本記事ではミニ四駆 超速ガイド2025-2026の内容紹介 及びレビューをしていきます。
本誌は毎年ミニ四駆ジャパンカップに合わせて発売され、ミニ四駆界隈では言わずと知れたミニ四駆バイブル本でもあります。
今年も例年通り本誌にて初解禁される情報が掲載されており、注目の1冊となっています。
そんなミニ四駆 超速ガイド2025-2026を各章ごとにレビューを交えて内容を紹介していきます。
特別付録
超速ガイドの今年の特別付録はドレスアップステッカーです。

超速ガイド=ステッカー と言っても過言ではない、毎年恒例お馴染みの特別付録です。
※去年は例外でパーツトレーではありましたが…
マシンに貼るも良し・ケースに貼るも良し と 貼る場所は無限大とも言えるステッカーです。
今年は2025のロゴが多めなので、西暦を刻む目安として使うのもいいかもしれません。
尚、このステッカーは紙媒体の雑誌のみに付いている特典で、電子書籍版を購入した場合は貰えませんのでご注意ください。
ミニ四駆サーキットに行こう!
今年の冒頭記事は全国に設置されているミニ四駆サーキットで遊ぶ際に役立つ情報が掲載されています。。

6ページに渡ってミニ四駆サーキットの魅力・遊ぶために必要な物・店舗情報が紹介されています。

「お出掛け前のチェックリスト」は初めてミニ四駆サーキットで遊ぶ人にとっては必須級の情報ではないでしょうか。

余談ですが、本コーナーを冒頭に持ってきたのは、昨年問題視された情報漏洩(冒頭のページはAmazonのサンプル画像で閲覧可能)を防ぐための策略かと思ってもいます。
ウェイクニング ヴェノムサーキット2025を攻略せよ!
超速ガイド 最大の注目ポイントと言えるジャパンカップ攻略情報で、冒頭はウェイクニング ヴェノムサーキット2025のレイアウトが見開き1ページでデカデカと紹介されています。

そして、各セクションごとの攻略情報も掲載されています。


注目すべきセクションはなんといっても本誌初公開のシークレットセクションの公開 及び攻略情報ではないでしょうか。

ジャパンカップ2025に参加される方は必見の内容で、詳しい内容を知りたい方は本誌の購入を!
そして、こちらも毎年恒例となりますが、初心者でも作成できるジャパンカップ2025対策マシンも紹介されています。

セッティング構成の詳細はもちろんのこと、各セクションごとのセッティングポイントも掲載されているので、初心者は超必見の内容となっています!
選ぶ(SELECT)

『選ぶ(Select)』では、様々なマシン情報が掲載されており、これからミニ四駆を始めようと思っている方はもとより すでに多種のマシンを所持している方にもおすすめな内容となっています。
現行マシンオールカタログ
こちらは毎年恒例のコーナーであり、ミニ四駆マシンを12ページに渡って紹介しています。
冒頭は2025年5月に発売されたミニ四駆の新シリーズと言えるトレイルミニ四駆 第一弾の「ファンブルン」の紹介です。

外観はもとより、新シャーシであるEZシャーシの構造もバッチリ解説されており、まだ未所持の方は必見かと。

そして、昨年話題となった「復刻したアバンテJr.」「新たに発売されたグラスホッパーJr.」の特集記事もあり、さらにはそれぞれの本家であるラジコンもがっつり紹介されています。

そして、毎年お馴染みの 現在販売されているミニ四駆・ワイルドミニ四駆の全マシンを紹介コーナーも健在です。

ボディ・シャーシの素材からギヤ比・タイヤ径・タイヤの素材なども記載されているので、マシン購入を検討する際の参考資料としても役立ちます。

作る(Build)

『作る(Build)』ではグレードアップパーツの紹介やマシン作成・改造に関する内容で構成されており、初心者から上級者まで幅広い層に役立つ内容となっています。
ミニ四駆公認 競技会規則
ミニ四公認競技会(タミヤ公式大会)に参加する上で知っておくべきミニ四駆公認競技会規則の紹介となります。

公認競技会で定められている車体寸法を始め、各パーツ・各部位ごとの詳しい規則が記載されているので、初めて参加される方はもとより、普段から参加している方も今一度確認しておきましょう。
あこがれのZENマシン!
第一次ブーム世代の人なら誰もが知っているであろう「前ちゃん」こと前田靖幸氏の改造マシンが令和に復活です。

前ちゃんオリジナルマシンであるZENホッパーの全容から、今の前ちゃんの姿やインタビューが掲載されています。

当時のファンなら感涙ものの企画ではないでしょうか。
ミニ四駆 組み立てのコツ
このコーナーではミニ四駆初心者向けに、ミニ四駆を組み立てる上で抑えておくべきコツ・豆知識を解説しています。

説明書では触れられていない、ミニ四駆組み立てにおいて役立つテクニックも掲載しているので、全ミニ四レーサー必見の内容かもしれません。

ストッククラスに挑戦しよう!
このコーナーでは、全国のミニ四駆ステーションで開催される新レギュレーションであるストッククラスのマシンセッティングのポイントについて解説しています。

