DAISO(ダイソー) ポケットカー レビュー【ミニ四駆?パチ四駆?】

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今回はDAISOから販売されているポケットカーのレビュー、そして類似品とされるミニ四駆との比較などなど、ポケットカーに関する情報を紹介していきます。

目次

ポケットカー製品レビュー

ここではポケットカーをレビューしながら製品内容を紹介していきます。

ポケットカーとは

100円ショップのDAISO(ダイソー)から販売されている組み立て式のおもちゃで 価格は300円(税別)なっています。

実際に組み立てた製品画像は後程紹介しますが、見た目がミニ四駆と酷似していることから 発売と同時に一部の界隈では話題になった商品でもあります。

尚、2023年2月の段階では以下の3種類のマシンが発売されています。

ポケットカーの製品情報

ここでは製品の開封からマシン完成までの流れを簡単に紹介していきます。

今回は第3弾?マシンのバットファングを組み立てていきます。

まず箱の中身は以下となります。

この段階ですでに300円とは思えないボリュームでもあります。

説明書は日本語・英語の2か国語に対応しています。

各工程の説明も丁寧で分かりやすく、こういったおもちゃを作ったことがない人でも簡単に作ることができます。

尚、ボディのステッカー貼り付け位置だけは 別途外箱の側面に紹介されています。

組立に関しては説明書にも記載がありますが別途ニッパー・プラスドライバーが必要となります。
(ボディのシールを貼る際はピンセットがあると尚良しです)

そして、説明書通りに組み立て

完成したものが以下となります。

マシンのフロント・リヤ側のいずれにもローラーの取り付けが可能で、コース走行を意識した作りにも見えます。

ボディは近未来的なデザインで、上の画像はシールを貼っただけのものとなりますが、しっかりと塗装すればもっとカッコよくなるかと。

尚、組立後 走らせて遊ぶためには別途単三電池2本が必要となります。

ポケットカーの良い点・悪い点

実際にポケットカーを作り、ポケットカーで遊んでみて 私が感じたポケットカーの良い点悪い点は以下となります。

良い点悪い点
コスパが非常に良い作りが雑

次から上記の良い点悪い点を詳しく説明していきます。

コスパが非常に良い

ポケットカーの魅力は何といってもコスパの良さにあります。

300円で物を作ることが体験でき、さらに作った後も走らせて楽しむことができ、300円でここまで長い時間遊ぶことができるものもなかなかないかと。

これだけ安いと作り方の説明は箱の裏面に記載してコスト削減してもおかしくないんですが、丁寧に作られた説明書まで付くという嬉しい誤算でもあります。

ただし、組み立てにはニッパー・ドライバーが必要となり、マシンを走らせるためには単三電池2本が必要となるので純粋に300円で遊べるというわけではありません。
(あと価格も税込みで330円となるわけで…)

とは言え ニッパーがなければ爪切りで代用できますし、ドライバー・単三電池はどの家庭でも所持していると思うので、ほぼほぼ330円で遊べるおもちゃではないかと。

作りが雑

これは安いが故にしょうがない部分でもあるんですが、全体的な作りは雑というかチープというか、同じパーツでも作りにムラがあり個体差がある感じがします。

実際に組み立てて作りが雑と感じた部分が以下となります。

・ホイールがブレる

走行させるマシンの要と言っても過言ではないホイール部分がブレるものがありました。

作って鑑賞するだけの製品ならともかく、作った後に走らせることができる製品なので この点は少々残念かと。

ただ、ブレを感じたのは4個中1個だけだったので たまたま外れのホイールを引いてしまっただけかもしれません。

ホイールに関連して、キットによってホイール・シャフト・タイヤの個体差がある模様で 完成したマシンが3点接地(1個のタイヤが地面から浮いてしまうこと)になるという報告もありますが、私のマシンはしっかり4点接地していました。

