ミニ四駆 ジャパンカップ 攻略&楽しみ方 マニュアル

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今回はタミヤ主催のミニ四駆公認競技会であるジャパンカップ・ミニ四駆グランプリなどの大会の流れや攻略法そしてミニ四駆公式レースを最大限に楽しむためのコツなどを紹介していきます。

ミニ四駆の公認競技会(公式大会)未参加でこれから参加を予定している方はもちろんのこと、普段からジャパンカップに参加されている方までミニ四駆を愛し そして楽しみたいと思う方には必見の内容となっています。

目次

公認競技会の流れ

ここではタミヤ主催のミニ四駆公認競技会(ジャパンカップ・ミニ四駆グランプリなど)の申し込みから大会終了までの一連の流れを紹介していきます。

尚、今回紹介する大会の流れはセッティングスペース/ワンウェイ方式をベースとしています。

会場によっては一部異なる大会進行があるかもしれないことと 今後セッティングスペース/ワンウェイ方式から違う方式に変更があった場合は大会の流れが異なってくる可能性があることをご了承願います。

大会の申し込み

まずミニ四駆公認競技会(ジャパンカップ)に参加するためには、大会に申し込み 当選する必要があります。
(俗にこれが0次予選とも呼ばれています)

大会の申し込みについては各会場ごとにWEB上(タミヤ公式サイト)での申し込みとなり、各会場の大会日程が迫ってくるとWEBでの申し込みが開始されるので適時公式ページを確認し申し込みを忘れずにしましょう。

WEB上での申し込みが開始されたら必要事項を入力し、後日 登録したメールアドレスにタミヤから「申込結果のお知らせ」メールが送られてくるので あとは当選を信じて待つのみです。

尚、応募者が一定の人数を超えた場合は抽選となりますが、WEB申し込み先着順ではないので申し込み期限までに申し込めばOKなので焦らずに申し込みましょう。

申し込み直後の「受付完了メール」の確認を忘れずに

WEB上で申し込みが完了すると、応募直後にミニ四駆公認競技会事務局より「受付完了メール」が送信され このメールの受信をもって応募が完了したという扱いになります。

もし申し込み直後に受付完了メールを受信しないのであれば何らかの理由で大会申し込みが完了していない可能性があります。

「登録したメールアドレスが正しいか」「別の受信フォルダに送信されていないか」「家のネットワーク通信状況に問題ないのか」等を確認して再度申し込みをしましょう。

大会当日の流れ

さて抽選に当選すればいよいよ本番のレースとなるわけですが、ここでは大会当日の流れを段階ごとに説明していきます。

会場へ

各会場のレースは同じクラスであっても参加者ごとにレース開始時間が異なることがあります。

各自のレース開始時間についてはミニ四駆公認競技会事務所より送られてくる「お申込み結果のお知らせ」のメールに各自の受付時間が記載されており、受付時間以外に大会当日に必要な物の記載もあるので、しっかりとメール内容を確認した上で それらも忘れないように準備し会場に持っていきましょう。

会場到着後にマシンの調整が必要であれば会場に設置されたセッティングスペースを使ってマシンセッティングをすることができますが、会場によってはセッティングスペースが狭いこともあり 状況によってはすぐに使用できないこともあるので、できるだけ自宅でマシン調整を完了させておくことを推奨します。

受付

受付時間になったら受付にて各種手続きをおこないます。

受付では まずミニ四駆公認競技会事務所より送られてくる当選メール内のQRコードを指定の場所に提示します。

その後、申し込み本人であることを証明するために身分証明書を指定の場所に提示し 本人であることを確認してもらいます。

※上記のQRコードの提示・身分証明書の提示方法についてはジャパンカップ2022 プレ静岡大会から採用されています。

最後に 参加費がかかるクラスに申し込んでいる場合は代金を支払います。

代金支払いについては基本現金となりますが、会場によってはPayPay決済などの電子マネーに対応していますが稀に通信の不具合で電子マネーが非対応になることもあるので、念のため参加費500円を用意しておくことをおすすめします。

受付ですべての手続きが終了すると、エントリーシールが貰え、その後 係員の方にチェックを入れてもらいます。

このエントリーシールはセッティングスペース/ワンウェイ方式では、チェックを入れられた後はレース終了まで使用しないので、チェックを貰った時点で一旦カバン等にしまってもらって問題ありません。

尚、エントリーシールにチェックが入るタイミングは受付終了直後か車検時のどちらかで会場ごとに異なる?仕様の模様です。

受付後は基本的にマシンセッティングをすることができない

セッティングスペース/ワンウェイ方式では受付が終わるとレースまでノンストップで進行するため、受付後は基本的にマシンセッティングをすることができなくなります。

ただし、受付が終わってすぐにレース開始ではなく その前に車検があるので 万が一 電池をつけ忘れていたということであれば車検時に装着することもできますし、

また、参加者の行列ができている状態であれば コースに移動するまでに多少時間ができるので簡単な調整をすることは可能で完全にマシンセッティングができなくなるわけではありません。

とは言え立ちっぱなしの状態であり まともにセッティングできる状況ではないので、受付に行く際はマシンセッティングが完全に完了した状態にしておくことが望ましいです。

どうしてもマシンセッティング・メンテナンスをしたいということであれば一旦受付には行かずに 会場に設置されたセッティングスペースにて早急に対処し、くれぐれも受付時間に遅れるということだけはないようにしましょう。

車検

受付が完了すると続いては車検コーナーにて車検を実施します。

車検コーナーではマシンを係員の方に渡して公認規約(レギュレーション)に沿った改造をしているかを確認してもらい、公認規約を満たしていると判断されればゼッケン番号シールが渡され、番号シールを自分でマシンの好きな所に貼り付けます。

※公認規約に違反していた場合は所定のセッティングスペースにて公認規約を満たすようマシンを調整して、再度車検を受けることになります。

ただし、何かを削るような大掛かりな加工はその場ではできず 調整ができなかった場合は参考出走という扱いになり走行自体は可能ですが勝っても1次予選で敗退となるので注意してください。
(加工内容によっては出走自体認められないことがあります)

受付前に車検をすることも可能

各会場には車検コーナーとは別に車検場が設けられています。

この車検場いつでも利用可能で、車検コーナーと同じようにマシンが公認規約を満たすかどうかを確認してもらえます。

車検場を利用するかどうは自由なので、自分のマシンが公認規約を満たしているかどうか心配な方は受付開始時間前に会場に来場して、受付前に車検場で確認してもらいましょう。

