今回はリヤアンカーの作成に必要なパーツ・工具を紹介します。
以前にも当サイトでは1軸・2軸のリヤATバンパーの作成方法をいくつか紹介してきましたが、リヤアンカーは今までのものよりも更にいなし効果が高く、ミニ四レーサーの間でも使用頻度が高いATバンパーとなります。
そして、そのリヤアンカーの作成方法を より詳しく丁寧に解説していきますので初心者の方でも比較的簡単にできる改造となっており、完成したリヤアンカーは以下のような形となります。
また、今回紹介するリヤアンカーの対応シャーシについては構成パーツの一つであるリヤブレーキステーの以下のビス穴と結合できるシャーシであればどれでもOKで、特別古い型のシャーシでなければ対応可能となっています。
尚、今回紹介するパーツ・工具を使っての作成方法については以下の「作成編」の記事にて紹介しているので、そちらをご参照ください。
リヤアンカー作成に必要なパーツ
ここではリヤアンカー作成に必要なパーツを紹介していきます。
FRPリヤブレーキステーセット
リヤアンカーのベースとなるパーツの1つで、当サイトで紹介する作成方法ではFRPリヤブレーキステーを2セット使用します。
ただし1セットだけでもリヤアンカーは作れるので必ずしも2セット用意する必要はありません。
また、FRPリヤブレーキステーを2枚使用する場合に、2枚のうち1枚をFRPマルチワイドステーに変更することでもリヤアンカーを作成することができます。
ただし、FRPマルチワイドリヤステーに関しては基本的にはMSシャーシ向けであり、それ以外のシャーシには不向きかと思いますので、どのパーツが必要になるかは作成編を見てから判断して頂ければと思います。
また、上記で紹介したパーツについてはカーボンタイプも販売されているので余裕があればHG カーボンリヤブレーキステーを用意しましょう。
ただしカーボンタイプは限定品ということもあり購入しづらいのが難点ということと、カーボンにするメリットがあまり無いことから無理にカーボンタイプを購入する必要はありません。
また、FRPマルチワイドステーのカーボン版であるHG カーボンマルチワイドリヤステーもあります。
こちらはFRPタイプとビス穴の位置が若干異なり カーボンタイプを使用する場合は追加のビス穴をあけたりする必要があります。
また、今回の改造で使うぐらいなら別の改造で使用した方が良いかと思われることから、こちらも無理に用意する必要はありません。
ちなみに上記のカーボンタイプについては、ネット上で「カーボンリヤブレーキステー」「カーボンマルチワイドリヤステー」で検索すると定価以下で販売しているサイトが見つかることがあります。
発売からしばらく経った時期でも在庫が復活したりすることがあるので、定期的に検索しておくと良いかもしれません。
(ちょくちょくAmazonで在庫が復活したりもしています)
また、上記のカーボンステーは毎年 夏頃にプリントを変えた新製品が限定品として発売され、夏前ぐらいからAmazonをチェックしておけば事前予約も可能です。
カーボンステーはミニ四駆を続けていくのであれば必ずどこかで使用するシーンが出てくるパーツでもあるので、購入チャンスがあればとりあえず買っておいて損はないパーツかと。
ボールリンクマスダンパー(スクエア)
多数のアイテムが同梱されているグレードアップパーツとなりますが、使用するのはFRPプレートのみとなります。
このFRPプレートはリヤアンカーのベースとなるパーツの1つで、リヤアンカーを作成する上では非常に大事な役割を果たしてくれるパーツでもあります。
このパーツは摩耗が激しいパーツでもあり、理想を言えばカーボンタイプが望ましく カーボンタイプのものも存在します。
カーボンタイプは限定品であり入手しづらいのが難点ではありますが、2023年6月に再販され 少し在庫が復活しているので探せば定価以下で入手することも可能です。
また、リヤアンカーは消耗品であり いずれ交換が必要になるので、今後もリヤアンカーを使い続けるのであれば予備で複数ボールリンクマスダンパーセットを所持しておきたいところです。
ただ、2個・3個と購入していくうちにプレート以外の付属しているパーツが どんどん溜まっていきます…
そんな不要パーツを増やさず且つパーツ費を節約する手段として、先程紹介したFRPリヤブレーキステーを加工してボールリンクマスダンパーのFRPプレートを作成する方法があります。
FRPリヤブレーキステーセットであればボールリンクマスダンパーよりも安く購入できて、FRPリヤブレーキステーセットに付属しているブレーキスポンジ(ホワイト)もそれなりに使用することがあるため 無駄になるパーツも減らすことができます。
ただし、FRPリヤブレーキステーからボールリンクマスダンパーのFRPプレートと同じ形に加工するには そこそこの手間・時間がかかります。
そうした手間・時間を考えたらボールリンクマスダンパーを購入した方が手っ取り早かったりしますので、ご自分の作業技術や加工時間に対する面を考慮してどちらを購入するかを判断して頂ければと思います。
