斜めブレーキ(リヤ)作り方紹介

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今回はブレーキをより効かせるために斜めプレートなどを使用せず、比較的手間をかけずに斜めブレーキを作成する方法を紹介をしていきます。
リヤ側ブレーキをメインで話を進めていきますがフロント側でも応用可能です。

前半は地上高に余裕があるケースに対応したパターンを、後半では地上高がかなり低めの状態に対応したパターンを説明していきます。

目次

ブレーキステーの装着

斜めブレーキの作成にあたりブレーキステーをあらかじめマシンに取り付けた状態にしておきます。
※ブレーキステーの傾斜は0度(地面と平行)で構いません。

地上高に余裕がある場合の加工

ブレーキスポンジの加工

まずはブレーキステーにお好みの色のブレーキスポンジを貼り付けます。
※スポンジの厚さについての詳細は後述しますが2mmか3mmを推奨します。


上の画像の貼り付けたスポンジは撮影用にハサミでざっくりと切ったものを使用していますが、左右の幅や一番お尻のスポンジ部分が綺麗な直線でないと、箇所ごとにブレーキの効きが変わりジャンプ時にマシンが不安定になることもあるので、カット及び貼り付ける際は慎重に行うことを推奨します。

より綺麗且つ簡単にブレーキスポンジを貼り付ける方法として、ブレーキスポンジの両面テープ箇所を一部剥がしてブレーキステーにスポンジを固定します。


この時に左右の位置バランスだけ綺麗になるように調整しましょう。
スポンジが綺麗に貼れたらマシンを裏返しデザインナイフ等を使い、ブレーキステーを定規代わりにしてプレートに沿ってスポンジをカットします。


ブレーキスポンジを綺麗に貼り付け終えたら、ライター等を使用してブレーキスポンジ全体を満遍なく数秒程あぶります。
※あぶりすぎにはご注意を!


あぶったらすぐにセッティングボード等の平らな鉄板に斜めの状態で押し当て、ブレーキスポンジを斜めの形に整えていきます。
※あぶった直後スポンジは熱をもっているので火傷しないよう注意しましょう。

スポンジ全体に同じ圧力をかけた方が形が整いやすいので、できれば両手を使って均等に圧をかけていきます。


あとは実際に車体を斜めにした時にスポンジ全体が路面に接触しているか確認していきます。

この時に特定の箇所しか路面に接していない場合はその路面に接する箇所を集中的に火であぶり、鉄板に押し当てスポンジの凹凸をなくし再度スポンジの接触具合を確認していきます。

このあぶり直し作業については数回繰り返すとスポンジの形状を変えるのが難しくなってきますので、数回繰り返して駄目なら一旦諦めて新しいスポンジに張り替えて再度チャレンジしましょう。

ブレーキスポンジの厚さについて

また選択するブレーキスポンジの厚さについて、冒頭で2mm厚か3mm厚が良いと書きましたが、1mm厚だと元の厚さが薄いため火であぶって鉄板を押し当てても傾斜がほぼつきません…


2mm厚、3mm厚だと傾斜がつけやすいです。

あとは自身のマシンのブレーキステーの地上高や設置位置によって、適切な厚さや傾斜具合も変わってくると思うので、ご自身にあったスポンジ厚を選んでいきましょう。

地上高にかなり余裕があるのであれば、スポンジを重ねて貼り付け同じように火であぶって斜めにするのもありかと思います。

また、フロント側もこのやり方で同じように斜めブレーキが作成可能ですのでよろしければお試しください。

地上高が低めの場合の加工

上記の説明で斜めブレーキが完成したわけですがここで一つ問題が発生してしまいました…
以前、作成したリヤATバンパーType3(MAシャーシ)にこの斜めブレーキを使用したかったのですが、元々のブレーキステーの設置位置が低いこととタイヤ径を小さくしたことが重なりブレーキステーの地上高が低くなりバンクスルー(バンクセクションでブレーキを効かせないこと)ができずわずかな傾斜でも無駄にブレーキがかかる状態になってしまいました。

ということで、そんな地上高が比較的低い状態でも既存のブレーキステーの高さを変えずにバンクスルーできるように、以下の斜めブレーキを作ってみたのでこちらの作り方も紹介していきます。

尚、以下で紹介する斜めブレーキに追加するプレートの寸法はフロントATバンパー(MAシャーシ)作り方紹介(MAシャーシ)を使用した場合のレギュレーションサイズぎりぎりのマシン全長を考慮して作成しております。