レース開始

車検を無事終えるといよいよレースとなりますが、基本的には車検後すぐにレース開始ではなく一旦レース待機スペースにて前の組のレースが終わるまで待つことになります。

前の組のレースが終了し自分の組の番がきたらいよいよレース開始となります。

マシンの電源オンについては係員の方から指示があるので その指示に合わせて電源をオンにして、あとはスタートシグナルに合わせてマシンを発進させてレース開始です。

レース開始時はミニ四駆以外の物を持つことは禁止されている

レース開始時(スタート時)は原則的にミニ四駆以外の物を手に持つことは禁止されており、ミニ四駆を持つ反対の手にスマホなどを持つことはNGとなります。(リュック等を背負うことはOK)

このことからレース風景を撮影しようとして片手にスマホを持つことは許可されていないので注意してください。

ただし禁止されているのは あくまでスタート時のみの片手に物を持つことであり、撮影自体はOKで体の一部にスマホを固定させて撮影することは可能です。

(撮影方法に関しては「自分のマシン走行を撮影する」にて詳細を説明しています)

レース中

マシンを発進させたらあとは自分のマシンが1着で完走することを祈るのみとなるわけですが、レース開始直後はスタート地点からレース待機スペースに移動する必要があります。

場所の移動については基本的に係員の方が誘導してくるので それほど意識する必要はありません。

ただ、「自分のマシンから一時も目を離したくない!」と思ってレースに集中しすぎてしまうと 他の方の迷惑になってしまう可能性もあるので、レース開始直後に移動があるということだけは覚えておいてください。

コースアウトは即敗退

基本的に公認競技会のレースでは自分がコースアウトし同じ組の他の人も全員コースアウトになった場合は全員が予選敗退となり再レースは実施されません。

最後の優勝決定戦のみ全員がコースアウトした場合は再レースが実施されます。

それ以外に、これは非常に希少なケースですが 決勝レースで全参加者がコースアウトした場合も再レースは行われます。
(決勝レースで1人でも完走した人がいれば、その人が優勝決定戦をせずに優勝となります)

とにかくコースアウトしてしまうと基本的には即敗退となるので、他の方がコースアウトしても再レースは実施されないので注意してください。

ただし例外もあり、他のマシンがコースアウトして自分のレーンに侵入し それが原因で自分のマシンがコースアウトと判定された場合はレース直後に異議申告が可能です。

この異議申告が認められれば再レースが可能となり、異議申告が認められるかは係員の判断とはなりますが レース中に不測の事態が発生しコースアウトになった際は すぐに係員へ異議申告をしましょう。

レース終了後

レースが終了し1着で完走できなかった場合は敗退となってしまいます。

敗退となった場合は係員の方がマシンを回収しマシン返却場のマシン置き場に置いてくれるので、そこで自分のマシンを回収して出口通路に向かい、退場時に参加賞のステッカー・ボディ等を受け取り大会終了となります。

レースで1着だった場合はマシンキャッチエリア内にて自分でマシンを回収する必要があります。

レース勝利後のマシンキャッチは非常に重要で、これを守らないと失格になってしまいます。

※マシンキャッチの詳細については「公式大会で失格となる行為」で解説しているので そちらも必ず一読お願いします。

そして、マシンキャッチが終了したら 受付時にもらったエントリーシールを係員の方に提示し記載してもらい、その場で係員の指示に従い2次予選に進みます。

2次予選は参加者が揃い次第実施されるため 1次予選・2次予選は比較的短いスパンで実施され、2次予選も勝利することができれば決勝レース進出となり、エントリーシールに決勝進出のシールを貼ってもらえます。

そして、決勝進出者の人数により準決勝・準々決勝が実施され、残りが5名以下となれば優勝決定戦となり、ここで1着となれば晴れて優勝となります。

電池は2セット(4本)用意しておく

タミヤ公認競技会では予選と決勝レースの間は時間があり、その間に電池交換することも可能です。

電池交換するか否かは各レーサーの判断に任せますが、できる限り速いスピードを維持したいのであれば 電池を4本用意しておくことをおすすめします。

欲を言えば、これらの電池にプラスして 予選敗退後に運良く再チャレンジ券を獲得できた時用にもう1セット(2本)用意しておくと尚良しです。

ちなみに、最後の優勝決定戦は支給されたアルカリ電池で出走することになります。

以上が大会当日の流れとなります。

長々と説明してきましたが、実際に体感するとあっという間に展開し 予想以上に早くジャパンカップは終了してしまいます。

よりジャパンカップを楽しみ 後悔がない大会にするためにも これから初めて参加する方は大会の流れを把握し スムーズにそしてスマートに進行させ満足いく結果を出して頂ければと思います。

公認競技会 必須アイテム

\ タミヤ公認の単3充電池/

繰り返し使える単3電池

電池収納にお困りのレーサーへ!

\ 電池をスマートに収納/

単3・単4 収納可能

ケースの色はクリア・ブルー・ブラックの3種類

\ 2段構造でたっぷり収納/

単3電池 x 24本 収納可能

ケースの色はクリア・ブルーの2種類

ジャパンカップ 攻略法

ここではジャパンカップに勝つための攻略方法を紹介していきます。

5レーンコースの特性を知る

ジャパンカップの特徴といえば巨大な5レーンコースであり、ミニ四駆コース設置店でも5レーンコースを設置している所は非常に稀で ジャパンカップで初めて5レーンコースを走らせる人も少なくないかと思われます。

特にジャパンカップの5レーンコースは2レーン・3レーンコースとは異なる特性があり、自宅やコース設置店ではスピードが出ていたのに いざジャパンカップで走行させたら普段と比べて遅く感じる… ということもあったりします。

そうならないためにもこれから紹介する5レーンコースの特性を事前に知り対策して頂ければと思います。

尚、5レーンコースの比較対象として3レーンコースのJCJC(ジャパンカップJrサーキット)を取り上げていきますが、JCJCや2レーンコースの特徴については以下の記事にて紹介しているので、気になる方はこちらもご覧ください。