※FRPリヤブレーキステーからボールリンクマスダンパーのFRPプレートを作成する方法は機会があれば別途紹介していこうと思います。
とりあえず初めてリヤアンカーを作成する場合はボールリンクマスダンパーを購入する方をおすすめします。
スタビヘッド
リヤアンカーのキーパーツとも呼べる最重要パーツであり「アンカー」という名称の由来となっているパーツでもあります。
スタビヘッドは1個だけ使用するわけですが摩耗しやすいパーツでもあるので予備で2個・3個と複数所持しているのが望ましく、より多く入っている以下のアンダースタビヘッドセットを購入するのがおすすめです。
しかしながら、リヤアンカーの普及率が高まっているせいなのか 本記事を書いている時点では上記パーツは在庫がなく定価で購入できない状態となっています…
アンダースタビヘッドセットの代用品としておすすめなのが以下のロングスタビ低摩擦プラローラーセットです。
上記パーツにはスタビヘッドが4つ付属しており価格もリーズナブルなので、アンダースタビヘッドセットが購入できない内はこちらのパーツが最適かと思われます。
それ以外のグレードアップパーツにもスタビヘッドは付属しているので、自分が欲しいパーツの中にスタビヘッドが含まれていれば そちらで済ませるのもありです。
他にスタビヘッドが含まれているグレードアップパーツでおすすめなのが「ファーストトライパーツセット」「ARシャーシ ファーストトライパーツセット」「MAシャーシ ファーストトライパーツセット」です。
これらのステーは比較的利用頻度も高いパーツでもあるので ステーのご利用予定があるのであればこちらを買うのもありです。
※FM-Aシャーシ用とVZシャーシ用のファーストトライパーツセットにはスタビヘッドは付属していないのでご注意ください。
FRPフロントワイドステー
リヤアンカーのバンパー部分となるパーツです。
バンパー部分のパーツは必ずしもFRPフロントワイドステーである必要はなく、以下のFRPプレートのビス穴と適合するステー・プレートであれば他のパーツでも構いません。
リヤアンカーと言えばFRPフロントワイドステーを使用するのが主流ではあるので、今回はこのパーツを紹介しました。
尚、FRPフロントワイドステーを使用する場合は、一部削る箇所がありバンパーとしての強度を考慮した場合2枚用意しておくと無難ではあります。
2mmロックナット
各箇所のビス固定に使用します。
ロックナットでなくても通常ナットでも代用可能ですが、通常ナットだと長時間走行しているうちにネジが緩む可能性があるので、出来る限りロックナットの利用を推奨します。
ステンレス皿ビスセット
各箇所のパーツ結合に使用します。
皿ビスは現在2種類のタイプが販売されており、今回の改造以外でも何かと使うシーンが多いので余裕があれば両方用意しておくことをおすすめします。
尚、今回の改造では両方のタイプを使用していくわけですが、両方用意できなくどちらか1つのみ選択ということであれば長さの融通が利く10・12・20・25・30mmタイプがお勧めです。
2mm キャップスクリューセット(25mm・30mm)
リヤアンカーの支柱部分で使用するパーツで25mmタイプを使用します。
(場合によっては30mmタイプでも構いません)
このパーツについては必須というわけではなく、鍋ビスでも代用が効くので キャップスクリューが必要かどうは作成編の内容を見てから判断しても構いません。
スライドダンパースプリングセット
リヤアンカー可動に欠かせないパーツでリヤアンカーにおいては1個しか使用しませんが、フロントATバンパー・MSフレキ・スライドダンパー等にも使用するパーツなので余分に持っておいて損はないパーツです。
尚、各スプリングの硬さは以下となります。
それぞれのスプリングの硬さがどれくらい違うかは実際に現物を触ってみないとわからず、まだスプリングを持っていな方はどちらを買うべきか迷うところです。
とりあえずは黒タイプが封入されている「AO-1034 ミニ四駆スライドダンパースプリングセット」の方を買っておけば間違いないかと。
スペーサーセット
バンパーのぐらつきを抑えるためのパーツとなります。
今回の改造で使用するのであればプラスチック材質の方が良さげかと思っていますが、どちらを使っても大差はないのでプラスチックでもアルミでもお好みの方で構いません。
アルミ材質のものであれば各グレードアップに付属していることが多いので、そちらがあるのであれば単体でスペーサーセットを購入する必要はありません。
必要パーツリスト
上記で紹介したパーツを以下にまとめました。
- FRPリヤブレーキステーセット
- ボールリンクマスダンパー(スクエア)
- スタビヘッド
- FRPフロントワイドステー
- 2mmロックナット
- ステンレス皿ビスセット
- キャップスクリューセット
- スライドダンパースプリングセット
- スペーサーセット
\ タミヤ公認の単3充電池/
繰り返し使える単3電池
電池収納にお困りのレーサーへ!