追加プレートの加工

まず追加プレートとしてリヤブレーキステーを用意します。

使用するのは上半分のところなので下半分の不要箇所をカットしてくのですが、カットした状態のリヤブレーキステーでも私が作ったフロントATバンパーと組み合わせると、マシン全長165mmをわずかにオーバーしてしまうので紙ヤスリ等で均等に削っていきます。

どのくらい削るかは実際に既存プレートと結合してみないとわからないので、削る作業は実際に取り付けて全長見てからでもいいと思います。

上の画像の白丸の穴を残しつつ不要箇所をリューターのダイヤモンドカッターなどでカットしていきます。

これで追加プレートの加工は完了です。

既存プレートの加工

次にこの追加プレートを取り付けるために既存プレート側を加工していきます。

白丸の箇所に皿ビス加工をして追加プレートを取り付けられるようにします。


※既存プレートの作成方法についてはリヤATバンパーType3(MAシャーシ)作り方紹介 -作成編-をご参照ください。

ブレーキスポンジの加工

既存プレート側の皿ビス加工が終了したら、先程加工した追加プレートと既存プレートを皿ビスとナットを使い結合します。


次に追加プレートにお好みの色のブレーキスポンジを貼っていくのですが厚さに関しては最初に紹介した斜めブレーキと同様に1mm厚を使用すると傾斜がほぼつけることができないので2mm厚か3mm厚のどちらかを使用します。

適切な厚さはブレーキステーの地上高などにより変わってきますが個人的には2mm厚がお勧めです。

そして追加プレートにブレーキスポンジを貼り付けますが、より綺麗且つ簡単にブレーキスポンジを切り取る方法として、最初に説明したブレーキスポンジ切り取り方法と同様にブレーキスポンジの両面テープ箇所を一部剥がして追加プレートとブレーキスポンジを固定します。


スポンジの左右バランスが均一になるようにしてスポンジの下の部分は既存プレートにピッタリくっつくようにブレーキスポンジを合わせていきます。

セットしたらマシンを裏返しカッティングボードの上でデザインナイフ等を使い、追加プレートを定規代わりにしてプレートに沿ってカットしてきます。


スポンジを切り終え追加プレートへの貼り付けが完了したら、最初に紹介した斜めブレーキと同様に火でブレーキスポンジをあぶり鉄板で斜めの状態を作り完成です。

上の画像のスポンジは2mm厚を採用しており一見するとマシンが傾斜に入り傾いた際に、ブレーキスポンジよりも既存プレートのお尻の部分が先に路面に接触しそうに見えますが、ブレーキスポンジが先に路面に接触してくれます。


ちょっと薄暗くてわかりづらいのですがしっかりとブレーキスポンジが路面に接触しています。

ブレーキ効果を上げる方法

よりブレーキの効果をあげるのであれば追加プレートの横幅目一杯にブレーキスポンジを貼り付け、路面の接触面積を増やす方法もあります。

他に路面の接触面積を増やす方法として既存プレート側にもブレーキスポンジを追加する方法もあります。

既存プレート側にブレーキスポンジを追加する場合は、付けるスポンジ厚が2mm以上だと火であぶってスポンジを縮めても厚さがそこそこあり結果、既存プレート側のスポンジだけしか路面に接触しない状態となってしまうので、ここでは1mm厚のブレーキスポンジを使用します。

とりつける場所も既存プレートの一番お尻の所ではなく、ビス穴1つ分下にづらした位置に貼るといい感じになります。
そしてこの1mm厚スポンジも火であぶり傾斜をつけるようにします。


(1mm厚スポンジを色違いにしているのは単に手持ちの1mm厚スポンジがブルーしかなかったためで特別な意味はありません)

こうすると、いい具合に追加プレートと既存プレートの両方のスポンジが路面に接触するようになります。

ただし、ブレーキスポンジの厚さ・スポンジを貼る位置などはタイヤ径・ブレーキステーの高さなどによっても異なってくるのでブレーキスポンジを貼りつける前に 実際にどの位置が路面と接触するのかを しっかりと確認してから貼り付け・火あぶりを実施しましょう。

最後に

以上が斜めブレーキの作成方法の紹介となります。

作業自体は短時間で出来ますがスポンジを火であぶり加工する工程は慣れが必要で、最初は失敗するかもしれませんので予めブレーキスポンジは多めに用意した方が良いと思います。

また通常のスポンジよりも火であぶった状態のスポンジの方がブレーキの効きが良いと言われていますので、普段使用しているブレーキの効きが悪いと思ったら火であぶるのだけでも試してはいかがでしょうか。

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