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コースの材質が違う

5レーンコースはJCJCと比較して硬い素材となっています。

JCJCは基本プラスチック素材で出来ており 比較的柔らかく マシンがフェンス(壁)に衝突した際に 衝撃を吸収してくれます。
それに対して5レーンコースは様々な素材が混じっていて とにかくコースが硬く マシンがフェンスに衝突した際の衝撃がもろにマシンにきます。

ではフェンスが硬い5レーンコースではどういった対策が必要になるかですが、コースレイアウトにより最適な改造は変わってくるので絶対こうするべき という答えはありません。

ただ、衝突の衝撃を防ぐという意味ではスライドダンパーピボットバンパーを使用することが効果的とも言われています。

当サイトでは治具なしで且つ比較的入手しやすいパーツでできる自作スライドダンパーピボットバンパーの作成方法も紹介しています。

それと5レーンコースが硬いのはフェンス(壁)だけでなく路面も硬くなっています。

路面が硬いことによってマシンがジャンプした際の着地時の衝撃がJCJCに比べて大きくなるわけですが、ジャンプ挙動時の対策については次の「段差がある」で紹介していきます。

そして路面についてはもう一つ違う特徴があって、JCJCは路面がつるつるしてすべりやすいのに対して、5レーンはざらざらしてすべりにくくなっています。

このすべりにくいという特性はグリップ力が低いタイヤでもコースへの食いつきが良くなり加速力がつきやすいとも言われているので、グリップ力が低いスーパーハードタイヤローフリクションタイヤも5レーンでは速度が出やすい傾向にあると言われています。

段差がある

段差とはコースのつなぎ目部分にできるフェンス(壁)の隙間であったり路面(地面)の高低差のことで、ミニ四駆のコースは複数のコースパーツを結合させて構成される仕様上 どのコースにも大なり小なりの段差が存在します。

ただJCJCついては非常に微々たるものなのでほぼ気にする必要はなく、問題なのは5レーンコースで こちらの方は設営具合によっても段差の度合いも変わってきます。

一概にどのくらいの段差があるというのは会場によって異なるわけですが どの会場であれJCJCと比べるとその差は歴然で この段差対策のためのセッティングが必要になっています。

まずフェンスの段差については フェンスと直接接触するローラーによりマシンへの影響度合いが変わり ローラー径(ローラーサイズ)による違いは以下となります。

超速ガイド2021より引用

このことから5レーンでは大径タイプのローラーの方が適していると言われています。

ただ、対策方法はローラーだけでなく「コースの材質が違う」でも紹介したスライドダンパーピボットバンパーなどでもフェンス段差により衝撃吸収が可能で必ずしも大径である必要もなく 中径・小径ローラーでも優勝している方も多々おります。

小径と大径ローラの衝撃の違いも具体的にどのくらい変わってくるかもコース設営状況によっても左右される不明確な要素でもあるので、もしローラー径を選択できる状況にあり どのローラー径にするか迷った場合に大径ローラーを使用するという形で問題ないかと思います。

続いては路面の段差についてですが、こちらは高い所から低い所へ進む形となり この段差により一瞬マシンが宙に浮くことがあります。

マシンが宙に浮くということは その後の着地で極力マシンを弾ませないようにする対策が必要になるわけで、マシンを弾みを抑える方法として もっとも手軽なのがマスダンパーの装着で これであれば基本的にマシンに取り付けるだけなので初心者の方にもおすすめの対策方法となっています。

それ以外にも様々な対策方法があり、現状 最も流行っているであろう改造がMSフレキと呼ばれるMSシャーシを用いたフレキシブル加工であり 5レーンの段差はもとより ジャンプセクションとの相性も良く 多くのレーサーが採用している改造となっています。

MSフレキの作成方法については当サイトでも紹介しており、治具なしで作成可能なので 初心者の方でも加工なので大会まで時間がある方は以下の記事をご参照ください。

MSフレキの作成方法については当サイトでも紹介しており、治具なしで作成可能なので 初心者の方でも加工なので大会まで時間がある方は以下の記事をご参照ください。

マシンを弾ませないための方法は それ以外にも「ペラタイヤ加工」「提灯」「キャッチャーダンパー」など多岐に渡り、当サイトでも作成方法を紹介しているので興味がある方はご参照ください。

速さ重視か?安定重視か?

レースに勝つためには当然他のマシンよりも速くなくてはいけませんが、どんなに速いマシンでも完走できなければレースに勝つことができません。

事前に大会用のコースで走行できるのであればコースアウトしないギリギリの速度で調整することも可能かもしれませんが、大半の人は本番1回きりの勝負になり 事前に最適なセッティングをすることは難しいかと思われます。

特に初心者の方は速さを重視すべきか・安定を重視すべきかは非常に迷うところであり、速さを重視したもののみんなコースして結果的に安定重視の方が良かったと後悔することもあれば、逆もしかり安定を重視したら完走したものの速度で負けてしまい結果的にもっと速くしておけば良かったと どちらにするのか難しい選択とも言えます。

個人的には 大会が初めてだったり大会経験が浅いのであれば まずは安定重視で完走を狙うことをおすすめします。

完走率はコースレイアウトにもよりますが、どのコースでも全員が完走するということは結構珍しいケースで難易度が高いコースになると全員コースアウトということもザラにあるので、完走さえすれば1着になる可能性も十分にあり、完走することで自分のマシンの走行がより長く見れジャパンカップの雰囲気も味わえる利点があります。

ただしコースによってはある程度の速度やパワーがないとコースアウトしてしまうということもあるので、安定を重視するからと言ってむやみにマシン重量を増やしたり 極端に性能が低いモーターを使ったりしないよう注意してください。

また[ジャパンカップ2022 東京大会2・3 レポート]記事内の「ジャパンカップで勝つための戦略」の項目で安定重視のセッティングの重要性について具体的なデータを交えて解説しているので、特にミニ四駆を始めて間もない方は一読頂ければと思います。

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各セクションにあったセッティングを

当たり前のことではありますが、ミニ四駆はどんなコースにも適応できる万能なセッティングは存在せず、レースに勝つためには各コースにあわせたセッティングが必要となり、コースごとに最適なセッティングも変わってきます。

その最適セッティングについても完璧な答えはなく、速い人のセッティングを完全に真似たからと言っても勝てる保証もなく 敢えて他人とはまったく違ったセッティングをして勝利することもあり 最適なセッティングは千差万別であり それがミニ四駆の魅力の一つでもあるとも言えます。