\ 電池をスマートに収納/
単3・単4 収納可能
ケースの色はクリア・ブルー・ブラックの3種類
\ 2段構造でたっぷり収納/
単3電池 x 24本 収納可能
ケースの色はクリア・ブルーの2種類
リヤアンカー作成に必要な工具
続いてはリヤアンカー作成に必要な工具を紹介していきます。
ボックスドライバー
ロックナットを固定するために使用する工具で、今回の改造のみならずミニ四駆全般の改造で必須級の工具となります。
グレードアップパーツに付属している簡易スパナでも代用可能ですがこちらの方が使い勝手がいいので持っておくと便利です。
尚、次に紹介するミニ四駆ドライバーセットPROでも代用可能なので工具費を抑えるのであればこちらは購入しなくてもOKです。
プラスドライバー
基本的にミニ四駆のビスを回せるプラスドライバーであればどんなものを使用しても問題ありません。
もし、手持ちのプラスドライバーがミニ四駆のビスと相性があまりよろしくなかったり、まだボックスドライバーを持っていないということであれば上記のミニ四駆ドライバーセットPROがお勧めです。
ミニ四駆ドライバーセットPROは当然ながらミニ四駆用ビスに適したサイズなのとボックスドライバービットも付属しているのでおすすめの一品となっています。
また、以下の小型 電動ドライバーもおすすめです。
この電動ドライバーにはミニ四駆用ビスに適したサイズのドライバービットが付属しており 電動のみならず手動で普通のドライバーとしても使用可能となっていて、ミニ四駆の加工作業の効率アップに繋がる工具となっています。
ただし、この電動ドライバーにはボックスドライバービットは付属していないので、ドライバーをこれしか買わない場合は別途ボックスドライバーを用意する必要があるのでご注意ください。
尚、上の画像の電動ドライバーの詳細については以下の記事にて商品レビューを書いていますのでよろしければご参照ください。
電動リューター
今回の改造では必須の工具となります。
使用するビットは主に2種類で、1つ目がタミヤから販売している「皿ビス穴加工ビット」です。
もう1つは、直径8mmの球型(ヘッドボール型)ビットです。
何故、直径8mmの球型ビットが適しているかは作成編にて詳しく説明しますが、これがあるだけで作業効率が格段に向上するので できれば用意しておきたい工具となります。
直径8mmの球型ビットの購入については、ビット単体での販売を見かけることがなかったので私は以下のビット10本セット(すべて同じビット)を購入しました。
同じビットがこれだけあると逆に勿体ない気もしますが、Amazonでは5本入りと10本入りしかなく、私が購入した時は10本入りの方が5本入りよりも安かったのでこちらを買った次第です。
他所で購入する際はくれぐれも直径8mmであることの確認をお忘れなく。
商品画像だけでは直径8mmと確認しづらいこともあり「単品で安く売っていたので購入したら実は直径6mmだった」ということにならないよう 購入の際はサイズをお間違えないようご注意ください。
それと今回の加工に適したリュータービットは球型のタイプに限らず、以下の新潟精機の半丸型のものでもOKです。
予備で複数個ビットを所持しておきたい・周囲の知り合いで同じくビットを必要としている人がいるという方は球型を、ビットは1つあれば十分という方は半丸型を購入するのがベストかと。
先程紹介した直径8mmの球型ビットを購入するにあたり、ビットの軸径(リューターに装着する部分の直径)が3.0mmであることに注意してください。
リューターの中には軸径2.35mmしか対応していないものもあり、タミヤ製のリューターも3.0mmには非対応のため装着することができません。
ただし、先ほど紹介した新潟精機から販売されている半丸型のビットは軸径が2.35mmとなっていますので、こちらであればタミヤ製のリューターでも装着可能です。
尚、個人的におすすめなリューターを以下の記事で紹介しているので、リューター購入を検討している方はご参照ください。
直径8mm球型ビットがない場合は砲弾形ビットで代用
もし、直径8mmの球型ビット・半丸型のいずれも用意しない場合は、代用品として以下の100円ショップで購入できる砲弾形ビットを使用していきます。
一緒に付属している円筒形ビットも今回の改造で使用するシーンがあるので持っておいて損はないビットセットです。
それ以外には、今回の加工では必須ということではありませんが、以下のダイヤモンドカッターのセットもあると便利なのです。
こちらも100円ショップでも購入可能で、そこそこ規模の大きな店舗であれば取り扱っています。
ドリル刃(2.1~2.5mm)