ストッククラスは基本 無加工マシンである必要があり、改造が苦手な人でも気軽に参加できるレースとなっています。
前からストッククラスが気になっていたという方は本誌を機に参加してみてはいかがでしょうか。
そして、無加工で作れるフロント提灯の作り方も掲載されています。

これらのセッティングやフロント提灯はストッククラスに限らず 公式大会(公認競技会レース)でも流用できるので、初心者の方は まずはこれらを参考にしてみると良いかもしれません。
ちなみに、当サイトでもフロント提灯の作り方を解説しているので、こちらも良かったらご参照ください。
ただし、上記のフロント提灯は加工が必要となりストッククラスには使用できないのでご注意ください。
グレードアップパーツ 超速データファイル
このコーナーは毎年恒例のミニ四駆の各種グレードアップパーツを紹介するコーナーで、そのボリュームは全16ページとなっています。

パーツ紹介は、モーター&ギヤを始め 各パーツジャンルごとの詳細情報が掲載されています。

ローラはサイズ・素材ごとに記載されており、ローラー選びの指標として役立つ内容となっています。

そして、グレードアップパーツで最も使われているであろうステー&プレートについても事細かに紹介されており、本誌ではローラー取付穴が一目瞭然です。

尚、当サイトではステー・プレートのビス穴比較画像も掲載しているので、ステー・プレートのより詳しい情報を知りたいという方は以下の記事もご参照ください。
これ以外にも、スタビ、タイヤ&ホイール、ドライブシャフト&ベアリング、ブレーキ、スライド&マスダンパー、ビス・ナット&スペーサー、グリス&オイル、クリヤーボディ、バッテリー の、各グレードアップパーツの詳細情報が掲載されています。
ミニ四駆のパーツカタログとしても利用できるコーナーであり、初心者・上級者問わず必見の内容となっています。
非常に有用なコーナーであり普段からお世話になってはいるんですが、今年も誤植?が継続されたままなのが少々残念だったかと。
誤植というよりは誤った情報なわけですが、昔からローラー項目のローラー角度調整プレートセット向きが誤ったまま放置されています…

一見すると何も違和感がないんですが、実は上画像の青矢印で示したローラー角度調整プレートセットの取り付け向きが間違っており、ローラーのスラスト角はノーマルの時とは何も変わっていません。
ローラーの角度を示す赤線は7度になってますが、よーくみると赤線とローラーの角度がズレていて 赤線だけ無理やり変えた形になっています。
細かいことですが、これを見てローラー角度調整プレートセットを間違って使う方もいるかもしれないので、来年こそは修正してもらいたいところです。
ちなみに同じ発行所から出版されている「超速チューンナップ入門」の方では正しい向きの画像が使われており、そちらの画像に差し替えるだけなので さほど手間もかからないかと。
それすら面倒ならいっそのこと上の画像を削除した方が良いのかもしれません。
尚、正しいローラー角度調整プレートセットの取り付け方法・向きについては以下の記事にて詳しく解説しています。
減速せよ!ブレーキ魂!
こちらのコーナーではミニ四駆セッティングでは超必須と言われるブレーキについて徹底解説しています。

ミニ四駆におけるブレーキの重要性は高いものの、意外と詳しく解説されることがなかったので 痒い所に手が届く記事とも言えましょう。
書籍のサンプル画像やXでは最初の2ページは公開されており、これが全ての情報と思いきや 実はもう2ページ存在しています。

後半の2ページではブレーキの効き具合を調整する方法からブレーキによるジャンプ時の挙動の違いなど、ブレーキについて深堀りしています。
日々ブレーキに悩まされている人には必見の内容かと。
超速さんいらっしゃい!
ミニ四駆グランプリ スプリング東京大会2D・2で撮影された各レーサーの自慢のマシンが掲載されています。

掲載されているマシンは101台と6ページに渡って紹介されています。

各レーサー自慢のこだわりマシンが掲載されているので、マシンデザインの参考にしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに私もミニ四駆グランプリ スプリング東京大会2に参加しており、その時は「なんの行列だろう?」と思っていたんですが、ようやく この謎が解けました(笑)
遊ぶ(Play)

『遊ぶ(Play)』ではミニ四駆の楽しみ方をはじめ、大会を攻略するために必要な実践向きの情報が掲載されています。
ミニ四駆ジャパンカップ参戦の手引き
このコーナーではミニ四駆 ジャパンカップに関する大会情報が紹介されています。

大会日程を始め各クラスの参加資格&特徴も紹介されているので、参加を検討している方は 事前チェックをお忘れなく。
また、レースに参加したファミリーのコメントも記載されており、大会の雰囲気を垣間見ることができます。
尚、当サイトでも以下の記事でジャパンカップの楽しみ方・攻略法を紹介しており、他ではあまり触れられていないスタートのコツなども解説しているので、よろしければこちらもご覧ください。
ミニ四駆ステーションチャレンジ
こちらも毎年恒例の、タミヤ公認のミニ四駆ステーションチャレンジに関する情報を紹介するコーナーとなります。