自分だけのセッティングを目指すのも良し、他人のセッティングを真似るのも良し で勝利のためなら ありとあらゆることを試すのは大いにありだと思いますが、一つだけ気をつけて欲しいのは自分の改造テクニックの身の丈にあったセッティングをすることをおすすめします。

特に初心者の方は基本的なセッティングだけでもいっぱいいっぱいで ここから更にコースセクションに合わせたセッティングとなると莫大な手間・時間が必要になるかもしれませんし、変にこだわった改造をしていると基本的な改造が疎かになってしまったということにも成りかねません。

ジャパンカップという大会は基本的には年に1回の開催であることから、ジャパンカップによりよいマシンを走らせたい気持ちも分かりますが変に無理をしてどれも中途半端な改造になったら元も子もなくなってしまいます。

それに現在では公認競技会はジャパンカップだけでなく年始頃にも公認競技会が開催されているので 今回はこの改造は自分のスキルでは無理だと思ったら潔くその改造は諦めて、次の大会にはさらにスキルアップしてもっとすごいマシンを作るという目標を立て 長いスパンで大会に挑んでみてはいかがでしょうか。

ミニ四駆公認競技会規則に沿ったセッティングを。

ミニ四駆の改造は多種多様ではありますが、ジャパンカップなどの公認競技会に走らせるマシンはミニ四駆公認競技会規則に沿ったマシンである必要があります。

特にミニ四駆公認競技会規則は改訂されることがあり、過去の改造例を参考に改造したものの その改造が規則違反になっていたということに成りかねませんので 改造する際は事前に公式サイトのミニ四駆公認競技会規則の確認を怠らないようにしましょう。

スタートのコツ

ミニ四駆はひとたび走ればあとはマシンの性能だけで勝敗が決まり 人のテクニックなどは一切関与できないものですが、人のテクニックが唯一必要とされる時があり それがスタートです。

人のテクニックが関与すると言ってもただシグナルに合わせてマシンから手を離すという非常にシンプルな作業なので誰にでもできることではあり あまり深く語られない傾向にあります。

しかし、相手が自分とほぼ同タイムで走行できるマシンであった場合の勝負の行方はスタートによって決まると言っても過言ではありません。

このことからスタートがうまくなることでレース展開で優位に立てるようになり、そのスタートをうまくするためのコツ・テクニックを紹介していきます。

スタートスロープを把握する

まずは現在のジャパンカップのスタート地点となるスタートスロープを見ていきたいと思います。

以前までのスタートスロープはコースに合わせた直線状のシンプルな構造でしたが、2020年からソーシャルディスタンス仕様として上記の扇形の形状に変更となりました。

続いての画像はレーサー目線での画像となり、レースの際はこの視点からのスタートとなります。

コロナ禍による社会情勢に対応した仕様変更でもありますが、この形の方が他の人とのスペースに余裕ができマシンもセットしやすくなっていることから一時的な形状チェンジではなく今後もこの形状が継続されるのではないかと予想しております。

過去の猛者達のスタートを見る

スタートのコツ・テクニックを紹介する前に 実際にトップレーサー達のスタートの様子を見ていきたいと思います。

以下の画像は とある大会の決勝戦のスタートの模様となりスタートスロープの形が旧型のものではありますが、根本的な部分は共通となるので これらを参考に説明をしていきます。

上の画像で注目して欲しいのはマシン左右の位置で、全マシンの フロントローラーが左右いずれかのフェンスにあらかじめ当てていることです。

仮にフロントローラーがフェンスにまったく触れていない状態だった場合、スタート直後にマシンのフロントローラーがフェンスに当たって衝撃が発生することと その衝撃でマシンが若干の方向転換をしてしまいスピードロスが発生してしまいます。

そうしたスピードロスを無くすためにも、あらかじめローラーをフェンスに当てておくことがスタートのセオリーとも言えます。

更に別の視点から見ていきたいと思います。

こちらはスタートスロープの側面から撮影したものとなりますが、ここで注目して欲しいのはマシンとコース路面の距離です。

各マシン 路面との距離が若干異なってはいますが、どのマシンも前輪(フロントタイヤ)は路面に接地しており後輪(リヤタイヤ)については路面スレスレ もしくは後輪も路面に接地しているマシンもあります。

リヤ部分を上げ過ぎて後輪と路面の距離が離れすぎていると手を離した後にマシンがバウンドしてしまいマシンの姿勢が不安定になりスタートが遅れる可能性があります。

逆に後輪と路面の距離を狭めれば無駄なバウンドを最小限に抑えられ 一早くタイヤが路面に接地することで即タイヤの駆動が伝えらえ より速いスタートが可能となります。

これらのスタート姿勢の内容を踏まえて実際にどういったスタート方法を取るべきなのかを次から紹介していきます。

スタートのコツ・テクニック

では上記で紹介したトップレーサー達のスタートを参考にして現在のスタートスロープに適したスタート方法を紹介していきます。

まずはマシンの左右のポジションについてですが、ソーシャルディスタンス仕様のスタートスロープは扇状のとなっており一見するとレーンの内側のフェンスに寄せて走らせた方が最短距離で走れて良さげに見えます。

しかし、スロープの傾斜自体は真下に向いてるため内側フェンスにフロントローラーを当てた状態でもマシンは真下に進もうとします。

マシンが真下に進む事によってフェンスの外側とローラーが接触し、接触した外側のフロントローラーを軸にマシンが回転し マシンが横向きの状態でコースにハマってしまい そこでマシンの動きが完全に停止してコースアウト扱いになってしまうということも…

上の写真のようになることは非常に稀ではありますが、実際に上の写真のような形で開始早々コースアウトしてしまったという事例もあるので、①②④⑤レーンは外側フェンスにマシンを寄せるのが推奨です。

そして、センターの③レーンに関しては左右どちらかのフェンスに寄せるのが推奨です。

③レーンに関してはレーン中央(レーンのど真ん中)から綺麗にスタートさせるのが理想ではありますが、マシンセットの位置が少しずれて真っすぐ行かずに左右にブレるとタイムロスが発生したり、最悪上の画像のようにマシンが横向きになることもあります。

このことから③レーンスタートに関しては自分の腕に自信があれば中央スタートでも構いませんが、緊張などでマシンをうまくセットできないという場合はフェンスに寄せていきましょう。

