500~3200mAh | |
動作モード | 充電・放電・ターボチャージ リフレッシュ・ブレークイン | |
トリクル充電電流 | ー(20mA) | カッコ内数値はXLINK装着時 |
絞り放電 | なし | |
完了通知アラーム | なし | |
同梱品 | 本体・ACアダプタ・取扱説明書 | |
本体重量 | 370g | ACアダプタは含まず |
本体寸法 | 112 x 108 x 62mm |
上表の補足説明として、XLINKを装着することにより一部の設定が拡張されます。
(XLINKの詳細については後述します)
尚、XLINK装着時のトリクル充電電流値については20mA固定ではなく20mA前後の調整が可能となっており、設定値については不明確なため 本記事では固定値を記載しております。
また、絞り放電は「なし」と記載してはいるものの真偽は不明で、後述する超高速プロセッサを搭載していることから実は絞り放電に近い動作をするのかもしれません。
それ以外の製品関する詳細情報については、HitecのX4 Advanced EX製品ページにて記載されているので気になる方はこちらをご参照ください。
特徴(X4 Advanced EX)
X4 Advanced EXは本格的な電池育成が可能な充電器であり、充電器の中でも上位モデルにあたる機器となります。
また、本機はコントラストが優れた大型液晶の搭載及び押しやすい物理ボタンを搭載していることから操作性においても優れています。
そして、超高速プロセッサ「ARM®Cortex®-M3」内蔵により充電プロセスを効率的制御します。
ただ、この超高速プロセッサについては、そもそも他の充電器がどういったCPUを使用しているかが分からず比較対象がないことから どのくらい優れているかは不明なところでもあります。
また、X4 Advanced EXには専用の外付けデバイスとしてXLINKという製品が存在します。
このXLINKをX4 Advanced EXに接続することで、Bluetooth経由でスマホからの操作・電池状態の確認が可能となります。
XLINK装着の恩恵はそれ以外にも、一部機能の拡充もあり XLINKがあることでX4 Advanced EXの機能面がさらに向上します。
尚、冒頭のX4 Advanced EXの評価及びこれ以降のX4 Advanced EXに関する内容はXLINKを装着したことを前提としていきます。
良い点(X4 Advanced EX)
X4 Advanced EXの良い点は充電器としての全体的な性能が高いことです。
超高速プロセッサの恩恵がどの程度のものかは不明なところですが、「充電池の電圧と電流をリアルタイムに取得し、充電プロセスを効率的制御します」とのことで その辺も優秀ということにしておきます(笑)
そして、本機の操作がしやすいこともさながらXLINK装着時のスマホでの操作・電池管理ができる点も魅力です。
このXLINK装着時の操作性は充電器においてトップクラスと言っても過言ではありません。
それと、これは外観の話となるので評価には含めていませんが、X4 Advanced EXの形状は個人的に最も好きデザインでもあります。
悪い点(X4 Advanced EX)
X4 Advanced EXの悪い点は充電器としての性能があと一歩及ばずということです。
機能自体は今回紹介する充電器の中でも上位に入るので性能が低いというわけではないんですが、他の上位モデルと比較した際にいくつかの粗が見つかってしまいます。
具体的な性能が劣っている点については「充放電電流がやや低い」「サイクルモードがない」「充電完了アラームがない」が挙げられます。
充放電電流がやや低い点については、充電電流はターボモードで2.2Aまで増やすことができますが欲を言えば2.5Aぐらいまで増やしてほしかったことと、放電電流もあと0.5~1A程増やして欲しかったかと。
サイクルモードがない点については、電池育成においてサイクルモードの必要性が高いことを考慮すると用意して欲しかったかと。
ただ、サイクルモードは基本的に充電→放電の繰り返しとなるので、手間ではありますが 手動で充電→放電を繰り返す もしくはリフレッシュモードを繰り返せば再現可能なので サイクルモードがないからといって電池育成ができないわけではありません。
充電完了アラームがない点については、個人的には残念な部分で、X4 Advanced EXは各スロットのLEDランプが赤→緑になることで充電完了を知らせてくれる仕様となっています。
この通知方法のネックは、定期的に本体を見て充放電が完了してるかどうか確認する必要があることで、これによって充電器を監視する手間が増え、地味に時間をロスしてしまいます。