タイヤが面ではなく点で接地している箇所もありますが、これはタイヤの面が粗いせいかと思うのでペラタイヤ加工すれば ちゃんと接地してくるかと。

・トレッド幅にムラがある

これは上記の「ホイールがブレる」と関連してますが、ホイールの形状に個体差があるせいかトレッド幅にムラがあります。

ホイールによってはシャーシとホイール間の隙間が大きくなり タイヤが左右にブレやすくなります。

走りにそこまでの精度を求めていないのでタイヤが左右にブレるのは気になりませんが、問題はこの隙間があるがためにプラベアリングやハトメが外れてしまうことです。

プラベアリング・ハトメは結構ゆるく付いているので、シャーシ・ホイール間に隙間があると 少しの衝撃で外れてしまいます。

外れるのが嫌であれば接着剤でプラベアリング・ハトメを固定すれば済む話ではありますが、そうなるとメンテナンス性が悪くなるわけで…

・パーツをはめ込みづらい所がある

これも私だけかもしれませんが、以下の箇所の隙間が狭すぎて金具を取り付けるのに非常に苦労しました。

一旦パーツをバラしてハンマーで叩いて強引に取り付けようと思ったものの、シャーシの他の箇所が干渉してうまく叩けず、ハンマーを使う案は断念。

最終的に 工具なしで できる私が導き出した対応方法がまず金具の細い部分をシャーシの隙間に通します。

その金具をずらす動作を繰り返すことで、隙間を僅かですが広げていきます。

隙間が広がったら一旦金具を取り外して説明書通りに金具を付け直して、無事取り付けることが出来ました。

なんでこんなところで苦戦しなくてはいけないのか…と思いつつも、うまくいった時の達成感もなかなか悪くはなかったので、これはこれで良しと言うことにしました(笑)

・駆動がスムーズにいかない

個人的にはこれが最も致命的だったんですが、プロペラシャフトがシャーシにピッタリすぎて駆動がスムーズにいかないという事象が発生しました。

ミニ四駆をやっている人ならすぐにおかしいと気づく点ですが、ミニ四駆のことをまったく知らない人だと このパーツはこういうものだと誤解して そのまま駆動が悪いまま遊んでしまう可能性もあります。

実際にこのままの状態で試しにマシンを起動させましたが、予想通りタイヤの回転が非常に遅い状態でした…

プロペラシャフトを少し加工すれば解決する問題だったんですが、加工するのが面倒くさかったので ミニ四駆のプロペラシャフトに交換して無事駆動がスムーズにいくようになりました(笑)

これもたまたま私のプロペラシャフトの作りが悪かっただけであって、他のマシンキットはこうでないことを願うしかありません。

ポケットカーの総評

作りは少々雑ではあるが、コスパはおもちゃの中でも最高峰!

ポケットカーの良い点・悪い点で長々と悪い部分を紹介してきましたが、この価格でミニ四駆並みの精度を求めること自体が間違えで、むしろ300円で作る楽しさ・走らせる楽しさを体験できると考えれば多少雑な作りでも文句は言えないかと。

特に昨今の組立式のおもちゃは工具不要で誰でも簡単に作れるような作りとなっていますが、簡単な反面 作る大変さや完成した時の達成感も少ないかと思われます。

それに対してポケットカーは、作りが雑な故にモノづくりの難しさを体験することができ、ある意味 学べることが多いのではないでしょうか。

パーツの個体差?もあり運が悪ければ ちゃんと走らせるのに苦戦するかもしれませんが、そういった理不尽なこともあるという 1つの勉強になるのではないでしょうか(笑)

そういった意味も含めてポケットカーは敢えて小さな子供に作って遊んでもらいたい一品とも言えます。

そしてこの製品を作った後に、本家とも言えるミニ四駆に触れ タミヤ製品の精度の良さを感じて、ついでにミニ四駆の楽しさも知って頂ければと思います。

尚、ポケットカーの組み立ては 小さすぎる子にはかなり難しく、製品パッケージにも記載があるように6歳以上が推奨となります。

ポケットカーの購入方法

ポケットカーは全国のDAISO(ダイソー)のおもちゃコーナーにて販売しています。

ただし、取り扱っていない店舗もあるため、必ずしも最寄りのダイソーで購入できるとは限りません。

そこそこサイズが大きい製品でもあるためか比較的規模が大きな店舗でないと取り扱っていないようにも思われます。

また、実店舗でなくても以下のダイソーネットストアから購入することも可能です。

サイトの画面上部の「キーワードからさがす」のところで「ポケットカー」で検索すれば、現在ラインナップ中のポケットカーが表示されます。

ダイソーネットストアをご利用する際の注意点として、注文合計金額が11,000円未満だった場合は別途送料770円以上かかることです。

11,000円以上購入すれば送料が無料になりますが、100円ショップで11,000円以上購入するというのもなかなか難しいので基本送料が発生するものと考えた方が良いかと。