ステーションチャレンジは各ミニ四駆ステーションの店舗で開催される3レーンコースを使用したタミヤ公認の大会となります。
開催される対象エリアは広いので 地理的な事情で公認競技大会に参加できない人は こちらにチャレンジするのもありかもしれません。
大会の内容紹介に加えて、ステーションチャレンジで優勝したマシンも紹介されています。

ステーションチャレンジに限らず、その他の3レーンコース用マシンセッティングの参考にしてみてはいかがでしょうか。
日本全国ミニ四駆ステーション20
こちらも毎年恒例のコーナーで、全国500を超えるタミヤ公認店舗の中から今回は20店舗を紹介しています。

紹介された店舗の中で個人的に思い入れがあるのが「静岡ホビースクエア」です。

コロナ過直前のチャリ旅の時にふらっと寄った店舗ではありますが、ミニ四駆コンクールデレガンスの入賞マシンを始め様々な模型が展示されていたことは今でも覚えています。
あのチャリ旅以降 一度も静岡県にすら行っていないので そう遠くない日にもう一度 静岡県 そして静岡ホビースクエアに来店してみたいものです。
チャンピオンマシンギャラリー
こちらも毎年恒例の、公式大会の優勝マシンを紹介するコーナーです。

今回はジャパンカップ2024とミニ四駆グランプリ2025 ニューイヤー&スプリングの各クラスで優勝したマシンが16ページに渡って紹介されています。
冒頭には各コースの特徴が紹介されており、これにより各マシンのセッティングの意図がくみ取れるようになっています。

マシン紹介ではマシンの各アングルの写真とシャーシ・モーター・ギヤ比などの詳細情報が満載です。

今後、同類のセクションが登場した際に参考になる情報源であり、永久保存の価値がある内容と言えます。
「レースに勝ちたい!けれど セッティングをどうしてよいか分からない…」という方には必見かと。
ミニ四駆ワールドチャレンジ2024
このコーナーではミニ四駆ワールドチャレンジに参加した各国代表の海外レーサー・マシン及び各国のミニ四駆事情を紹介をしています。

去年も掲載されたコーナーで 今年も掲載されたわけですが、個人的に各国のミニ四駆事情の説明がお気に入りであり、今年もこれをみれるのは嬉しい限りです。

こうしたグローバルなミニ四駆情報は貴重なので、今後も定番のコーナーにして欲しいものです。
ジャパンカップ2025はこう戦う!
このコーナーではミニ四駆の強豪レーサーであるチャンピオンズによる、ミニ四駆のレースで勝つための攻略方法が紹介されています。

チャンピオンズ4名のマシン紹介をはじめ各大会に向けたセッティングの話・強者ならではの苦悩など よりリアルな話も掲載されています。

尚、対談時はジャパンカップ2025の一部セクションは未公開状態だったこともあり、ジャパンカップ2025攻略の会話についてはやや物足りなさを感じました。
それでも読み応えがある内容には変わりなく、チャンピンズを目指す人は必見の内容かと。
Column(コラム)
本誌の各章の間にはコラム記事が掲載されています。
コラムの内容は「帰ってきた!タミヤRCカーグランプリ!」「作って、競って、それが楽しい!」「ミニ四駆で高める 科学的に考える力」の3つとなっています。
個人的には「帰ってきた!タミヤRCカーグランプリ!」は感涙もので、かつて私もリアルタイムで見ていた あの番組の出演者の現在の姿が掲載されています。

これ以外のコラムはミニ四駆に関する興味深い記事が掲載されており、少ないページ数でありながらミニ四駆好きなら楽しめる記事内容となっています。
総評
ミニ四駆に興味があれば 迷わず購入すべし!
まず、本誌(ミニ四駆 超速ガイド)はタイトル通り ミニ四駆の内容となっていますが、ミニ四駆の知識量は問わず ミニ四駆を少しでも知っていれば楽しめる内容となっています。
普段からミニ四駆を楽しんでいる人はもとより、ミニ四駆に少しでも興味がある未経験者にもおすすめできる一冊となっています。
特に今年は第1次ブーム世代にとって心に響く内容となっており、懐かしの「前ちゃん」「アバンテ」など当時を知る人なら感銘を受けるのではないでしょうか。
そして、今現在 ミニ四駆で遊んでいる人にもおすすめで、本誌を読めば よりミニ四駆を楽しむことができるミニ四駆バイブル本とも言えます。
まだ 過去本を持っていない人はもちろんのこと、毎年購入している人も買うことをおすすめできる内容と言えます。
コメント
コメント一覧 (2件)
僕も超速ガイドは買ったのですが….ジャパンカップ2025のレイアウトなどの対策については詳しくわかったのですが、超速データファイルやブレーキの記事はすでに出されていたり、流通している情報だったので、少し期待外れな部分もありました。
>>匿名希望さん
コメントありがとうございます。
確かにおっしゃる通り、毎年購入していると重複する内容が多く新鮮味欠けることは否めませんね。
とは言え、毎年購入するのが習慣になっているので 内容うんぬんは度外視している部分もあります。
それと購入したお金が微弱でもタミヤに流れて、それが今後のミニ四駆発展に貢献してくれると思えば、買ったことに1ミリの後悔もありません(笑)