また、これは一部の方限定の話となりますが、色盲の方はLEDランプ赤・緑が見分けづらいということがあります。
かく言う私も色盲で普段からLEDランプの赤・黄・緑には散々苦しめられているわけで、できれば青を採用してくると助かるかなーというのが本音です。
そして、もう一つの悪い点として、持ち運びには向いていないということも挙げられます。
X4 Advanced EXは決して重いわけでもなく大きさもそれなりにコンパクトにまとまってはいるものの、基本的に電源コンセントが必要となることから気軽に持ち運べるわけではありません。
このことから外出先で頻繁に充電器を使用したいという方には不向きな製品なのかもしれません。
まとめ(X4 Advanced EX)
性能・価格のバランスが取れた上位機種
機能面ではあと一歩と及ばずとは言いましたが、性能が良い電池を作る上での必要条件は満たしていることから初心者・中級者には自信を持っておすすめできる製品となっています。
また、本体価格は約9,000円となっており上位モデルの充電器としては比較的購入しやすい部類に入ります。
(XLINKは別途2,500円程 必要)
まずはX4 Advanced EXだけを購入して、より利便性・機能性が欲しくなったら追加でXLINKを購入する方法がベストかもしれません。
- 性能がいい充電池を作りたい人
- 自宅用の本格的な充電器が欲しい人
とにかく充電器としての性能は高く、価格もそれほど高くはないので「できるだけ価格を抑えつつ高性能な充電器が欲しい」という方にはおすすめです。
Record Buster AA/AAA Charger
機能性
操作性
携帯性
価格
G-Force(ジーフォース)から販売されている充電器の1つで、SkyRCから販売されているNC2500 Proと同等品でもあります。
ただ、NC2500 Proはすべて英語表記なのに対して、Record Busterはすべて日本語化されており 日本人に使いやすい作りに変更されています。
そして、ここではRecord Busterに関する以下の内容を紹介していきます。
製品仕様(Record Buster)
ここではRecord Busterの製品仕様を紹介していきます。
Record Buster 仕様表
項目 | 値 | 備考 |
入力電源 | ACアダプタ | |
DC入力 | 12V/3A | |
最大同時充電本数 | 6本 | |
充電電流 | 0.1~2.5A | 0.1A単位 |
放電電流 | 0.1~1.5A | 0.1A単位 |
Δ(デルタ)ピーク電圧 | 1~8mV | 1mV単位 |
充電カット電圧 | 1.45~1.65V | 0.01V単位 |
放電カット電圧 | 0.8~1.0V | 0.1V単位 |
電池容量範囲 | 100~3000mAh | 100mAh単位 |
動作モード | 充電・放電・リフレッシュ ブレークイン・モーターRUN | |
サイクル設定回数 | 1~3回 | リフレッシュモードでの運用 |
トリクル充電電流 | 30~99mA/OFF | 1mA単位 |
絞り放電 | あり | |
完了通知アラーム | あり | |
同梱品 | 本体・ACアダプタ・取扱説明書 | |
本体重量 | 600g | ACアダプタは含まず |
本体寸法 | 148 x 135 x 65mm |
上表の補足説明として、動作モードのモーターRUNについてはモーターブレークイン機能となり 充電池の充放電とは関係ない機能となります。
それ以外の製品関する詳細情報については、G-ForceのRecord Buster 製品ページにて記載されているので気になる方はこちらをご参照ください。
特徴(Record Buster)
Record Busterは本格的な電池育成が可能な充電器であり、同時に6本の充電池を充放電することが可能です。
そして、本機の操作は基本的にロータリーダイヤルを使う形となります。
このダイヤルにより各種操作がスムーズに行えるようになり操作性が向上します。
また、Record Busterは充電器の機能に留まらず、モーターブレークイン機能が搭載されています。
本記事ではモーターブレークイン機能の詳細については省略しますが、出力電圧値の変更や正転・逆転の設定など本格的にモーター慣らしをすることが可能です。
尚、モーターブレークイン機能を使用するためには以下のワニ口コネクターケーブル(XT60)を別途購入する必要があります。
良い点(Record Buster)