もしミニ四駆をやっている方でしたら、マシン収納用に「フタがとまるケースS Wパーツ収納ケースとして「サプリメント容器」「SIKIRIなども おすすめです。

ポケットカーがどうしても欲しいけど、家の近くにダイソーがない・最寄り店舗に売っていないという方はダイソーネットストアを使ってみてはいかがでしょうか。

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ミニ四駆との比較

ここではポケットカーの類似品(本家?)とされるミニ四駆との違いを各項目で比較しながら紹介していきます。

外箱

商品を包装している外箱について、ポケットカーはミニ四駆と比べて全体的にコンパクトな作りになっています。

商品陳列のことを考慮してできるだけコンパクトなサイズにしているという見方もありますが、ポケットカーの外箱はあることが意図されて このサイズになったのかと思われます。

その意図については「外箱のヒミツ」で詳しく説明しています。

取扱説明書

まず取扱説明書に記載されている言語については、ミニ四駆は日本語・英語・中国語の3か国語対応ポケットカーは日本語・英語の2か国語対応となります。

※2020年以前に販売されたミニ四駆キットは日本語・英語のみとなります。

各組立方法の説明もミニ四駆のものと同じくらい丁寧に書いてあり、人によってはポケットカーの説明書の方が分かりやすいと言えるぐらいの出来の良さです。

個人的にもっとも気になったのは各パーツ名称で、ミニ四駆の取扱説明書ではギヤ関係の名称は 基本的に どれもギヤという同じ名称で 色で区別しています。(一部のギヤは名称あり)

それに対してポケットカーは事細かに すべてのギヤ名を記載しています。

これ以外にもプラベアリング・金属ハトメなど事細かに名称が振られています。

この各パーツの名称を丁寧に付けたのは分かりやすくするというよりも 作成した人の趣味的な意味合いを感じたりもします。

1つ言えるのはポケットカーの取扱説明書を作った人はミニ四駆のことを間違いなく好きということです(笑)

ミニ四駆のことを知っているのはもとより 好きでもないければここまで細かい説明書は作れないかと。

各パーツ

ここではポケットカーとミニ四駆の以下のパーツを比較していきます。

シャーシ

シャーシは作りが似ているVZシャーシと比較してみました。

ポケットカーのシャーシはミニ四駆のVSシャーシにも似ており、VZとVSの2つのシャーシがベースとなった作りにも見えます。

ちなみにフロントのバンパーはミニ四駆と同様にダウンスラストとなっており、スラスト角は約7゜あります。

VSシャーシのスラスト角が6.5°なので 厳密には6.5°なのかもしれません。
(ちなみにVZシャーシのスラスト角は5°です)

モーター

まったく見た目が同じわけではありませんが、ほぼほぼ作りが同じです。

個人的に中身がどうなっているかも気になったので、ポケットカーのモーターを分解してみました。

一部使用している部品が違うようでしたが、ミニ四駆のモーターと同じ作りで、絶縁ワッシャーもしっかり付いてます。

さらには反対側のお宝ワッシャーの箇所にも絶縁ワッシャーが付いていました。

そして、モーター分解後 使用できそうなパーツが以下となります。

ミニ四駆のモーターと同様に『モーターピン』『お宝ワッシャー』『軸受け金具』が採取できる上に絶縁ワッシャー』が2個も取れるのは嬉しい誤算でもあります。

強いて欠点を上げるとすれば、お宝ワッシャーの作りが微妙に粗いかと。

ただ、各軸受けの駆動調整には十分使用できる作りなので、モーターが不要になったら分解して流用するのもありかと思います。

尚、モーター分解方法はミニ四駆と同じやり方で可能で、モーター分解方法については以下の記事にて紹介しているので興味がある方はご参照ください。

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ギヤ

外見はほぼ同じで ポケットカーは少し作りにムラがあるようにも見えます。

ちなみにカウンターギヤ(黒と赤)は互いにギヤ比が異なっていて、ポケットカーのギヤ比はミニ四駆のカウンターギヤ[ブラック]と同じ4:1ではないかと思われます。

私自身、ミニ四駆のカウンターギヤ[ブラック]を所持していないため、実際のギヤ比は計測はできていません。

ちなみにミニ四駆のカウンターギヤ[レッド]のギヤ比は4.2:1 となります。

タイヤ・ホイール

ポケットカーのタイヤについては直径が約24mmとなり、ミニ四駆で言うところの小径サイズに該当します。

ポケットカーのタイヤの形状・サイズ的にスーパーハード小径ナロータイヤ(24mm) を真似たものではないかと予想されます。

そして、その似ているであろうスーパーハード小径ナロータイヤと比較したものが以下となります。

ポケットカーのタイヤはもっとも出来が悪い物を選んだので、多少ミニ四駆びいきの比較になっていますが、全体的な精度を見てもミニ四駆に軍配が上がります。

あと、タイヤの外見だけ見るとミニ四駆のものとさして変わりないようにも見えますが、ポケットカーのタイヤの固さはハードぐらいの弾力でスーパーハードと比較するとかなり柔らかい印象です。