では上記の事のような挙動に本当になるのかを 実際に開催されたレースでのスタート事例にて見ていきたいと思います。
(丸を付けた番号はレーン番号となります)

まずスタート事例 -その1- について、①②レーンは上記で説明した非推奨の内側フェンス側でのスタートとなり、真ん中の③レーンについては推奨のどちらかのフェンスに当ててのスタートとなっています。

①②レーンのマシンはいずれもスタート直後に外側のフェンスに接触する形となっており理想としていた軌道にはならず、③レーンのマシンはスタート時に接触させたフェンスに沿って綺麗な軌道でスタートしています。

では続いて別のスタート事例を見ていきたいと思います。

続いてのスタート事例 -その2- について、ここでは特に①レーンと②レーンに注目して見ていきたいと思います。

まず ①レーン非推奨の内側フェンス寄りでスタートしておりスタート直後に少しだけ外側に走行しているようにも見えますがマシンの軌道としては悪くなく、必ずしも内側フェンス寄りのスタートが不安定な挙動になるとは限らないことを示しています。

続いて②レーン推奨スタートをしており フェンスに沿って綺麗な軌道でスタートしています。

静止画だけで見ると分かりづらいのですが①レーンのマシンはスタートのタイミングもバッチリだったためスタート直後も他のマシンを圧倒していました。

そして②レーンのマシンも①レーンのマシンに比べてスタートのタイミングはやや遅れたものの 無駄がない軌道で走行できたのでスタート直後は③④⑤レーンのマシンよりも先行した形となりました。

「単純に②レーンのマシンは速度が速かっただけなのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、実はこの後②レーンのマシンは他のマシンに抜かれており 速度的な部分だけ見ると他のマシンよりも劣っており、もしも他のマシンと同じ速度で走れる性能があったとしたら このスタートの差で勝利できていた可能性もあります。

上記の出来事はあくまで一例であり 実際に内側フェンス寄りでスタートして綺麗な軌道で走るマシンもあり 必ずしも内側レーンスタートが駄目なわけではありません。

しかし、内側フェンス寄りでスタートした場合は手を離す瞬間に手がブレてマシンが外側に向かうと 良くない軌道で走行しやすくなってしまう可能性があります。

それに対して、外側フェンス寄りにスタートした場合は 手がブレて内側にマシンが向かったとしてもマシンが真下に向かう補正がかかるので自然と軌道修正が入り多少の手ブレはカバーしてくれます。

以上のことを考慮すると以下のポジションからスタートさせるのが良いかと。

基本的にマシンは外側のフェンスにフロントローラーを接触させた状態で配置し、③レーンについては左右どちらかということで 利き手側(右利きの人はマシンを右側に・左利きの人はマシンを左側)に置くとやり易いかと思われます。

あと上記のスタートポジションでマシンを設置する際に注意して欲しいのが、横の人(レーサー)との間隔です。

基本的に上記の配置であれば皆が外側にいくのでレーサー間の距離も保てますが、皆が皆この配置というわけではなく 場合によっては人と干渉してしまうこともあるので、そういった場合はマシンの持つ手を変えるか 急遽マシンの配置を変更するなどして臨機応変に対応していきましょう。

続いては横から見た時のマシンポジションについてですが、トップレーサーの方を参考にした場合 以下のポジションが最適かと。

基本的には前輪(フロントタイヤ)は路面に接地した状態で、後輪(リヤタイヤ)は路面スレスレの距離 もしくは後輪も路面に接地した状態にしていきます。

前・後輪すべてのタイヤを路面に接地しておけばスタート直後にバウンドが発生せず より速くスタートができるというメリットはありますが、前・後輪が接地しているため結構な負荷がかかるので指でしっかり掴む必要があり最悪フライングしてしまう危険性があるというデメリットもあります。

フライングは公認競技会規則上で失格という扱いになってしまうので、レース前に自宅等でマシン電源を付けた状態でタイヤを接地させ 指でしっかりと掴めるかどうか確認し、もし指がすべって誤発車してしまう可能性があるということであればタイヤの接地は諦めて タイヤを浮かせた状態のスタートに切り替えるのが良いかと思います。

そして忘れてはならないのがスタート時のマシンの持ち方で、具体的にどこをどう持つかについてはマシンによって異なるわけですが 基本的には上のトップレーサー達の持ち方と同様にマシンのリヤ部分を持つのが理想で、実際に完成したマシンでスタート時にどう持つかを事前に確認しておきましょう。

スタートの練習

あとはこれまで話してきたことを本番のレースで実行するのみとなりますが、事前に自宅等で本番環境を想定してスタート練習をしておくことを推奨します。

ミニ四駆のスタートは特に難しい技術を要することもなく誰でも簡単にできることで やるべきことを頭に入れておけば十分と思われがちです。

しかし、いざジャパンカップのスタート地点に立つと緊張して頭が真っ白になり スタート時のマシン配置等を意識する余裕がなくなったりします(私だけかもしれませんが…)

そうした緊張した状態でもベストなスタートができるよう事前に練習しておくことをおすすめします。

それと練習において注意してほしいのは、ジャパンカップのスタートスロープには傾斜があるということで、ダンボール等の身近な物で傾斜を付けた台を用意すべきかと。

普段、自宅のコースやコース常設店で走行させている人でもスタートが傾斜の状態というのは経験する機会もほぼなく、ジャパンカップのスタートは傾斜がある上に 立った状態でマシンをセットするので腕の角度なども普段のコース発車時とは微妙に変わってくる可能性があるので 事前に仮想スタート台を作って練習しておいて損はないかと思います。

練習も数時間もかけてやる必要はなく 何なら数分でも構わないので悔いのないスタートをするためにも一度はスタートの練習をして頂ければと思います。

公式大会で失格となる行為

ここでは直接レースに勝つという攻略法ではなく レースをする上で注意すべきことを解説してきますが、非常に重要なことであり初めて公式大会に参加される方はもとより普段から公式大会に参加されている方も知っておくべきことなので一読して頂ければと思います。

では、そのレースをする上で注意すべきことですが、以下の「公式大会で失格となる行為」をおこなってしまうと即失格という扱いになり 勝てるはず・勝ったはずだったレースが一瞬にして敗退となってしまいます。