Record Busterの良い点は充電器としての全体的な性能が高いことと最大6本の電池を同時に充放電できることです。
また、操作面も優秀でロータリーダイヤルのおかげで各種操作がスムーズにでき、液晶画面上には所狭しと全スロットの電池情報をまとめて閲覧できる部分も魅力的です。
そして、ファームウェアアップデートによる機能改善・追加も本機ならではの魅力かと。
Record Busterは発売当初、充電中に電池電圧が1.60Vに達すると中断・再充電を繰り返すというバグがありましたが後のファームウェアアップデートでその事象が改善されました。
それ以外にも充電カット電圧設定が追加されたりと、より使いやすい機器へと進化しています。
今後、追加ファームウェアアップデートがあるかは分かりませんが、今後も操作面・性能面での進化が期待できる機器でもあります。
尚、Record Busterのファームウェアアップデートは本体背面のDATA PORTを使用します。
そして、ファームウェアアップデートには別途PC(パソコン)及びUSBケーブル(Type-C)が必要となります。
悪い点(Record Buster)
Record Busterの悪い点は主に「微妙に使いづらい点がある」「持ち運びに不向き」「価格が高い」の3つとなります。
まず「微妙に使いづらい点がある」については、具体的には「サイクルモードがない」「全スロット同じモードしか起動できない」ということです。
サイクルモードがないことについては、一応 Record Busterにはリフレッシュモード(充電→放電→充電)があり このリフレッシュモードの回数を1~3回まで設定可能で、疑似的なサイクルモードは実現可能です。
しかし、電池育成において もっと多いサイクル回数設定が欲しいところで本機の設定回数では物足りなさを拭えません。
次に、全スロット同じモードしか起動できないことについては、Record Busterはスロットごとに充電モード・放電モードなど分けることができず せっかく6本セットできるのに その長所を生かしきれていません。
ただ、個人的にはスロットごとに異なるモードを起動させる必要性は薄く、他の充電器でも大抵は全スロット同じモードで起動させることの方が多いので それほど大きなデメリットには感じません。
とにかく 他の充電器で普段からスロットごとに異なるモードを起動させているという人は、本機を取り扱う場合は作業効率が落ちることは覚悟しておくべきかと。
次の悪い点の「持ち運びに不向き」については、仕様表を見てお分かりかと思いますが 本体の大きさ・重さがそこそこある上に起動にACアダプタも必要なことから 外出先での運用は不向きとも言えます。
そして最後の悪い点の「価格が高い」については、Record Busterは今回紹介する充電器の中で もっとも高い部類に入り、人によっては購入を躊躇する価格かもしれません。
ただ、モーターブレークイン機能を含んでいることを考えれば それほど高いとも言えず、モーター慣らし機も一緒に欲しかったという人にとってはお手頃価格になるのではないでしょうか。
まとめ(Record Buster)
ミニ四駆・ミニッツ運用に適した1台
本機は充電器としての機能の高さはもとより モーターブレークインまでこなせる万能な機器となっており、まさにミニ四駆・ミニッツのための充電器と言っても過言ではありません。
本体価格は約15,000円と高めではありますが、電池とモーター育成の両方がおこなえる末永く活躍する機器でもあり初心者から上級者までの幅広い層におすすめできる充電器となっています。
- 性能がいい充電池を作りたい人
- 自宅用の本格的な充電器が欲しい人
- 所持する充電池の数が多い人
- モーター慣らし機が必要な人
レースで勝てる電池とモーターを作りたいという人にはもってこいの1台になるかと。
SkyRC MC3000
機能性
操作性
携帯性
価格
SkyRCから販売されている充電器の1つで、ミニ四駆・ミニッツ界隈の上級者の間では愛用者も多い製品でもあります。
尚、製品名は正確には「MC3000」ですが「SkyRC MC3000」とメーカー名とセットで呼ばれることが多いため、本記事でもSkyRC MC3000という名称で紹介していきます。
また、本機のOEM品としてHitecからX4 ADVANCED PROという製品が販売されていましたが、そちらは現在 生産が終了している模様です。
そして、ここではSkyRC MC3000に関する以下の内容を紹介していきます。
製品仕様(SkyRC MC3000)
ここではSkyRC MC3000の製品仕様を紹介していきます。
SkyRC MC3000 仕様表
項目 | 値 | 備考 |