プロペラシャフト

ポケットカーのプロペラシャフトはミニ四駆に比べて若干短くなっていますが、本来はミニ四駆と同じ長さで設計されているのではないかと。

製造コストを抑えるためが故に同じパーツでも個体差が生じ、たまたま私が購入したキットのものが短かっただけにも思われます。

そんな私の運の悪さのせいで、外れ個体を引き プロペラシャフトの両端のギヤの幅がやや狭くなったことで駆動に悪影響があるというトラブルも…

ターミナル

外見はほぼ同じで、上の画像では分かりづらいのですがポケットカーは全体的に汚れたような見た目になっています。

実際のところ汚れではなく 金属の素材が汚れっぽく見えてしまっていると思われます。

電気の伝導率や錆びやすさなどは調査していませんが、製品価格や見た目から判断するにミニ四駆の銅ターミナルと同等もしくは それ未満の性能になるのではないかと。

シャフト

上の画像だけ見ると違いが分かりませんが、ターミナルと同様にポケットカーのシャフトも汚れたような見た目になっていて 近くで見ると違いは一目瞭然です。

ティッシュで汚れが拭き取れるか試しましたが取れず、そういう見た目の素材のものを使っているのかと。

そして、見た目以外に異なる点が太さで、ミニ四駆と比べてポケットカーのシャフトの方が若干太くなっています。

ただ、太いといっても0.1mm程度なので特別気にする必要はありませんが、クラウンギヤ・スパーギヤにシャフトが通しづらく組み立てに少々苦戦しました。

尚、ポケットカーのシャフトの精度については可もなく不可もなくといったところで、若干曲がってはいるもののミニ四駆のブラックシャフト程 曲がっているわけではありませんでした。

ワッシャー

上の画像のミニ四駆の大ワッシャーは照明の関係で白っぽく見えますが、実物は銀色で 見た目的には双方それほど違いはありません。

ただし厚さ・重さは結構異なり、ミニ四駆の大ワッシャーが約0.4mm|約0.07gに対してポケットカーは0.80~0.83mm|約0.13gと約2倍近く差があります。

それと、ポケットカーのワッシャーは物によっては穴の円の位置が中心から少しズレているものもあり、ワッシャーの加工精度はミニ四駆の圧勝かと。

ハトメ

こちらは今回比較したミニ四駆のVZシャーシには含まれていないので、ポケットカーのハトメのみの紹介となります。

ミニ四駆のハトメは金色に対してポケットカーは銀色となっていて、形はミニ四駆のハトメと非常に似ていますがポケットカーのハトメの方が直径が0.03mm程大きく 全高が0.5mm程高くなっています。

ちなみに上の画像のハトメの数は5個ですが、ポケットカーには合計6個ハトメが付属しており 予備として2個余るかたちとなります。

グリス

グリスについてはケースの作りのせいか、ポケットカーの方は妙に安っぽさを感じます。

ポケットカーの容器が緑色なせいでグリスが緑色に見えるかと思っていたんですが、グリス自体も緑色でした(笑)

グリスの成分は触った感じだとポケットカーの方がややサラサラしている感じでしたが、実際のところ 性能の差は不明です…

気になったはポケットカーのグリスの量で たまたま私が外れを引いたのか、かなり量が少なく感じました。

グリス自体 それほどの量 必要としないのでちょうどいい量かもしれませんが、これではせっかくのフタが台無しかと。

ちなみに、ポケットカーのグリスの容器には中国語で用润滑油と記載されていました。
用润滑油の一番左はカミナリアイコンに見えましたが、もしかしたら何か別の文字かもしれません)

ステッカー(シール)