公式大会で失格となる行為
  • フライング
  • 指定のキャッチエリア以外でのマシンのキャッチ
  • コースをまたぐ

次からは上記の項目についてそれぞれ詳しく解説していきます。

フライング

「スタートのコツ」の項目でも触れましたが基本的にスタートでシグナルが青に変わる前にマシンを発進させるとフライング扱いとなり失格となってしまいます。

ただ、必ずしも失格になるというわけではなく1次予選であれば大目に見てくれることもあるので、フライングしても運がよければ再度出走できることもあります。
(2次予選以降は即失格になる可能性大なのでご注意を)

とは言え失格になる可能性は十分にあり、何よりも他のレーサーにも迷惑がかかってしまうので、フライングをしないためにも大会出場前に自宅でマシンのどの位置も持ってスタートさせるかなどの確認をしっかりとしておきましょう。

指定のキャッチエリア以外でのマシンのキャッチ

レースで1着になった場合は指定されたキャッチエリア内で自分のマシンをキャッチする必要があり、指定されていないエリアでマシンをキャッチした場合 失格となり2着の方が繰り上げで1着という扱いになります。

基本的にマシンが1着でゴールした後は係員の方がキャッチエリアに誘導してくれるので、レース中はマシンキャッチのことは意識せずに自分のマシンを目で追うことに集中してもらって構いません。

問題なのは1着になりキャッチエリアに移動した際に しっかりと自分のマシンをキャッチできるかで、マシンを目で追うことに集中しすぎて自分のマシンがキャッチする所で何レーンを走っているか分からなくなってしまうことがあります。

基本的にマシンをキャッチするのは6周目の最後であり、6周目の最後は自分がスタートした1つ上のレーンを通過します。くることと、基本的にキャッチエリアのコース部分には色がついています。

このことからスタートの時に自分がマシンをセットするレーンの色(青・緑・黄色・赤・白)をしっかりと覚えその色の1つ上のレーンでマシンをキャッチしましょう。
(例:黄色レーンスタート時は赤色レーンでキャッチ)

一番上のレーン(白)スタートだった場合は一番下のレーン(青)でキャッチとなります。

※基本的には係員もしくはMCの方が何色のレーンにマシンが来るか教えてくれるので、無理にキャッチ位置を覚える必要もありません。

では仮にマシンをキャッチできなかった場合はどうなってしまうかについてですが、キャッチできなくて次の周・はたまた次の次の周という具合に何周回ろうがマシンキャッチエリアでキャッチすれば勝利扱いになります。

ただ、勝利扱いになるとは言えキャッチできずにいると無駄に電池を消耗してしまい、次のレースにも影響がでることがあるので できる限り最短でマシンをキャッチしたいところではあります。

くれぐれも焦って、指定されている場所以外でマシンをキャッチすることだけは避けましょう。

コースをまたぐ

これは非常にレアケースで普通にレースをしていれば まず抵触しない行為なんですが どんな事情があるにせよコースをまたいだ場合は即失格となります。

「フライング」「指定のキャッチエリア以外でのマシンのキャッチ」についてはケースによっては許されることはあるかもしれませんが、コースを跨いだ場合はどんな事情があれ問答無用で即失格となります。

コースをまたぐ例としてはレース中にマシンの一部のパーツが取れてコース内に落ちてしまい それを回収しようとコースをまたぐパターンで、レース中はもとよりレース終了後でも 自分で回収しにいくのは禁止となっています。

もしパーツを回収したいのであれば係員の方を読んで パーツが取れてしまったことを伝え 回収してもらうように依頼しましょう。

それと、もう一つコースをまたぐ例として1着でゴールしたあとに係員の方がマシンを回収し、それをすぐに受け取ろうとして 最短ルートで係員の所に向かってしまうパターンです。

特にマシンキャッチエリアでマシンを回収しそこねてパニックなってしまい「すぐにマシンを回収しなくては…」という気持ちが強く働き コースをまたいでしまった… ということにも成りかねないので、困ったら とりあえずその場から動かずに係員の指示に従うようにしましょう。

以上が公式大会で失格となる行為の紹介となります。

大会に向けてのマシンセッティングには莫大な時間を要することも多々ありますが、レースはほんの一瞬で終わるものであり そのレースに勝てた時の喜びはひとしおですが、失格となる行為をしてしまえば一瞬にして勝利が消えてしまいます…

こうした悲しみを経験しないために 本記事を読んでる方は知り合いのレーサーの方にも これらの禁止行為を伝えて頂ければと思います。

公認競技会 必須アイテム

\ タミヤ公認の単3充電池/

繰り返し使える単3電池

電池収納にお困りのレーサーへ!

\ 電池をスマートに収納/

単3・単4 収納可能

ケースの色はクリア・ブルー・ブラックの3種類

\ 2段構造でたっぷり収納/

単3電池 x 24本 収納可能

ケースの色はクリア・ブルーの2種類

ジャパンカップの楽しみ方

ここではジャパンカップをより楽しむための方法・コツを紹介していきますが、ここで紹介する楽しみ方は本記事で中で皆さんにもっとも読んで欲しいところであり、攻略法は読まずとも この楽しみ方だけは必ず読んで頂きたいと思っています。

というのも ジャパンカップの準備に費やす時間は人それぞれ違うものの費やした時間が長ければ長いほどレースにかける気持ちも強くなり、レースの瞬間の熱量もより上がり その瞬間の楽しさもより増してきます。

そんな楽しい瞬間を存分に味わうためにも大会の流れや注意事項そして楽しむためのコツを知っておくべきであり、それらを把握していないと楽しさが半減するどころか まったく楽しめなかったということにも成りかねないので、そうならないためにも本記事を通じて よりジャパンカップを楽しむ方法を見出してもらえればと思います。

まずは自分でセッティングを考える

ジャパンカップを楽しむ要素は大会当日のレースだけでなく、そのレースに向けてのマシンセッティングも楽しみの1つです。

そして参加するレースのコースレイアウトに合わせたセッティングをするということは攻略法のところでも話しましたが、まずは外部からの情報を遮断して自分でコースに最適なセッティングを考えることをおすすめします。

昨今では各コースにあったセッティング情報はSNSや動画サイトなどで多数取り上げられ それらを参考にするのがセッティングの近道でもありますが、自分自身であれこれセッティングを考えることもミニ四駆の醍醐味でもあり ある意味レースをしている時よりも楽しかったりします。