入力電源 | ACアダプタ | |
DC入力 | 12~18V/60W | |
最大同時充電本数 | 4本 | |
充電電流 | 0.05~3.0A | 0.01A単位 |
放電電流 | 0.05~2.0A | 0.01A単位 |
Δ(デルタ)ピーク電圧 | 1~20mV | 1mV単位 |
充電カット電圧 | 1.47~1.80V | 0.01V単位 |
放電カット電圧 | 0.50~1.10V | 0.01V単位 |
電池容量範囲 | 100~50,000mAh | 100mAh単位 |
動作モード | 充電・放電・ストレージ ブレークイン・リフレッシュ・サイクル | |
サイクル設定回数 | 1~99回 | |
トリクル充電電流 | 10~300mA/OFF | 10mA単位 |
絞り放電 | あり | |
完了通知アラーム | あり | |
同梱品 | 本体・ACアダプタ・取扱説明書(英語版) | |
本体重量 | 623g | ACアダプタは含まず |
本体寸法 | 124 x 200 x 69mm |
SkyRC MC3000の仕様詳細や使い方については以下の記事にて詳しく解説しているので、本製品に興味がある方はこちらをご参照ください。
特徴(SkyRC MC3000)
SkyRC MC3000は充電器としてのスペックの高さ・設定項目の豊富さから、充電池性能をいかんなく引き出してくれる充電器となっています。
また、SkyRC MC3000にはBluetooth機能が内蔵されており、このBluetoothでスマホと接続することができます。
スマホにSkyRC MC3000 Bluetooth連動用アプリをインストールすることで、スマホからの操作・電池状態の確認が可能となります。
SkyRC MC3000のBluetooth連動用アプリは無料でダウンロードできるため、SkyRC MC3000を購入すれば追加料金無しでスマホ連動機能を利用することができます。
良い点(SkyRC MC3000)
SkyRC MC3000の良い点は充電器としての性能が優れていることです。
後述する『充電器 比較表』を見れば一目瞭然ですが、今回紹介する充電器の中では群を抜いて高い性能であり、本体と電池スロットが一体型の充電器の中では最高峰の性能となっています。
SkyRC MC3000の性能に関しては前述した仕様だけでは語りきれないほどの設定項目の豊富さも魅力であり、電池育成において大活躍間違いなしの充電器です。
また、無料のBluetooth連動用アプリを使ったスマホ操作も便利で、充電器から少し離れた場所からでも本体の操作や電池状態を確認することができるのも本機の魅力でもあります。
悪い点(SkyRC MC3000)
SkyRC MC3000の悪い点は操作が難しく複雑であるということです。
本記事で紹介してきた充電器はどれも基本的には説明書を見なくても直感的に操作可能ですが SkyRC MC3000だけは例外で、他の充電器に慣れていた人でも 操作の難しさに面食らってしまいます。
更には表示される文字はすべて英語であり、取扱説明書もすべて英語表記となっているので、英語が苦手な方は取扱いに苦戦するかもしれません。
ただ、『特徴』の項目でも話しましたが、本機はスマホとの連動機能があり これを用いることで操作性は飛躍的に向上します。
(表記文字も日本語に対応しています)
スマホ操作時は一部設定項目に制限はかかるものの主要な設定・操作は ほぼほぼ可能で、基本的にスマホ操作をメインとすれば操作の煩雑さも気にならなくなります。
尚、各設定項目の意味や操作方法・使い方は以下の記事で分かりやすく解説しているので、「購入したけど使い方が分からない…」という方は参考にして頂ければと思います。
ちなみに操作性の★評価については本機のみであれば★1相当でしたが、スマホ操作を加味して★2としています。
そして、もう一つの悪い点は持ち運びに不向きなことです。
以下の画像は 持ち運びに適したISDT C4 evoとサイズを比較したものとなりますが、いかにSkyRC MC3000が大きいかが分かります。
さらには重量もISDT C4 evoの3倍以上あり、付属のACアダプタもそこそこのサイズ・重量があり 持ち運びには不向きな機器となります。
それと、これはSkyRC MC3000の性能・評価とは直接関係ありませんが、本体価格の変動が激しいのも悪い点とも言えます。
2023年12月現在はAmazonにて13,800円で購入することができましたが、現在は2万を超える価格となってしまっています…
過去には15,000~18,000円で販売されていたので、時期によっては2万円をきる可能性がありますが 値下がりする保証もありません。