ステッカーについてはポケットカーがビニールのような素材となり、ミニ四駆は紙素材となります。

素材が異なることもあってか ステッカーの厚さも異なりポケットカーのものはミニ四駆に比べて薄くなっています。

どっちの素材がステッカーとして優れているかは不明ですが、ポケットカーのステッカーは薄いものの比較的破けにくくなっています。

それと、ポケットカーのステッカーは平面に対しては綺麗に貼れますが、湾曲部分についてはうまく貼るのが難しく少々ムラが目立つ形になってしまいます。

そうした湾曲部分への貼りにくさはタミヤのステッカーも同じではありますが、タミヤの方は極力湾曲部分への貼り付けを避けるためにステッカーを分割させる工夫なども施されているので ポケットカーよりも見栄えは綺麗になるかと。

その他パーツ

上記で紹介していない その他のパーツをまとめて比較していきます。

ポケットカーのどのパーツもミニ四駆と酷似していますが、全体的にはややチープな作りの印象があります。

特に違いが目立ったのがビスで、皿ビスっぽくも見えますが、ミニ四駆の皿ビスと比べると作りは雑な感じで 皿ビスと言うには少々無理がある出来かと。

それと、ビスの厚さがミニ四駆のビスと比べてわずかに太いために、各所ビス止めがやや硬いのが難点かと。

また、ギヤシャフトについてはポケットカー約13.5mmミニ四駆 約13.0mm とポケットカーの方が若干長くなります。

これ以外にも紹介しきれていないパーツもあるわけですが、全体的に見た目はほぼミニ四駆と同じで、個人的な感想としてミニ四駆の物を少し劣化させたものという印象になります。

GUP(グレードアップパーツ)との相性

ポケットカーの形状はミニ四駆と酷似していることもさながら、タミヤから販売されているミニ四駆GUP(グレードアップパーツ)を装着することも可能です。

ただ、フロントバンパーをカットしてしまうと、ビス穴が完全になくなってしまうので、当サイトでも紹介しているフロントATバンパーを取り付けるのは難しいのかと。

あと一部のビス穴の位置はミニ四駆と微妙に異なり、これは単純な設計ミスなのかもしれません。

実は設計ミスではなく、ポケットカー専用のグレードアップパーツを見据えてのビス穴のポジションだと胸熱なんですが(笑)

外箱のヒミツ

300円という価格でありながらもミニ四駆に匹敵する作りとなっているポケットカーなわけですが、個人的に注目すべき点は外箱にあると思っています。

実はこの外箱 ミニ四駆のレギュレーションの寸法を意識して作られています。
(と私は勝手に思い込んでいます(笑))

ミニ四駆のマシンレギュレーションが全長165mm以下・最大幅105mm以下・全高70mm以下に対して、ポケットカーの外箱の寸法が以下となります。

私個人で計測した結果なので若干サイズが異なるかもしれませんが、どう見てもミニ四駆レギュレーションを意識したサイズとしか思えません。

このことから、マシンの寸法が正確に測れるわけではありませんが、疑似車検ボックスとして利用することも可能です。

ただ箱に収まったからといってレギュレーションサイズ内に収まっているとは限らないので、公式大会前には別の方法でしっかりと確認するようにしましょう。

あとは強度や耐久性の心配はありますが、ミニ四駆を持ち運ぶ際のケース代わりにも使えるかと。

ただし、この外箱を公式大会に持ち込むと「社外品のマシンで出走するの?」と周囲から誤解されるかもしれませんので、そのまま使用するのはあまり推奨しません。

個人的には箱を色付きのテープでグルグル巻きにして、パッケージを隠しつつ 箱の強度を上げる方法がおすすめかと。

それにしても、このポケットカーの外箱といい フタがとまるケースといい ダイソーの商品開発関係者の中に かなりのミニ四駆好きが存在することはほぼ確定かと(笑)

ポケットカーで遊ぶ際の注意点

ポケットカーは電池で動くおもちゃであることから 走らせて遊ぶことができるおもちゃとなり、前後ローラーが付属していることからコース走行も意識された作りとなっています。

マシンのサイズ的にミニ四駆と同じであることから、ミニ四駆の専用コースで走らせて遊ぶことも可能です。

ただ、これはあくまでポケットカーという製品であってミニ四駆ではないので、当然ではありますが ポケットカーのマシンでミニ四駆の公認競技会に参加することはできません。

また、ミニ四駆コース設置店で走らせる際も注意が必要で、外箱にも記載があるようにポケットカーのマシンを走らせてよいかを店舗側に確認し許可を得た上で走らせるようにしましょう。