そうしたセッティングを考える楽しみを十分味わったうえで、答え合わせ的な意味で後ほど他の人のセッティングを見るとよいかと思います。

セッティングを自分で考えるうえでそのコースの特徴もしっかりと認識できるようになり、他の人のセッティングが走行にどういった効果をもたらすのかがスムーズに頭に入ってくるようになりますし、他の人のセッティングがヒントになって自分オリジナルの新たな改造が見つかるかもしれません。

そういった意味でまずは自分でセッティングを考えて 更に他の人のセッティングを見ることで二重に楽しめるのかと。

自分のマシンの勇姿を見逃さない

ジャパンカップ参加者の全員に共通して言える楽しい瞬間とは自分のマシンがコースを走っている姿をみることではないでしょうか。
(レースに勝利すれば尚更楽しくなるわけではありますが、皆が皆そう簡単にいくことではないわけで…)

自分でセッティングした労力・時間が多ければ多いほど マシン走行のドキドキ感・興奮感などが増し よりジャパンカップを楽しめるのではないかと思います。

その楽しい瞬間を存分に楽しむためにも走行中のマシンを見失わないようにする必要があり、ここではその見失わないための方法をいくつか紹介していきます。

動体視力を鍛える

非常にシンプルな方法ではありますが、ある意味 マシンを見失わないための最も効果的な方法でもあります。

動体視力を鍛えると言っても何か特別な訓練をする必要はなく、普段から自宅や外のコースで自分のマシンを見失わないように目で追い続けるだけでOKですが皆が皆 普段からコース走行ができるわけではありません。

そうした普段から中々コース走行できない方は動画サイトに上がっているレーサー目線のジャパンカップ走行動画を見るのがおすすめで これであれば本番と同じ距離感でマシン走行が見れるので より実践での視線の感覚を掴むことができます。

マシンを見失わないような動体視力を付けるには一朝一夕ではいかないものなので常日ごろから僅かな時間でもいいのでマシン走行を見て目を鳴らしておいた方が良いかと。

目立つカラーリングにする

レースは自分のマシンだけでなく他のマシンも同時に走行するわけで、いくら動体視力を鍛えようが自分のマシンがどれなのかを判別できなければ意味がありません。

常に自分が走っているレーンを把握していればどれが自分のマシンか判別することも可能ですが、事前にどのレーンから始まってどの順番で走るかを頭に入れていても いざレースが開始すると緊張なども相まって今自分のマシンがどのレーンを走っているのか分からなくなることが多々あるので、できればどのレーンを走っているか考えなくても見た目だけですぐに判別できるようなカラーリングにしておくことが望ましいです。

カラーリングの方法は様々でボディ塗装やシールを貼るる方法もあれば、ボディ以外のパーツを塗装したり 目立つパーツを取り付けたりと走りに支障がなければどんな方法でもありかと思います。

ただカラーリングであまりおすすめしないのは様々な色を使用してカラフルにすることで、一見するとカラフルなマシンの方が目立ちそうな感じですが、ジャパンカップは普段のコースよりも遠目にマシンをみることになり 距離が離れるとカラフルの効果が薄れてしまうので、カラフルにするよりもどちらかと言うと 同じ色で統一した方が目立ちやすいかと思います。

更にジャパンカップのコースの色は基本的に白がベースなので、白を背景にした時に目立ちやすい色だと尚良いかもしれません。

それと色を統一した際の注意事項として、同じ組で自分と同じ色のマシンがあった場合 自分のマシンを目で追っていたつもりが違うマシンだった… ということにも成りかねないので スタート開始直前に他のマシンもちらっと確認しておきましょう。

マシンをライトアップする

レース中に自分のマシンを見失わない方法として最も効果的であろう方法がマシンをライトアップすることです。

会場によってはコース設置場所が屋外でライトアップの効果も薄くなることも少々ありますが、そうであったとしてもライトアップされたマシンは他のマシンよりも圧倒的に目立ち 常にどこを走っているのかが把握しやすくなります。

ではそのライトアップの方法ですが、一般的には発光ダイオードと呼ばれるLEDランプをマシンに取り付け 電池から電源供給させるのが主流ではあります。

上の画像のものはラジコン用のタミヤ製のLEDライトになりラジコン用ということでライトも少し大きめなのと多少の加工が必要になるもののミニ四駆にも取り付けることは可能ではありますが、上記のライトアップ方法は「マシンに取り付ける手間」「電池で電源供給するため電池消耗が激しくなる(ほんの僅かですが)」というデメリットがあります。

ミニ四駆用の発光ダイオードであればマシンに取り付ける手間が多少省けますが、残念ながら現在は生産中止なのか基本的には在庫がなく正規価格では購入しづらい状況です…

そうなるとミニ四駆のライトアップは現実的ではないのでは…? と思われますが、実は別のアイテムでおすすめのライトアップ方法があり、それがミライトという製品を使用した方法です。

このミライトという製品はこれ単体で点灯できるLEDライトであり電池から電源供給する必要もないのでマシンの好きな位置に設置できるという優れものです。

色もレッド・グリーン・イエロー・ホワイト・ブルーと豊富にあるので自分のお好みの色・見やすい色を選べます。

タミヤ製の製品ではないので ミライトを使用するのは公認競技会規則に違反するのでは? と心配されるかもしれませんが実際に公認競技会で使用して出走している事例があり「走行に影響がない電飾であれば問題ない」という報告もあるのでミライトをマシンに取り付けるのは基本的にOKかと。

ただ先程 言ったようにミライトはあくまでマシンの電飾(ライトアップ)だけに使用するのであって、ミライトを他のギミックの一部として使用した場合は規則違反とみなされる可能性があるのと、現在の公認競技会規則では厳密には他社製品のもので電飾することが正式にOKとは書いていません。

このことから、時と場合によってはライトアップ目的の使用でもNGになることがあるかもしれないので 万が一のことを考えてできるだけ簡単に取り外せるようにはしておいた方が良さげです。

あとミライトを使用する際の注意点としては、レース開始直前ギリギリまでライトをつけるのを渋っていると いざ自分の番が来た時に焦ってライトをつけ忘れる可能性があるので、車検が終わった段階ぐらいでつけておいた方が良いかと思います。

