ビス(ネジ)はミニ四駆にとって必要不可欠なパーツであり、ビスの種類・長さも様々なものがあります。
各種ビスには長さのバリエーションも多く、基本的にはそれらの中から適切な長さのビスを使用していくわけですが、場合によっては「ほんの僅か長さが違うビスが欲しい」と思うことも多々あります。
そういった要望を応えるべく、今回はより適切な長さのビス(ネジ)を作るための方法を解説していきます。
ビス加工に必要な工具
まずはビス加工に必要な工具を紹介していきます。
電動リューター
今回メインで使用する工具となります。
今回の改造のみならず他の改造でも電動リューターがあると作業効率が格段の上がるので まだ持っていない方はこれを機に購入することをおすすめします。
尚、個人的におすすめなリューターを以下の記事で紹介しておりますので、よろしければご参照ください。
ダイヤモンドカッター
リューターに装着するビットです。
上の画像のものは100円ショップで購入でき、今回こちらの製品を使用して作業していきます。
刃の耐久力が少々心配な点ではありますが、かなり多くの本数ビスをカットしても刃こぼれせず使えるのでコスパはかなりいいと思われます。
ただし、いずれは切れ味も落ちてしまうので 消耗品という扱いで 予備でもう1・2個所持しておくと良いかもしれません。
プラスドライバー
基本的にミニ四駆のビスを回せるプラスドライバーであればどんなものを使用しても問題ありません。
手持ちのプラスドライバーがミニ四駆のビスと相性があまりよろしくなかったり、まだボックスドライバーを持っていないということであれば上のミニ四駆ドライバーセットPROがお勧めです。
ただし、今回の加工パターンによっては手動のドライバーだと少々手間がかかることもあります。
より楽に作業するのであれば電動ドライバーがおすすめで、個人的におすすめなものを以下の記事にて紹介しているので よろしければご参照ください。
必要工具は以上となります。
これ以外に加工方法に応じて各種パーツが必要となりますが、基本的には手元にあるパーツとなるので これらの紹介は省略しますので、必要に応じて用意して頂ければと思います。
ビスの加工方法
それではビスの加工(切断)の方法を解説していきますが、2種類の加工方法を紹介していきますので ご自分のやり易い方法を選択して頂ければと思います。
ビス切断方法【その1】
ビスを安全にカットするための方法【その1】として、シャーシの端材等を活用します。
使用するシャーシはビス穴があるもので、そこそこの大きさがあれば何でも構いません。
例として、以下のようなシャーシ切断後に不要となった端材でOKです。
今回は改造時に不要となったシャーシの余り部分を使用します。
シャーシ選定の条件としてはビスが貫通でき 貫通したビスをしっかりと固定してくれるものとなります。
ビスを通すシャーシが用意できたら、加工したいビスを用意し、まずはカットする部分にマジックで印をつけドライバーで土台パーツにビスを通していきます。
ビスを通している最中にマジックの印が消えてしまうこともあり書いてすぐだとインクが消える可能性が高いので、印をつけてから少し時間を置いた方がが良さげです。
それか、先にビスに余長を持たせて貫通し、その後印を付けてからビスを適切な位置に戻す方法でも構いません。
削りたい部分を土台パーツの反対側から出したら、土台パーツをガイドとしながらリューターのダイヤモンドカッターで削っていきます。
※作業時にリューターをビスに強く当てすぎるとダイヤモンドカッターが弾かれることがあるので、あまり力まずに軽めにあてるようにしましょう。
切断できたらドライバーでビスを取り外します。
ビスがまだ少し長かったり、切断面が荒いようでしたらもう一度ビスを土台パーツにセットしてダイヤモンドカッターの側面で削り整えて完了です。
ビス切断方法【その2】
ビスを安全にカットするための方法【その2】として、ステー・プレートをベースとしてスペーサー・ワッシャー・ナットを使用してビスを切断します。
プレート・ステーにビスを通し、スペーサーやワッシャーを取り付け、最後にビスを固定するためにナットを取り付けます。
あとはナットをガイドとしてリューターのダイヤモンドカッターで削っていきます。
この【その2】の加工方法であればビスに印を付けずとも、スペーサーで長さ調整もできます。
さらにワッシャーを併用して使えば より細かくビスの長さを調整することもできます。
尚、【その2】の土台として使用するステー・プレートは、作業時の安全を考慮してできるだけサイズが大きいタイプが推奨となります。
小さいステー・プレートを使用してしまうと、リューターが弾かれた場合 非常に危険なので、作業時に指とリューターの距離が離せるステー・プレートを使用しましょう。
最後に
今回はビス(ネジ)の切断方法を解説してきました。
ビスの切断と聞くと何やら難しいそうなイメージはありますが、いざやってみると結構簡単にできるもので 本記事で紹介したリューターとリュータービットさえあれば誰にでもできる加工となっています。
ちなみにビスは必ずしも適切な長さにカットする必要はなく、ビスが長すぎた場合はスタビキャップ・ゴムリングなどを付けることで対応可能です。
ただ、ビスを適切な長さにすることで見た目もスッキリしますし、何よりもマシンの軽量化もできるのでリューターを所持している方はこれを機に最適なビス作成をしてみてはいかがでしょうか。
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