そもそも、SkyRC MC3000自体がまだ製造されているかも不明で、今販売されているものはもしかしたら残った在庫分なのかもしれません。
ただ、2023年5月に最新のファームウェア更新があったり、Amazonの在庫もちょくちょく復活するので、まだ生産し続けているのではないかという見方もできます。
ただ、私はSkyRC MC3000を2台持っているわけですが、それぞれの取扱説明書を比較すると内容が更新されており、少なくとも2022年の段階では生産していた模様です。
また、2023年5月に最新のファームウェア更新があったり、Amazonの在庫もちょくちょく復活するので、まだ製造し続けている可能性が高いかと。
とは言え、現状SkyRC MC3000相当の性能を持った充電器は稀でもあるので、それなりに手頃な価格で販売しているようであれば即購入しておくことをおすすめします。
尚、Amazon内でも商品ページが複数存在しており、もっとも安く購入できる商品ページのリンク先情報を適時更新していくので、購入を検討している方は本記事を定期的にチェックして頂ければと思います。
まとめ(SkyRC MC3000)
中・上級者には必須級の1台
今回紹介する充電器の中では群を抜いて高い性能であり、本体と電池スロットが一体型の充電器の中では最高峰の性能でもあります。
「もっと性能がいい充電池を作りたい!」「レースに勝ちたい!」と より高みを目指す人は必ず持っておくべき!と言っても過言ではない充電器となっています。
- 全てのミニ四駆・ミニッツ ユーザー
- 性能がいい充電池を作りたい人
本機は性能の高さが故に初心者には無縁かと思えますが、初心者もいずれは中級者・上級者になっていくわけで、ミニ四駆・ミニッツを長く続けていけば いずれは高性能の充電器が欲しくなる時が訪れます。
そうしたことを考慮すると今はあまり必要と感じなくても、先を見据えて 早い段階で購入しておくのもありかと思います。
それと、SkyRC MC3000は本体と電池スロットが一体型の充電器の中では最高峰ではありますが、形状・タイプが異なる充電器を含めると 本機以上の性能を有したものも多数存在します。
具体的には本体に電池を設置しないタイプの充電器(電池スロットを外付けするタイプ)では本機以上の充放電電流値を有しているものが多々あり、そうした充電器を使用している上級者は少なくありません。
ただ、今後 そうした上位の充電器を買った際に、SkyRC MC3000が不要になるかと言うとそういうわけでもありません。
SkyRC MC3000にしかできないこともあり、長きに渡って使用できる機器でもあるため、購入したことが無駄になることはないので、ミニ四駆・ミニッツを長きに渡って遊ぶという全ての人におすすめできる製品です。
VC4 Plus(VC4SL)
機能性
操作性
携帯性
価格
XTAR(エクスター)から販売されている充電器の1つで、ミニ四駆界隈では知名度が低めですが充電器界隈ではそれなりの知名度を持つメーカーの一製品となります。
そして、ここではVC4 Plus(VC4SL)に関する以下の内容を紹介していきます。
製品仕様(VC4 Plus)
VC4 Plusの製品仕様は以下となります。
VC4 Plus 仕様表
項目 | 値 | 備考 |
入力電源 | USB(Type-C) | |
DC入力 | 5V/3A、9V/2A | QC3.0推奨 |
最大同時充電本数 | 4本 | |
充電電流 | 3000mA~250mA | 3A/2A/1A/0.5A/0.25A |
放電電流 | 300mA | |
カットオフ電圧 | 4.2V(±0.05V) / 1.45V(±0.1V) | |
カットオフ電流 | 120mA | |
動作モード | 充電・グレーディング※1 ストアリング※2 | |
同梱品 | 本体・USBケーブル 巾着袋・取扱説明書 | |
本体重量 | 240g | USBケーブルは含まず |
本体寸法 | 115.5 x 156 x 35mm |
※2…ストアリング…電池容量50%に自動調整
上記表の補足説明として、本製品の充電電流は最大3000mA(3A)に対応していますが、ミニ四駆・ミニッツ用の充電池であるニッケル水素電池に対しては500mA(0.5A)以下に固定されてしまいます。
このため、ニッケル水素電池を充電する際の充電電流は500mAか250mAのどちらかしか選択できません。
尚、VC4 Plus(VC4SL)のより詳細な仕様や使い方については後日 別記事にて詳しくレビューする予定なので、今しばらくお待ちください。