自分のマシン走行を撮影する

自分のマシンの走りを見る もう一つの楽しみ方としてレース風景を動画に残す方法があります。

動画に残しておけばレース中の楽しい時間を再び味わうことができますし、リアルタイムでは気づかなかった走りが見え自分の走りの研究にもなり 今後のレースの課題として生かすこともできるかもしれません。

ただし動画撮影はあくまで二の次であり、動画撮影に気をとらわれすぎて肝心のマシン走行をしっかりと見ることができなければ本末転倒なので、まずはカメラ越しではなく より間近で自分のマシンの走行を見て公認競技会 独特の緊張感を味わうことが優先で、余裕がある場合のみ動作撮影をすることをおすすめします。

このことからレース風景を撮影するためにカメラなどの専用機材を新たに用意する必要もなく、昨今はスマホでもクオリティが高い動画撮影ができるので、まずは手持ちの機材で出来うることをすれば十分かと思います。

ただし撮影する際は以下の点に気を付けなければいけません。

出走時にマシン以外のものを持つことは禁止されている。

動画撮影自体はレース開始前からレース終了まで一部始終撮ることは許可されていますが、マシンを出走させる際に マシン持つ反対の手にスマホ・カメラなどを持つことは禁止されており、必ず片手はあけておく必要があります。

マシン発車後にスマホ・カメラなどを取り出して撮影することはOKですが、レース開始直後にスタート地点からレース待機スペースへの移動があるので マシンを発車させてすぐに動画撮影ができないこともあります。

こうしたことを考慮するとポケットやカバンにしまわずにすぐに撮影できるよう準備をしておくのが望ましく、事前に体のどこかに固定しておけばレースの最初から最後までをしっかり撮影することも可能となります。

体に固定させる方法は様々で使用する撮影機材によっても変わってくるので、ご自分の撮影機材に最適な準備をしていきますが、固定する位置はできるだけ目に近い位置がおすすめです。

撮影にお勧めな機材が以下のネックレスタイプのカメラ固定器具です。

価格もリーズナブルで 簡単に首にかけることができ、比較的目に近い位置でスマホ・カメラの撮影が可能となります。

以下の画像の製品はリュックなどが必要とはなりますが、目に近い位置でスマホ・カメラを固定でき比較的目線に近い形で撮影することができます。

また、リュックなどを会場に持ち込む方は以下の機材もおすすめです。

最初に紹介したネックレスタイプのものよりも更に目に近い位置となるので、より目線に近い位置で撮影が可能となります。

こうした体に固定させるアイテムは様々あり「スマホ 体 固定」などのキーワードで検索すれば いろんなタイプのアイテムが出てくるので ご自分に適した撮影機材を見つけて頂ければと思います。

あとは、こうした撮影機材を準備するのが難しかったり・ちょっと目立って恥ずかしいと思う方は無難にネックストラップがいいかもしれません。

ネックストラップの場合、マシンを発車させてからでないと正しいカメラ位置で撮影できないという欠点はありますが 安価で購入しやすく 特に目立つこともないので初心者の方にはいいかもしれません。

もしネックストラップを使用する場合は マシンを発車させてからカメラ起動だと かなりの時間取り逃してしまうので、車検が終わったあたりからカメラを起動させるのが良いかもしれません。

冒頭でも言いましたが あくまで動画撮影は余裕がある方のみのオプション的な楽しみ方であり、まずは自分の目で直接レース風景を見るのを優先することを忘れないでください。

販売コーナーを利用する

ジャパンカップのレースだけでなく 販売コーナーを利用するという楽しみもあります。

販売コーナーではジャパンカップ会場でしか買えない限定アイテムであったり、普段 ショップでは余りお目にかけないレアなアイテム(樽バネなど)が販売されたりしているので、ジャパンカップの思い出に購入してみてはいかがでしょうか。

ただし一点注意して欲しいのは販売コーナーの利用は現行のジャパンカップでは公認競技会レースに参加している人のみ対象で、販売コーナーの入り口で「エントリーシール」もしくは「エントリーのメール文」を提示する必要があります。

ただし、会場によってはレースに参加しない人でも利用することも可能なので、販売コーナーだけを利用したいという人は事前に確認しておくことをおすすめします。

コンデレに参加する

ジャパンカップはレースだけでなくコンクールデレガンス(略して コンデレ)というマシンの見た目やドレスアップのアイデアでジャパンカップのもう一つの頂点を目指すイベントがあります。

以前までは会場に持ち込んで会場内のディスプレイに飾ってもらい コンデレ審査員の審査によって入選作品を選出していましたが、昨今ではコンクールデレガンス ONLINE ということでTwitterにて指定のハッシュタグを付けてツイートすると審査対象となり仕組みとなっています。

このため 非常に参加しやすくなっているので会場に行かずとも誰でも気軽にコンデレに参加することができます。
(今後 社会情勢の変化により ONLINE仕様がなくなる可能性もあります)

コンデレは公認競技会のレースとは違いタミヤ製品以外のアイテムも使用でき マシンの見た目やドレスアップのアイデアは無限大です。

※コンデレのルール詳細についてはジャパンカップ公式ページをご確認ください。

マシンのデザインにこだわったという方は入選する自信がありなし関係なしに参加してみてはいかがでしょうか。

また、コンデレ実施期間中であれば公式ページのリンクからエントリー中の作品も閲覧可能なので、コンデレに参加する予定がない方も 各レーサーの力作を見て楽しんでみてはいかがでしょうか。

最後に

ジャパンカップの楽しみ方は レースのみならず会場の雰囲気を味わったりコンデレに参加したりと様々あり、レースにしても勝つことだけがすべてではなく自分で頑張って改造したマシンを巨大なコースで走らせることを楽しんだりと多種多用です。

人それぞれの楽しみ方があるのもジャパンカップの魅力であり 自分なりの楽しみ方を見つけていただければと思います。

そしてジャパンカップは実際に体感すると展開スピードが早くあっという間に終了してしまうので、よりジャパンカップを楽しみ・後悔がない大会にするためにも本記事で大会の流れや各種注意事項を把握し、満足いく大会にしていただければと思います。

1人でも多くのミニ四レーサーが本記事を参考に、よりジャパンカップなどのタミヤ公認競技会を楽しんでもらえればこれ幸いです。

公認競技会 必須アイテム

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