スタビヘッドの穴を拡張するために使用し、今回は2.1~2.5mmのいずれかのドリル刃を使用します。
ドリル刃のサイズが2.1~2.5mmと抽象的な表現で申し訳ないのですが、なぜこの範囲を指定しているかは作成編にて詳細を書いているので そちらを見てからどのサイズのドリル刃を使用するか決めて頂ければと思います。
尚、2.5mmのドリル刃であれば100円ショップで購入可能です。
ただし、このタイプのドリル刃はタミヤ製の電動ドリルには装着できないので注意してください。
今回の穴の拡張については電動ドリルである必要はないのでボックスドライバーやミニ四駆ドライバーセットPROのような六角形のビットを取り付けれるものであれば何でも構いません。
ニッパー
今回の改造では使う場面が非常に少ないのですが、ミニ四駆の改造においては必須級な工具なので持っていない方は用意することをおすすめします。
どのタイプのニッパーを使用しなくてはいけないという指定はありませんので、お手持ちのニッパーで問題ないんですが個人的には上の画像の薄刃ニッパーがおすすめです。
切れ味もそうですが薄刃のおかげでパーツを切り取った際の切断面が綺麗に仕上がり、刃先が細いおかげで狭い所にも刃先を入れることができ、加工範囲がグッと増します。
また上の商品とは別に「先細薄刃ニッパー」という先程の薄刃ニッパー以上に先端が細いニッパーもあり、値段もさほど変わらないので、まだニッパーを所持していない方は「先細薄刃ニッパー」を購入した方がいいかもしれません。
特にタミヤ製であるという必要はありませんのでお気に入りのニッパーであれば それで問題ありません。
マルチテープ
これは仮止め等で一時的に使うものなのでマルチテープでなくてもセロハンテープやガムテープでも問題ありません。
ただミニ四駆の様々なシーンで何かと重宝するテープで、1つ買っておけば結構長持ちするので、持っていない方はこれを機に購入してみてはいかがでしょうか。
ヤスリ
今回の改造では使用頻度は低いものの加工精度を上げるためにも重要な工具となります。
ただヤスリと言っても様々な種類があり今回の改造で必要になるヤスリを紹介していきます。
棒ヤスリ
今回の改造に関しては上記のような平型ではなく丸みがかかった円型のタイプが好ましく、これがなくてもリューターで代用できるので必須ということでありませんので、円型の棒ヤスリがなければ特別購入する必要はありません。
100円ショップでは以下のような小さ目なやすりが販売されており、半丸型は今回の改造にも適しているので見つけたら購入するのもありです。
小さい棒ヤスリはミニ四駆の改造では活躍する場面が多いので、今回の改造に限らず持っておくことを推奨します。
紙ヤスリ
今回の改造では個人的には最もおすすめのヤスリであり、スタビヘッドを加工する際に使用します。
特にどの紙ヤスリがいいという指定はありませんので以下のような100円ショップで購入できるもので構いません。
グリス
リヤアンカーの可動をスムーズにするために使用します。
特にグリスの指定はなく お手持ちのグリスで十分なので、新規購入する必要もありません。
もしグリスを新規購入するということであれば おすすめなのが下画像のオイルペンです。
これ単体で使用できることはもちろんのこと、別のグリスと併用して使う事により グリスの塗りすぎを防ぎ 適切な量で塗ることができるようになる優れもので、グリスを利用するシーンでは大活躍するので持っておいて損はないアイテムです。
ブラシ
こちらはあれば便利ということで、必須ではありません。
ブラシがあると加工作業後のパーツやヤスリについた削りカスを払うことができるので意外と重宝します。
上の画像のものは100円ショップで購入できるので、持っていない方は他のアイテム目当てに100円ショップへ行った際に一緒に購入してみてはいかがでしょうか。
必要工具リスト
- ボックスドライバー
- プラスドライバー
- 電動リューター
- ドリル刃(2.1~2.5mm)
- ニッパー
- マルチテープ ※必須ではない
- グリス
- ヤスリ
- ブラシ ※必須ではない
最後に
以上がリヤアンカー作成に必要なパーツ・工具の紹介でした。
上記のパーツ・工具を使ったリヤアンカーの作成方法については作成編にて紹介しているので、そちらをご参照ください。
ちなみにですが、今回紹介した商品の大半はAmazonにて最安値で買えます。
ただし、在庫状況により在庫自体がなかったり・他業者が定価より高い金額で販売していることもあるのでご注意ください。
また、安い販売価格と見せかけて実は送料が高いという売り方をしている所もあるので、特に安く売っている場合は送料の確認もお忘れなく。
コメント