ただ、店舗に許可を取ったとしても それを良しと思わないコース利用者もいたりするので、ポケットカーを走らせる際は利用者が多い時間帯は極力避けた方が良いかもしれません。

そうしたトラブルを避けたいのであれば、店舗に行かず自宅にコースを設置して遊ぶことをおすすめします。

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遊び方はコースを走らせるだけでなく、屋外などのコースがないところでも遊ぶことも可能なので、時には外の空気を吸いながらマシンを走らせるのも良いかもしれません。

また、外で走らせることで他の人の目に留まり それを見た人がポケットカーひいてはミニ四駆に興味を持つかもしれませんし、そうした人が増えれば あなたの周りでちょっとしたブームになるかもしれません。

今後のポケットカーの展開

冒頭でも紹介しましたが現在ポケットカーは3種類のマシンが販売されています。

もし、今後もマシンが発売されるのであれば残りは黄色のマシンといったところでしょうか。

仮にポケットカーの売れ行きが好調で、今後も継続して展開するのであれば 次に出てくるのはミニ四駆のグレードアップパーツに該当するようなマシン拡張パーツセットとか…

例えば「龍が如く0」というゲーム内で登場したポケサー(ポケットサーキット)のマシン全体を覆うバンパーなんかが出てくれると個人的には嬉しいかと。

ただ、こうした特殊な改造パーツは悪目立ち過ぎて店舗の人から走行許可を得たとしても 走らせるのに躊躇してしまいそうです……

(ちなみにマシン全体をバンパーで覆う改造はミニ四駆のレギュレーションでは禁止されています)

コースを走らせることに特化したパーツでなくても、外で遊ぶためのオフロードパーツセットなんかを出してもらえると遊びの幅が広がるかと。

そして、可能性は非常に低いのですが個人的に期待しているのでポケットカー専用コースの発売で、付属のローラーを生かす意味でもコース(サーキット)は欠かせないかと。

ただ、ダイソーと言えどコース一式をまるごと販売するのは無理な話で、現実的に考えると2レーンのストレート・カーブセクションを単体1個300円か500円のバラ売りにして、それらを連結させてコースが完成する仕様にするとか。

レーンチェンジは過去のオーバルサーキットでもあった平面交差の仕様であれば500円ぐらいで販売も可能かと。

あとはバンクセクションとかバラエティに富んだコース作りができるパーツを出せば より楽しめそうです。

更に欲を言えばオーバルサーキット連結できる仕様にしてもらえるとミニ四駆ファンも大歓喜かと(笑)

しかし、オーバルサーキットと同じ仕様でダイソーの方が安いとなってしまうと、オーバルサーキットの売り上げに影響し タミヤも黙ってはいないでしょう…

それに仮に2レーンコースを販売したとしても、売り場面積をかなり占有するので、かなり規模が大きな店舗でないと扱えないかと。

そもそもコースを陳列するスペースがあるなら もっと幅広い年齢層に需要がある商品を置いた方がダイソーとしても利益が出る気もします…

そうしたことを考えると1レーンコースの方がまだ現実的なのかなーと。
(まだまだコースのことは諦めていません(笑))

1レーンコースであれば より狭いスペースでも設置が可能になるので、これまで設置スペースの問題でコースを敬遠していた人も家で遊ぶことができるかもしれません。

上の画像のような立体レイアウトを作れるようにすれば、スペース的にオーバルサーキットを諦めていた人でも設置することができたりも。

1レーンだとマシンを並走させて遊ぶことはできないという欠点はありますが、半周間隔で2台同時に走らせてスピードを競ったりと遊び方次第では十分楽しめることができるかと。

まーそんなこんなで私の妄想を長々と話すだけとなってしまったわけですが、今後もポケットカー関連商品が定期的に販売されることを期待したいところです。

最後に

以上がダイソーから販売されているポケットカーのレビューとなります。

巷ではパチ四駆とも呼ばれている製品で、ミニ四駆ファンの中にはこうした模造品を快く思わない方もいるかと思います。

ただ、ポケットカーがきっかけでミニ四駆を知って ミニ四駆にハマったという人も今後出てくるかもしれませんので、こうした模造品も 長い目でみればそう悪いことではないかと。

ミニ四駆未経験で、本記事がきっかけでポケットカーを知り少し興味が出てきたという方は、これを機にダイソーでポケットカーを購入してみてはいかがでしょうか。

少なくとも300円分の価値はあるホビーなので すぐに飽きたとしても十分元は取れる製品となっています。

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