特徴(VC4 Plus)
VC4 Plusは大きめの液晶画面と物理ボタン2つを搭載しており、直感的に操作できる作りとなっています。
更に内部抵抗値や累計容量(放電した累計の電流値)の確認もでき、電池管理に必要な機能を有しています。
また、本体の入力端子も昨今ではメジャーとなったType-Cを採用しており、場所を問わずどこでも使用できる充電器とも言えます。
尚、VC4 plus(VC4SL)本体を起動させるためには別途 USBアダプタが必要となるわけですが、その場合は以下のUSBアダプタが付属している製品を購入するのがおすすめです。
ちなみに、本製品の起動に推奨される規格はQC3.0とされていますが、「5V/3A、9V/2A」のどちらかの出力規格を満たしていれば最大限の性能を発揮できます。
このため、QC3.0にこだわる必要はなく、PD3.0やIQ3.0対応のUSBアダプタでも構いません。
良い点(VC4 Plus)
VC4 Plusの良い点は電池管理に必要な機能を備えながらも低価格(約3,700円)で購入できることです。
充放電機能を始め内部抵抗値や累計容量(放電した累計の電流値)の確認などができて3,000円台というのは破格の値段ではないでしょうか。
また、操作性も非常に良く これまで充電器を使ったことがないという方でも直感的に操作することが可能です。
あとは本体を収納できる巾着袋が付属しているのも評価ポイントかと。
巾着袋自体には緩衝性はなく本体の保護力は弱いのですが、家での収納や 持ち運びの際も重宝するので地味に助かります。
悪い点(VC4 Plus)
VC4 Plusの悪い点は充電器としての性能が低いことです。
『製品仕様』の所でも説明しましたが、本製品の本来のスペックでは充電電流が最大3000mA(3A)に対応しており、これ自体は非常に高い値とも言えます。
しかし、ミニ四駆・ミニッツ用の充電池であるニッケル水素電池に対しては500mA以下に固定されてしまうため、本来のスペックをフルに活かすことができません。
また、放電機能を有しているものの放電のみの単体機能がなく、今回紹介する充電器の中では最も低い性能とも言えます。
あと、本体サイズがやや大きい点も少し気になります。
上の画像はミニ四駆のマシンと比較したものとなりますが、そこそこの大きさがあります。
ただ、持ち運びに困る大きさかというと そうでもなく、本体重量も240gと結構軽めなので、実物を目の当たりにすると意外と小さくも感じます。
まとめ(VC4 Plus)
安く済ませたいなら これ一択
充電器としての機能は乏しいものの、充電しかできない一般的な充電器よりも優れていることもあり、ミニ四駆・ミニッツを始めたての人にとってはお求めやすい1台となっています。
特にミニ四駆・ミニッツを始めたばかりで 今後続けるかどうかは分からないけど 充電器は持っておきたいという人にはもってこいの製品になるのではないでしょうか。
また、本体の大きさはそこそこあるものの、入力端子がUSB Type-Cということで 場所を問わず起動させやすくもあるので 外出先で充電器を使用したいというニーズを満たした製品でもあります。
- 充電器代を安く済ませたい人
- 外出先でも充電器を使用したい人
尚、今回はVC4 Plusという製品を紹介しましたが、同社からまったく同じ機能・仕様である「VC4SL」という製品も存在します。
両製品の違いは本体に記載されている製品名だけであり、性能はもとより付属品などもすべて同じなため、どちらを購入しても結果的に何も変わりありません。
どちらにするか迷ったら 価格が安い方 もしくはその時に在庫がある方を選ぶのが良いかと。
先程も紹介しましたが、VC4 Plusに関してはQC3.0対応のUSBアダプタが最初から付属されているモデルもあります。
上記モデルであればUSBアダプタを実質800円で購入できることになるので、USBアダプタを持っていないという方は このセット製品を購入した方がお得とも言えます。
充電器 比較表・一覧表
ここでは本記事で紹介した充電器の各種データを表で比較していきますので、充電器選びの参考にして頂ければと思います。
おすすめ充電器 比較表(一覧表)
※1…価格は2024年10月現在の おおよそのAmazon販売価格となります。
※2…XLINKを含めた場合の価格となります。
尚、一部の項目名称はメーカーによって呼び方が異なることがあり「充電カット電圧」を「充電停止電圧」と呼んだり、「放電カット電圧」を「放電終了電圧」と呼ぶことがあります。
\ タミヤ公認の単3充電池/
繰り返し使える単3電池
電池収納にお困りのレーサーへ!
\ 電池をスマートに収納/
単3・単4 収納可能
ケースの色はクリア・ブルー・ブラックの3種類
\ 2段構造でたっぷり収納/
単3電池 x 24本 収納可能
ケースの色はクリア・ブルーの2種類
充電器ランキング
ここでは、今回紹介した充電器の中でミニ四駆ユーザー向けの充電器ランキングを紹介していきます。
まず、おすすめ充電器ランキングは以下となります。
- 第1位・・・SkyRC MC3000
- 第2位・・・Record Buster
- 第3位・・・X4 Advanced EX
- おまけ・・・ISDT C4 evo
次から上記ランキング対象機器が何故その順位なのかを解説していきます。
第1位・・・SkyRC MC3000
SkyRC MC3000がランキング1位の理由は、本機の性能の高さで、個人的には断トツ1位となります。
比較表で各機器との違いを見てもらえればその差は一目瞭然で、他の充電器を寄せ付けない性能となっています。
今後、同形系統のタイプでSkyRC MC3000よりも性能がいい充電器が発売されるかもしれませんが、これと同等もしくは それ以上の充電器が金輪際 販売されない可能性も十分にあります。
こうしたことから、たとえ初心者であったとしても将来を見据えて、在庫がある内に購入しておくことを激しく推奨します。
第2位・・・Record Buster
Record Busterは3位のX4 Advanecde EXと非常に僅差で、正直なところ2位と3位の差はほぼありません。
Record Busterを2位としたのは、3位のX4 Advanecde EXと比べて「充放電電流値が高い」「充電完了のアラート通知がある」からです。
また、今後あるかどうかは不明ではありますがファームウェアアップデートの内容次第では更に進化する可能性を秘めた機器であり、そうした期待を込めて購入するのもありかもしれません。
ちなみに、本機の「電池6本セットできる」「モーターブレークイン機能がある」部分についてはランキング評価に含めておらず、これらの仕様・機能を欲する人にとっては断トツ2位 もしくは1位に匹敵する評価になるのかと。
第3位・・・X4 Advanced EX
前述したように、X4 Advanced EXは2位のRecord Busterとは僅差で、2位のRecord Busterと比べた際に「充放電電流値が低い」「充電完了のアラート通知がない」という理由から3位としました。
また、「サイクルモードがない」点もマイナスポイントとはなりますが、2位のRecord Busterも同様にサイクルモードがないので この部分での差はないこととなります。
そして、X4 Advanced EXも2位のRecord Busterと同様に今後ファームウェアアップデートの可能性がある機器なので、今後の展開次第では更なる優秀な機器へと進化するかもしれません。
ただ、アラート通知音については物理的な要素でありファームウェア更新でアラーム音が追加されるということは現実的に不可能かと。
せめて、サイクルモードを追加してくれれば 評価も変わってくるのかと。
おまけ・・・ISDT C4 evo
ここまで紹介してきたランキング上位の3台はいずれも携帯には不向きな機器であり・価格も1万円を越え、携帯性や価格を重視している人にとっては必要度合いが落ちるかもしれません。
そうした方におすすめなのがISDT C4 evoであり、性能では上位3台には及ばないものの 家でも外でも使えるというメリットを考慮すると人によってはランキング上位に相当する機器でもあります。
価格面についても、ISDT C4 evoは1万円未満で購入することができ、充電器の予算は極力抑えつつもそこそこ性能が高い充電器が欲しいという人には もってこいの充電器とも言えます。
また、価格は多少妥協して 携帯性を重視したいという人は京商のSPEED HOUSE マルチセルチャージャー evo(以降 京商 SPEED HOUSE evo)がおすすめです。
この京商 SPEED HOUSE evoはISDT C4 evoと性能が類似していることから本記事では詳しく紹介しなかったんですが、実のところISDT C4 evoよりもこちらの方がおすすめな充電器でもあります。
機器性能はISDT C4 evoの上位互換であり、長期的に充電器を使うことを考えれば 少し出費を増やして最初から京商 SPEED HOUSE evoを購入した方が賢明とも言えます。
価格を重視するか性能を重視するかは個々の判断となりますので、自分の環境に応じた適切な選択をして頂ければと思います。
おすすめ周辺機器
ここでは今回紹介した充電器とセットで所持しておきたい、おすすめの周辺機器を紹介していきます。
次から上記の周辺機器が必要な理由と各ジャンルのおすすめ製品を紹介していきます。
冷却ファン
今回紹介してきた充電器はすべて本体と電池スロットが一体となっているタイプとなっていますが、このタイプの充電器には冷却ファンが必須級とも言えます。
冷却ファンがおすすめな理由
充放電中は充電池の温度が上昇し熱を持つわけですが、過度な発熱は充電池に負荷を与え充電池の寿命が短縮する可能性があります。
そして、本体と電池スロットが一体型の充電器は 本体と充電池が隣接していることから充電池が高温になりやすく、手で触れない程の熱さになることも多々あります。
ただ、充電池が熱を持つことは悪いことだけではなく 充電電圧が上昇しやすくなりパンチが出る電池を作れるというメリットもあります。
とは言え、高熱の状態が続くと充電池の劣化や最悪 液漏れにも繋がる可能性があるため、出来る限り 充電池を長く使うためにも冷却ファンは必須かと思われます。
また、冷却ファンは充電器の稼働音を抑える効果もあります。
充電器の中にはファンが内蔵されているものもあり、これらの機器は本体温度が上昇するとファンが起動するわけですが、この音が地味にうるさかったりします。
冷却ファン自体も稼働中に送風による騒音が発生しますが、それでも本体のファン稼働音よりも静かで トータルで見れば冷却ファンを稼働していた方が 騒音が減少します。
これらのことから冷却ファンは充電器とセットで用意すべき周辺機器とも言えます。
おすすめ冷却ファン
まず、充電器本体サイズが大きめの「X4 Advanced EX」「Record Buster」「SkyRC MC3000」「VC4 Plus」に適した冷却ファンは以下となります。
こちらは120mm(12cm)四方の冷却ファンで 2基同梱されており USBで起動させます。
また、以下のファン連結用USBケーブルも同梱されており、USBポート1つから2基の冷却ファンを起動させることも可能です。
USB出力ポートがあるSkyRC MC3000であれば別途USBポートを用意せずに冷却ファンを起動させることが可能です。
※Record BusterにもUSB出力ポートがありますが、こちらは冷却ファンを接続すると充放電機能自体が停止する事象があるため別途USBアダプタ等を用意する必要があります。
続いては、充電器サイズが小さめの「ISDT C4 evo」「X4 Advanced Mini Ⅱ」に適した冷却ファンは以下となります。
こちらは80mm(8cm)四方の冷却ファンでこちらも2基同梱されており、最初に紹介した冷却ファンと同様にUSBで起動させます。
そして、こちらもファン連結用USBケーブルも同梱されており、USBポート1つから2基の冷却ファンを起動させることも可能です。
尚、ISDT C4 evoであれば最初に紹介した120mm四方の冷却ファンもギリギリ載せることが可能です。
将来的に大きめの充電器購入も視野に入れているようであれば最初から120mm四方の冷却ファンを購入した方が良いかもしれません。
各種 給電装置
ここで言う各種 給電装置とは、主に「USBアダプタ」「モバイルバッテリー」「ポータブル電源」のことを指します。
今回紹介してきた充電器を起動・稼働させるためには、それらに電源を供給する装置がなければいけません。
「X4 Advanced EX」「Record Buster」「SkyRC MC3000」についてはACアダプタが付属しているので電源コンセントを使えば起動させることができます。
しかし、USB給電を必要とする「ISDT C4 evo」「X4 Advanced Mini Ⅱ」「VC4 Plus」について電源コンセントに直接さすことはできないので別途給電装置が必須となります。
その給電装置が以下のような「USBアダプタ」「モバイルバッテリー」となります。
このUSBアダプタ・モバイルバッテリーにも様々な種類が存在するので、本記事では以上の簡単な紹介とさせて頂きます。
尚、おすすめのUSBアダプタ・モバイルバッテリーについては以下の記事にて詳しく紹介しているので、より最適な給電装置をお探しの方はこちらをご参照ください。
ちなみにACアダプタで起動させる充電器についても、以下のようなポータブル電源を準備しておければ 好きな場所で起動することができます。
おすすめなポータブル電源については先程紹介した別記事『おすすめUSBアダプタ・モバイルバッテリー』にて紹介しているので、参考にしてみてください。
最後に
今回はミニ四駆・ミニッツユーザー向けのおすすめ充電器を紹介してきました。
充電器は決して安いものではなく、充電器選びは大きなイベントの1つでもあり 誰もが充電器選びに失敗したくないと思っているのではないでしょうか。
特に初めて充電器を買うとなれば 何を基準に選んでいいのかが分からず、購入してから「やっぱり他の充電器にしておけばよかった…」ということもあったりします。
かくいう私も充電器を買っては後悔・反省を繰り返してきた一人であり、私のこれまでの充電器購入・使用の経験を活かし、充電器選びに迷っている・困っている方々の助けになればと思って本記事を書いた次第です。
本記事をきっかけに、ご自身に適した充電器を見つけ 今以上にミニ四駆・ミニッツを楽しんで頂ければ これ幸いです。
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